パネルは光反射を抑制し、より見やすく
パナソニック、ハイレゾ対応の大画面カーナビ“ストラーダ”「CN-F1XD」 ー 画面の左右角度調整が可能に
パナソニックは、SDカーナビステーション“ストラーダ”より、9型ディスプレイ搭載「CN-F1XD/CN-F1SD」を11月上旬から発売する。
・「CN-F1XD」 ¥OPEN(予想実売価格18万円前後)
・「CN-F1SD」 ¥OPEN(予想実売価格17万円前後)
本製品は2016年に発売した大画面カーナビ「CN-F1D(関連ニュース)」の後継モデル。同社は本日9月4日、パナソニックセンター東京・有明スタジオにて新製品発表会を開催。商品企画の渡辺洋氏が、新製品の特長について実機を搭載した車に乗車しながら説明した。
従来モデルのCN-F1Dは、本体部分が2DINサイズで、ディスプレイ部をコンソールから浮かせたフローティング構造「DYNABIG(ダイナビッグ)ディスプレイ」を採用することで、車種別専用パネルを使用せず取り付けられる点を特長としていた。
CN-F1XDでは、従来モデルを使用するユーザーの声を反映させ、ディスプレイのフローティング構造を改良。左右の角度調整を可能にした「DYNABIGスイングディスプレイ」を新たに採用し、さらに明るい環境でもより見やすく黒の表現力を高めたという「ブリリアントブラックビジョン」を搭載した。画面サイズは引き続き9型(1,280×720)となる。
DYNABIGスイングディスプレイでは、上下/奥行/チルト調整に加えて、左右にそれぞれ15度の角度調整が可能。より好みの位置へ細かな調整ができるようになったことで、視認性や操作性の向上を図っている。
また左右に動かした場合でもディスプレイが傾かず水平方向を維持する独自の角度補正機能も搭載。なお、フローティング構造は通常のインダッシュタイプと比較して振動の影響を受けやすいが、最新解析技術を用いて改良を重ね、従来モデルと同等以上の揺れの抑制を確保しているとアピールした。
さらにCN-F1XDでは、ディスプレイ表面に外光の反射を抑制するAGAR低反射フィルムを施したブリリアントブラックビジョンを採用。加えてタッチパネルのガラス面と液晶パネルの間の空気層をボンディング剤で埋めたエアレス構造を採用し、外光の反射および内部の乱反射も低減し、液晶パネル本来の輝度を保ち、高コントラストを実現した。
ディスプレイにはIPSパネルを採用。上下左右視野角は170度で、ドライバー側に画面を向けていても助手席や後部座席からも見やすいとのこと。また、黒の再現性を高めたとしており、BD再生においても鮮明で美しい映像表現を実現するとしている。
音質面では新たに、最大192kHz/24bitまでのFLAC/WAV形式のハイレゾ音源再生にも対応。内部パーツに、新カスタムコンデンサーや薄膜式の抵抗デバイスを採用するなど、音質向上とノイズ対策を図っている。内部基盤の回路設計もレイアウトを意識し、セパレーションにこだわったとのこと。発表会には4kHzまでの再生に対応する同社開発のトゥイーターを搭載したデモカーも用意し、ハイレゾ再生を試すこともできた。なお、車内のスピーカーがハイレゾ非対応であっても、担当者曰く「音の再現力自体が高まっており、違いは体験できる」と語っていた。従来に引き続きAndroid AutoやBluetooth再生(AACコーデック)にも対応する。
下位モデルCN-F1SDについては、従来同様のDYNABIGディスプレイを採用、左右のスイング機能は搭載しない。画面サイズは同じく9型だが、解像度は800×480となる。ハイレゾもBD再生時のリニアPCMのみ対応となる。共通する仕様としては、指の動きに瞬時に反応し操作性の向上を図った「ダイレクトレスポンス」機能、交通情報システム「VICS WIDE」の対応、逆走に対する注意喚起など安心運転サポート機能を拡充した。
デザイン面では全体をフルブラックカラーとし、フラットで薄型な先進性あるスタイリッシュなデザインを目指したという。フレーム部にはヘアライン加工にブラック塗装を施したアルミ素材を使用。エッジ部はダイヤカットとし、シャープかつ高級感を演出している。また、対応車種についても従来モデル発表時は144車種であったが、2017年8月末時点では280種以上と範囲も拡がっている。
発表会には、パナソニック(株)オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社・インフォテインメントシステム事業部・市販・用品ビジネスユニット・ビジネスユニット長の荻島亮一氏、市販事業推進部・部長の高島浩二氏が登壇。カーナビ市場や同社事業の現状など説明した。
本事業の状況について荻島氏は「スマートフォンの台頭により様々な機器が市場縮小する中、カーナビは一定の市場を確保できている」と説明。今後の展開については「幅広い層にドライブを楽しむことができる環境を提供していきたい」と語った。
