HOME > ニュース > <ヘッドホン祭>ゼンハイザー、「IE800 S」や「HD660 S」を披露/ORB、PC-Triple C採用のイヤホンケーブル

発売前製品や600万のヘッドホン試聴が盛況

<ヘッドホン祭>ゼンハイザー、「IE800 S」や「HD660 S」を披露/ORB、PC-Triple C採用のイヤホンケーブル

公開日 2017/11/03 20:50 編集部:成藤正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
本日11月3日から4日まで、東京・中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドホン祭2017」。本記事では、ゼンハイザー/パイオニア/ORB/ブライトーン/ワイズテック/日本ディックス各社のブースの模様をお伝えする。

ゼンハイザー

10月に国内発表されたばかりの最新モデルから、ヘッドホン「HD660 S」、イヤホン「IE800 S」「IE80 S」、Bluetoothイヤホン「MOMENTUM Free」がさっそく登場。さらに600万円前後の超弩級ヘッドホン「HE-1」を試聴することもできた。


最新製品の試聴で賑わった
「HD660 S」「IE800 S」「IE80 S」は、それぞれ長く愛されてきたロングセラー製品「HD650」「IE800」「IE80」の最新モデル。「HD660 S」「IE800 S」は11月発売、「IE80 S」は10月26日に発売を開始している。

「HD660 S」は5万5千円前後で発売を予定している開放型ヘッドホン。「HD650」からボイスコイルをアルミ製にするなどした改良ドライバーを搭載。インピーダンスは300Ωから150Ωにまで下げ駆動しやすくし、4.4mmバランスプラグ搭載のケーブルも同梱するなど、あらゆる音楽ジャンル/システムで楽しめるよう設計されている。


HD 660 S
「IE800 S」は12万円前後で発売を予定しているカナル型イヤホン。「IE800」からさらに改良を加えた、7mmの独自開発ダイナミックドライバー「Extra Wide Band トランスデューサー」を搭載。ハウジングに採用する2重チャンバー"D2CA"も再設計し、よりリニアな周波数特性を実現したとしている。ケーブルは分岐部から分割が可能で、3.5mm、2.5mm、4.4mmの各プラグに対応可能。


IE800 S
「IE80 S」は4万円前後で発売されているカナル型ヘッドホン。ハウジングのダイヤルによって低音の増減ができ、ケーブルは独自端子により着脱可能。「IE80」からややコンパクトなハウジングに変更された。


IE 80 S
「MOMENTUM Free」は同社のBluetooth製品の中でも最小となるイヤホンで、ハウジング同士をマグネットで接合できるなど使い勝手も考慮された製品。価格は2万4千円前後が予定され、こちらも11月中の発売を予定している。


MOMENTUM Free
「HE-1」は専用真空管アンプとヘッドホンケースがセットになった静電型ヘッドホン。一般の販売店には試聴機が設置されず、不定期に開催される試聴会でのみ体験が可能な製品となっている。


HE-1
いずれも注目度が高く、一挙に試聴できる数少ない機会であることから、試聴整理券が配布されるほどの盛況となっていた。

パイオニア

パイオニアはハイレゾ再生にも対応したワイヤレスサウンドシステム「Stellanova」を出展。ワイヤレス部とUSB-DAC兼アンプ部、スピーカーからなるシンプルなシステムで、PCやCDドライブとの接続が可能など拡張性の高さも特徴だ(関連ニュース)。


「Stellanova」は最もコンパクトなワイヤレスサウンドシステムのひとつ
会場では試聴した後にTwitterで感想をつぶやくと、プレゼントが当たるキャンペーンを実施している。

ORB

11月11日から発売となる新製品「Clear force Ultimate」を出展。同社ブースでは本ケーブルの発表会も開催した。


Clear force Ultimate
導体に音質に定評のあるPC-Triple C、プラグは機械的強度を真鍮と同程度にまで高めたトープラの純銅プラグ「CINQBES」を採用したイヤホンケーブル。音質だけでなく、導体の直径を取り回しに支障の無い程度に調整して、かつ皮膜を薄くすることでタッチノイズが乗りにくいよう工夫を施しているという。


導体だけでなく被膜も工夫しているという「Clear force Ultimate」
従来モデルのヘッドホン/イヤホンケーブル「Clear force」も全種展示するほか、オーダーメイドでケーブル制作に応じるコーナーも開設していた。


オーダーメイドケーブルのコーナーも

今まで発売された従来モデルも出展
High Fidelity Cable

High Fidelity Cableは米国発のブランドで、音質改善アクセサリー「Trinity-Go」「Trinity Helix」を出展。ブースには米ZMF Headphonesのヘッドホン「Atticus」「Eikon」も出展していた。

「Trinity-Go」は同ブランドが得意とする「磁気伝導技術」を搭載したポータブルデバイスで、磁気によって音声信号の品質を高め、歪みの低減や透明度の改善を行うという。「Trinitiy Helix」は同じ効果を持つ卓上型で、サイズは2回り大きく重量感のあるつくりとなっている。


「Trinity-Go」(左)と「Trinity Helix」
「Atticus」「Eikon」は木製ハウジングを採用したセミオープン型ヘッドホン。デザインは同一だがドライバーの仕様が異なり、「Atticus」は熱可塑性エラストマー製ダイアフラム、「Eikon」はバイオセルロース製ダイアフラムを採用している。今月中の発売を予定し、「Atticus」は10万円、「Eikon」は15万円での販売を予定しているとのこと。


ZMF Headphonesの木製ヘッドホン「Atticus」「Eikon」
ワイズテック

ワイズテックは、昨日発表となったイヤホンケーブル「BAHAMUT」「LEVIATHAN」、オリジナルブランド MUTORYから発売しているイヤホンケース「MT-CS25」などを出展。「BAHAMUT」「LEVIATHAN」は銅線と純銀線の2種類を使用するハイブリッドタイプのイヤホンケーブルで、それぞれ3.5mmステレオミニプラグ、2.5mmバランスプラグを採用。カスタムIEMなどに対応する2pin端子に対応する(関連ニュース)。4.4mmバランスプラグを採用した製品に関しても生産の準備自体は整っており、遅くとも12月には販売開始できるだろうとのことだ。


「BAHAMUT」「LEVIATHAN」とイヤホンケースが新製品

リケーブル従来モデルの試聴機も用意
日本ディックス

Acoustuneブランドのイヤホンを出展。出展製品のひとつである最新モデル「HS1501」「HS1551」は、ドライバーが収められた音響モジュールと、MMCX端子を内蔵するハウジングモジュールとを分離させている独特な設計のイヤホン。どちらかと言えば低音寄りに調整されているという。


最新モデルをベースにした試作機を各種用意
今回、上記の2機種を高音寄りのバランスに再調整した試作機や、「音をよりスッキリしたバランスで聴かせる」という試作ケーブルが出展。来場者から感想を集めていた。


低音寄りの現行モデルに比べ「高音寄りでスッキリ」という試作機

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE