イヤホンはピュア・デジタル・ドライブ技術を採用
<CES>オーディオテクニカのNC対応Bluetoothヘッドホン詳報。Hi-Fi向けレコードプレーヤーも
CESに出展するオーディオテクニカは、イベントのメイン会場となるコンベンションセンターにブースを構えて、最新のアナログプレーヤー「AT-LP7」やポータブルオーディオの新製品を発表した(関連ニュース)。オーディオテクニカの担当者に各製品の詳細を訊ねることができたのでレポートしよう。
■MM/MC対応のフォノイコライザー内蔵アナログプレーヤー「AT-LP7」
AT-LP7はベルトドライブ方式のアナログターンテーブルで、オーディオテクニカが国内で発売している「AT-LP5」の上位機に位置づけられる。Bluetooth機能は搭載していない。AT-LP5クラスのアナログプレーヤーからのステップアップを狙うHi-Fi志向のユーザーをターゲットにしている。アメリカでの販売価格は799ドル。
プレーヤー本体にMM/MC切り替えに対応するフォノイコライザーを内蔵。J型ユニバーサルタイプのトーンアームはヘッドシェルの交換にも対応。パッケージには軽量設計のヘッドシェル「AT-HS10」と、VM型カートリッジ「VM520EB」が付属する。
本体のシャーシは40mm厚のMDF。マットブラックに塗装した高級感あふれる仕上げとした。回転精度、制振性の高い20mm厚のプラッターを搭載。速度センサーを搭載するモーターにより回転速度を正確にキープする。日本での発売も期待したい。
■“ピュア・デジタル・ドライブ” のフルデジタル伝送ワイヤレスイヤホン「ATH-DSR5BT」
2016年に発売したフルデジタル伝送のワイヤレスヘッドホン「ATH-DSR9BT」はアメリカでもHi-Fiワイヤレスヘッドホンとして好評を得ているという。このたび初めて同社の「ピュア・デジタル・ドライブ」テクノロジーを搭載するフルデジタル伝送のBluetoothイヤホン「ATH-DSR5BT」がアメリカで登場する。価格は399ドル。
デジタル信号処理技術「Dnote」をベースにしたDDC駆動回路を本機の開発に合わせて見直しをかけ、最適化している。CESの会場は電波環境が悪いのでしっかりと音を聴くことはできなかったのが残念だが、高音質コーデックのaptX HDに対応したことによる最大48kHz/24bit品質のワイヤレス伝送と「ピュア・デジタル・ドライブ」のコンビネーションがどんなサウンドを楽しませてくれるのか非常に興味深い。
イヤホンは「ATH-CKR」シリーズにも採用されている2つのダイナミック型ドライバーによるプッシュプル駆動方式を採用。ドライバーの口径を9.8mmと8.8mmという組み合わせにしたことで、サウンドの透明感を高めているという。ハウジングにはアルミニウムを採用する。
装着スタイルはネックバンド型。イヤホンケーブルがネックバンドの先端からではなく、中ほどの位置から引き出されるので、快適なフィット感を得ることができる。ネックバンドの内側に設けたLEDの点滅により接続中のオーディオコーデックが区別できる、「DSR9BT/DSR7BT」と同様のギミックを採用した。日本発売については言及されなかったが、かなった折にはじっくりと聴いてみたい。
■ワイヤレス/ノイズキャンセリング対応ヘッドホン「ATH-ANC700BT」
もう一つの新製品が、ノイズキャンセリングヘッドホン「QuietPoint」シリーズのBluetoothバージョン「ATH-ANC700BT」だ。価格は199ドル。カラバリはブラックとグレーの2色。
同社のスタッフによれば、ノイズキャンセリング機能はアメリカのポータブルオーディオファンから特に人気が高く、QuietPointシリーズもたくさんのユーザーを獲得しているという。「加えてBluetoothワイヤレスに対応して欲しいという反響が多かったことから商品化を実現した」というモデルが本機になる。
40mm口径のハイレゾ対応ドライバーを搭載し、ケーブル接続時にはピュアなハイレゾ再生が楽しめる。ワイヤレスオーディオのコーデックはaptXやAACをサポート。バッテリー持続は約25時間とスタミナ性能もしっかりと確保されている。