高島氏はカーナビ市況と新製品の詳細を説明。カーナビ市場は新車の販売に大きく左右されるが、その点については「ここ数年、新車は400万台強の販売で安定している。またカーナビの販売においても130万台強で推移しており、次年度も前年並みの需要を予測している」とのこと。価格面では「10万円以上と6万未満の二極化が進んでおり、この2極化がより一層強まるのではと考えている。特に大画面モデルの需要も高く、10万以上のモデルが増加していくと想定している」と語る。
昨年発売した「CN-F1D」については、「特にシニア層や初心者ドライバーにとって、7インチでは見づらく操作しにくいということもあり、大画面化の需要は高いものの、大画面モデルは装着できる車種が限られているという問題があった。その課題を解決すべくCN-F1Dを開発、発売したところ、当初計画を上回る出荷で高い評価を得ている」とのこと。
これを受けて、新製品では「従来モデルにさらに磨きをかけ、大画面ナビのメリットを最大限に生かすべく、“圧倒的な見やすさ”にこだわって開発した」とし、製品名後ろについた“X”には、「大画面、操作性、表現力の全てにおいて従来のカーナビを超えていくという思いを込めている」と説明した。
CN-F1XD/CN-F1SDのほか、7型モデル「CN-RX04WD/CN-RX04D」の2機種、またスタンダートモデル「CN-RA04WD/CN-RA04D/CN-RE04WD/CN-RE04D」の4機種も合わせて発表。10月中旬からの発売を予定している。
・「CN-RX04WD」 ¥OPEN(予想実売価格12万円前後)
・「CN-RX04D」 ¥OPEN(予想実売価格9万円前後)
・「CN-RA04WD」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
・「CN-RA04D」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
・「CN-RE04WD」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
・「CN-RE04D」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
CN-RX04WD/CN-RX04Dは、BDプレーヤー搭載のAV一体型カーナビ。画面サイズは7型、ハイレゾはBDのリニアPCMに対応。上位モデル同様、逆走に対する注意喚起機能を搭載、操作性を高めた「ダイレクトレスポンス」を採用する。
CN-RA04WD/CN-RA04D/CN-RE04WD/CN-RE04Dは、基本機能を充実させたStradaのスタンダードモデル。画面サイズは7型。同じく逆走に対する注意喚起機能、ダイレクトレスポンスを採用。
いずれのモデルも、従来モデル(関連ニュース)からナビ機能や操作性の向上を図っている。
・「CN-F1XD」 ¥OPEN(予想実売価格18万円前後)
・「CN-F1SD」 ¥OPEN(予想実売価格17万円前後)
本製品は2016年に発売した大画面カーナビ「CN-F1D(関連ニュース)」の後継モデル。同社は本日9月4日、パナソニックセンター東京・有明スタジオにて新製品発表会を開催。商品企画の渡辺洋氏が、新製品の特長について実機を搭載した車に乗車しながら説明した。
従来モデルのCN-F1Dは、本体部分が2DINサイズで、ディスプレイ部をコンソールから浮かせたフローティング構造「DYNABIG(ダイナビッグ)ディスプレイ」を採用することで、車種別専用パネルを使用せず取り付けられる点を特長としていた。
CN-F1XDでは、従来モデルを使用するユーザーの声を反映させ、ディスプレイのフローティング構造を改良。左右の角度調整を可能にした「DYNABIGスイングディスプレイ」を新たに採用し、さらに明るい環境でもより見やすく黒の表現力を高めたという「ブリリアントブラックビジョン」を搭載した。画面サイズは引き続き9型(1,280×720)となる。
DYNABIGスイングディスプレイでは、上下/奥行/チルト調整に加えて、左右にそれぞれ15度の角度調整が可能。より好みの位置へ細かな調整ができるようになったことで、視認性や操作性の向上を図っている。
また左右に動かした場合でもディスプレイが傾かず水平方向を維持する独自の角度補正機能も搭載。なお、フローティング構造は通常のインダッシュタイプと比較して振動の影響を受けやすいが、最新解析技術を用いて改良を重ね、従来モデルと同等以上の揺れの抑制を確保しているとアピールした。
さらにCN-F1XDでは、ディスプレイ表面に外光の反射を抑制するAGAR低反射フィルムを施したブリリアントブラックビジョンを採用。加えてタッチパネルのガラス面と液晶パネルの間の空気層をボンディング剤で埋めたエアレス構造を採用し、外光の反射および内部の乱反射も低減し、液晶パネル本来の輝度を保ち、高コントラストを実現した。
ディスプレイにはIPSパネルを採用。上下左右視野角は170度で、ドライバー側に画面を向けていても助手席や後部座席からも見やすいとのこと。また、黒の再現性を高めたとしており、BD再生においても鮮明で美しい映像表現を実現するとしている。
