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新開発の振動板を採用

<ヘッドホン祭>ラックスマン、FOCALのハイエンドヘッドホン第3弾「CLEAR」の発表会を開催

公開日 2017/11/03 22:11 編集部:成藤正宣
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ラックスマンは「秋のヘッドホン祭」にて、同社が7月より取り扱いを初めた仏FOCALのハイエンドヘッドホン第3弾となるオープン型モデル「CLEAR」の発表会を開催した。

「CLEAR」

CLEARは発表会に先立つ昨日2日に発表(関連ニュース)。価格は25万円(税抜)で、12月より発売される。

発表会には、FOCALからヘッドホンセールスマネージャーのRomain Vet氏、アジア・アフリカホームセールスマネージャーのQuentin Morieux氏が招かれ、製品説明を行った。

Romain Vet氏

Quentin Morieux氏

FOCALの製品は、ホーム/マルチメディア/カスタムインストール/プロフェッショナル/カーと5つのセグメントに分かれており、このうちラックスマンが扱うのは「ホーム」に属する製品となる。既に発売されている58万円のフラグシップモデル「UTOPIA」、17万円の「ELEAR」などのヘッドホンもこのホーム用ハイエンドヘッドホンというべきカテゴリーに属しており、CLEARは既存モデルの中間に位置する製品となる。

「UTOPIA」

「ELEAR」

CLEARは先行して発売されたUTOPIA/ELEARの高級感はそのままに、それらの製品とは方向性が異なる質感を目指して、グレーのヘッドバンド、チャコールグレイにアルマイト処理をされたアルミハウジング、細かな穴の空けられたマイクロファイバークッションといった、従来機種では採用されていなかったデザインが採用されたとのこと。

先行機種とは質感を維持しながら異なるデザインアプローチをとった

ヘッドホン全体の形状については、どのような頭部の形状でも快適に、かつ同じステレオイメージが得られることを目指して設計。これを実現するためヘッドバンドは100個ものパーツから構成されているという。

イヤーパッドに用いたマイクロファイバークッションは、音の反射特性とコストのバランスを考慮し、素材はELEAR、細かな穴はUTOPIAから継承。各モデルの特徴を組み合わせたようなかたちとなっている。

CLEAR(左)とELEAR(右)のイヤーパッド

ドライバーの振動板は、アルミとマグネシウムを複合した、独自形状の「M shaped dome」を採用。FOCALでは振動板の素材を選ぶ基準として、軽量さ/剛性/高減衰性の3つの要素を重視しており、ベストな素材はUTOPIAやスピーカーのハイエンドモデルで採用しているベリリウムだとしている。ただし、UTOPIAのようにベリリウムのみで製造すると非常に高価となるため、それに近い基準を満たした軽量なアルミと高剛性のマグネシウムの組み合わせを採用する。また、独自のM字型に成形することで、他のヘッドホンに比べて歪みを抑えることに成功したという。

アルミとマグネシウムの「M shaped dome」

他のヘッドホンに比べ、歪みを抑えられたという

新開発のボイスコイルは高純度銅製で、マグネットとまったく接触しない構造になっており、軽量性も追求。インピーダンスも従来機種の80Ωに比べて55Ωと低く設定された。

ケーブルは脱着可能で、3.5mmステレオミニプラグケーブル(1.2m)、6.3mmsステレオ標準プラグケーブル(3m)、4pin XLRバランスケーブル(3m)の3種類のケーブルが付属。これらはFOCALが独自に開発したOFCケーブルとなっている。

自社開発ケーブル3種が付属する

取り扱うラックスマンはヘッドホンアンプも手がけている。発表会では「従来はヘッドホンアンプを特定のヘッドホンとの組み合わせを想定して開発することはなかったが、後FOCAL製品の魅力をより引き出せるようなアンプの開発も視野に入れていきたい」としていた。

発表会後、FOCALヘッドホン3機種のデザイン比較なども行っていた

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