日本でも昨年の秋に発売された開放型のHi-Fiヘッドホン「ATH-ADX5000」もアメリカでデビューを果たした。オーディオテクニカは別途、リスニング環境の整ったホテルのスイートルームにも本機を展示。実力をアピールしている
(山本 敦)
■MM/MC対応のフォノイコライザー内蔵アナログプレーヤー「AT-LP7」
AT-LP7はベルトドライブ方式のアナログターンテーブルで、オーディオテクニカが国内で発売している「AT-LP5」の上位機に位置づけられる。Bluetooth機能は搭載していない。AT-LP5クラスのアナログプレーヤーからのステップアップを狙うHi-Fi志向のユーザーをターゲットにしている。アメリカでの販売価格は799ドル。
プレーヤー本体にMM/MC切り替えに対応するフォノイコライザーを内蔵。J型ユニバーサルタイプのトーンアームはヘッドシェルの交換にも対応。パッケージには軽量設計のヘッドシェル「AT-HS10」と、VM型カートリッジ「VM520EB」が付属する。
本体のシャーシは40mm厚のMDF。マットブラックに塗装した高級感あふれる仕上げとした。回転精度、制振性の高い20mm厚のプラッターを搭載。速度センサーを搭載するモーターにより回転速度を正確にキープする。日本での発売も期待したい。
■“ピュア・デジタル・ドライブ” のフルデジタル伝送ワイヤレスイヤホン「ATH-DSR5BT」
2016年に発売したフルデジタル伝送のワイヤレスヘッドホン「ATH-DSR9BT」はアメリカでもHi-Fiワイヤレスヘッドホンとして好評を得ているという。このたび初めて同社の「ピュア・デジタル・ドライブ」テクノロジーを搭載するフルデジタル伝送のBluetoothイヤホン「ATH-DSR5BT」がアメリカで登場する。価格は399ドル。
デジタル信号処理技術「Dnote」をベースにしたDDC駆動回路を本機の開発に合わせて見直しをかけ、最適化している。CESの会場は電波環境が悪いのでしっかりと音を聴くことはできなかったのが残念だが、高音質コーデックのaptX HDに対応したことによる最大48kHz/24bit品質のワイヤレス伝送と「ピュア・デジタル・ドライブ」のコンビネーションがどんなサウンドを楽しませてくれるのか非常に興味深い。
イヤホンは「ATH-CKR」シリーズにも採用されている2つのダイナミック型ドライバーによるプッシュプル駆動方式を採用。ドライバーの口径を9.8mmと8.8mmという組み合わせにしたことで、サウンドの透明感を高めているという。ハウジングにはアルミニウムを採用する。
装着スタイルはネックバンド型。イヤホンケーブルがネックバンドの先端からではなく、中ほどの位置から引き出されるので、快適なフィット感を得ることができる。ネックバンドの内側に設けたLEDの点滅により接続中のオーディオコーデックが区別できる、「DSR9BT/DSR7BT」と同様のギミックを採用した。日本発売については言及されなかったが、かなった折にはじっくりと聴いてみたい。
■ワイヤレス/ノイズキャンセリング対応ヘッドホン「ATH-ANC700BT」
もう一つの新製品が、ノイズキャンセリングヘッドホン「QuietPoint」シリーズのBluetoothバージョン「ATH-ANC700BT」だ。価格は199ドル。カラバリはブラックとグレーの2色。
同社のスタッフによれば、ノイズキャンセリング機能はアメリカのポータブルオーディオファンから特に人気が高く、QuietPointシリーズもたくさんのユーザーを獲得しているという。「加えてBluetoothワイヤレスに対応して欲しいという反響が多かったことから商品化を実現した」というモデルが本機になる。
40mm口径のハイレゾ対応ドライバーを搭載し、ケーブル接続時にはピュアなハイレゾ再生が楽しめる。ワイヤレスオーディオのコーデックはaptXやAACをサポート。バッテリー持続は約25時間とスタミナ性能もしっかりと確保されている。
日本でも昨年の秋に発売された開放型のHi-Fiヘッドホン「ATH-ADX5000」もアメリカでデビューを果たした。オーディオテクニカは別途、リスニング環境の整ったホテルのスイートルームにも本機を展示。実力をアピールしている
(山本 敦)