音質面では新たに、最大192kHz/24bitまでのFLAC/WAV形式のハイレゾ音源再生にも対応。内部パーツに、新カスタムコンデンサーや薄膜式の抵抗デバイスを採用するなど、音質向上とノイズ対策を図っている。内部基盤の回路設計もレイアウトを意識し、セパレーションにこだわったとのこと。発表会には4kHzまでの再生に対応する同社開発のトゥイーターを搭載したデモカーも用意し、ハイレゾ再生を試すこともできた。なお、車内のスピーカーがハイレゾ非対応であっても、担当者曰く「音の再現力自体が高まっており、違いは体験できる」と語っていた。従来に引き続きAndroid AutoやBluetooth再生(AACコーデック)にも対応する。
下位モデルCN-F1SDについては、従来同様のDYNABIGディスプレイを採用、左右のスイング機能は搭載しない。画面サイズは同じく9型だが、解像度は800×480となる。ハイレゾもBD再生時のリニアPCMのみ対応となる。共通する仕様としては、指の動きに瞬時に反応し操作性の向上を図った「ダイレクトレスポンス」機能、交通情報システム「VICS WIDE」の対応、逆走に対する注意喚起など安心運転サポート機能を拡充した。
デザイン面では全体をフルブラックカラーとし、フラットで薄型な先進性あるスタイリッシュなデザインを目指したという。フレーム部にはヘアライン加工にブラック塗装を施したアルミ素材を使用。エッジ部はダイヤカットとし、シャープかつ高級感を演出している。また、対応車種についても従来モデル発表時は144車種であったが、2017年8月末時点では280種以上と範囲も拡がっている。
発表会には、パナソニック(株)オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社・インフォテインメントシステム事業部・市販・用品ビジネスユニット・ビジネスユニット長の荻島亮一氏、市販事業推進部・部長の高島浩二氏が登壇。カーナビ市場や同社事業の現状など説明した。
本事業の状況について荻島氏は「スマートフォンの台頭により様々な機器が市場縮小する中、カーナビは一定の市場を確保できている」と説明。今後の展開については「幅広い層にドライブを楽しむことができる環境を提供していきたい」と語った。
高島氏はカーナビ市況と新製品の詳細を説明。カーナビ市場は新車の販売に大きく左右されるが、その点については「ここ数年、新車は400万台強の販売で安定している。またカーナビの販売においても130万台強で推移しており、次年度も前年並みの需要を予測している」とのこと。価格面では「10万円以上と6万未満の二極化が進んでおり、この2極化がより一層強まるのではと考えている。特に大画面モデルの需要も高く、10万以上のモデルが増加していくと想定している」と語る。
昨年発売した「CN-F1D」については、「特にシニア層や初心者ドライバーにとって、7インチでは見づらく操作しにくいということもあり、大画面化の需要は高いものの、大画面モデルは装着できる車種が限られているという問題があった。その課題を解決すべくCN-F1Dを開発、発売したところ、当初計画を上回る出荷で高い評価を得ている」とのこと。
これを受けて、新製品では「従来モデルにさらに磨きをかけ、大画面ナビのメリットを最大限に生かすべく、“圧倒的な見やすさ”にこだわって開発した」とし、製品名後ろについた“X”には、「大画面、操作性、表現力の全てにおいて従来のカーナビを超えていくという思いを込めている」と説明した。
CN-F1XD/CN-F1SDのほか、7型モデル「CN-RX04WD/CN-RX04D」の2機種、またスタンダートモデル「CN-RA04WD/CN-RA04D/CN-RE04WD/CN-RE04D」の4機種も合わせて発表。10月中旬からの発売を予定している。
・「CN-RX04WD」 ¥OPEN(予想実売価格12万円前後)
・「CN-RX04D」 ¥OPEN(予想実売価格9万円前後)
・「CN-RA04WD」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
・「CN-RA04D」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
・「CN-RE04WD」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
・「CN-RE04D」 ¥OPEN(予想実売価格8万円前後)
CN-RX04WD/CN-RX04Dは、BDプレーヤー搭載のAV一体型カーナビ。画面サイズは7型、ハイレゾはBDのリニアPCMに対応。上位モデル同様、逆走に対する注意喚起機能を搭載、操作性を高めた「ダイレクトレスポンス」を採用する。
CN-RA04WD/CN-RA04D/CN-RE04WD/CN-RE04Dは、基本機能を充実させたStradaのスタンダードモデル。画面サイズは7型。同じく逆走に対する注意喚起機能、ダイレクトレスポンスを採用。
いずれのモデルも、従来モデル(関連ニュース)からナビ機能や操作性の向上を図っている。