「IFA NEXT」もさらに大きく
「IFA2018」の見どころをメッセ・ベルリン担当者に聞く。今年は自動車関連エリアも新設
世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA」が、今年は8月31日から9月5日まで、ドイツの首都ベルリンで開催される。昨年は欧州を中心とした世界のベンチャー企業やスタートアップを多数集めたエリア展示「IFA NEXT」がイベントを大いに盛り上げたが、今年も新しい仕掛けが用意されているようだ。
イベントを主催するメッセ・ベルリン社のIFAグローバル統括本部長イエンズ・ハイテッカー氏、IFAグローバル・シニア・エグゼクティブ・マネージャーのディリク・コスロフスキー氏に今年の展望を聞いた。
■スタートアップの祭典「IFA NEXT」はさらに大きくなる
IFA NEXTは昨年のIFA2017から始まった、未来のエレクトロニクスを担うスタートアップの技術・製品にハイライトしたテーマ展示だ。会場のメッセ・ベルリンの中でも特別に大きな展示ホール「Hall 26」全体を使って、130を超えるスタートアップやITテクノロジーの大手企業が出展した。
IFA NEXTに近い場所でキーノートスピーチやディスカッション形式のイベント「IFA+SUMMIT」も開催されていたことから、世界各国から集まった多くのジャーナリストやトレードビジターがホールに足を運んだことだろう。
筆者がIFA NEXTの会場を取材し、最も深く印象に残ったことは、多くの出展社が、実際に手に取ったり体験できる「かたち」にして用意していたことだ。筆者がこれまで取材してきたスタートアップの祭典では、出展者のほとばしるアイデアを完成品やモックアップまで作り込まず、ノートPCで動画やパワポを使い言葉巧みに紹介しているだけ、という光景もよく目にしてきた。そういう意味では、IFA NEXTは体験できるので楽しい。今年IFAに足を運ぶ計画があるという方は、ぜひIFA NEXTを見逃さないでほしい。
「IFA NEXTが昨年の第1回開催から大好評だったことは、私たち主催者にとっても想定外でしたし、励みにもなっています。これから日本でも、2020年の東京オリンピックに向けて革新的なアイデアやテクノロジーが出てくるものと思います。これからIFA NEXTのスペースをさらに拡大する計画を立てていますので、ぜひ日本からも多くの方々がIFA NEXTに参加してほしいと思っています」(コスロフスキー氏)。
ところで、IFA NEXTの展示エリアは “ちょうどいいサイズ感” にこだわったとハイテッカー氏が語っている。
「IFAで何か新しい試みを始める際、私たちはいつも最適な規模感で実施することにこだわってきました。なぜならそれは、IFAの展示内容のクオリティを高く保つことと深く関わっているからです。出展者や参加者の皆様には、IFAで有意義な時間を、効率よく過ごしていただきたいと私たちは考えています。むやみに規模を拡大するのではなく、上質な製品やテクノロジーを持つ出展者に集まっていただき、トレードビジターの方々とネットワークを築く素晴らしい場所にしたいという思いがあります。もちろんジャーナリストの方々にも、最先端のイノベーションを効率よく俯瞰してほしいという狙いがあります」(ハイテッカー氏)。
メッセ・ベルリンでは毎年のIFAの来場者数をクロージングレポートとして発表しているが、筆者がイベントの終了後に成果を訊ねると、ハイテッカー氏は決まって「大事なのは来場者の “数” ではなく “質” だ」と語る。IFA NEXTに限らず、グローバルステージに立つIFAがこれからもさらに成長を遂げていくためには、何よりクオリティ志向を徹底することが大事というハイテッカー氏のポリシーはブレずに一貫している。
イベントを主催するメッセ・ベルリン社のIFAグローバル統括本部長イエンズ・ハイテッカー氏、IFAグローバル・シニア・エグゼクティブ・マネージャーのディリク・コスロフスキー氏に今年の展望を聞いた。
■スタートアップの祭典「IFA NEXT」はさらに大きくなる
IFA NEXTは昨年のIFA2017から始まった、未来のエレクトロニクスを担うスタートアップの技術・製品にハイライトしたテーマ展示だ。会場のメッセ・ベルリンの中でも特別に大きな展示ホール「Hall 26」全体を使って、130を超えるスタートアップやITテクノロジーの大手企業が出展した。
IFA NEXTに近い場所でキーノートスピーチやディスカッション形式のイベント「IFA+SUMMIT」も開催されていたことから、世界各国から集まった多くのジャーナリストやトレードビジターがホールに足を運んだことだろう。
筆者がIFA NEXTの会場を取材し、最も深く印象に残ったことは、多くの出展社が、実際に手に取ったり体験できる「かたち」にして用意していたことだ。筆者がこれまで取材してきたスタートアップの祭典では、出展者のほとばしるアイデアを完成品やモックアップまで作り込まず、ノートPCで動画やパワポを使い言葉巧みに紹介しているだけ、という光景もよく目にしてきた。そういう意味では、IFA NEXTは体験できるので楽しい。今年IFAに足を運ぶ計画があるという方は、ぜひIFA NEXTを見逃さないでほしい。
「IFA NEXTが昨年の第1回開催から大好評だったことは、私たち主催者にとっても想定外でしたし、励みにもなっています。これから日本でも、2020年の東京オリンピックに向けて革新的なアイデアやテクノロジーが出てくるものと思います。これからIFA NEXTのスペースをさらに拡大する計画を立てていますので、ぜひ日本からも多くの方々がIFA NEXTに参加してほしいと思っています」(コスロフスキー氏)。
ところで、IFA NEXTの展示エリアは “ちょうどいいサイズ感” にこだわったとハイテッカー氏が語っている。
「IFAで何か新しい試みを始める際、私たちはいつも最適な規模感で実施することにこだわってきました。なぜならそれは、IFAの展示内容のクオリティを高く保つことと深く関わっているからです。出展者や参加者の皆様には、IFAで有意義な時間を、効率よく過ごしていただきたいと私たちは考えています。むやみに規模を拡大するのではなく、上質な製品やテクノロジーを持つ出展者に集まっていただき、トレードビジターの方々とネットワークを築く素晴らしい場所にしたいという思いがあります。もちろんジャーナリストの方々にも、最先端のイノベーションを効率よく俯瞰してほしいという狙いがあります」(ハイテッカー氏)。
メッセ・ベルリンでは毎年のIFAの来場者数をクロージングレポートとして発表しているが、筆者がイベントの終了後に成果を訊ねると、ハイテッカー氏は決まって「大事なのは来場者の “数” ではなく “質” だ」と語る。IFA NEXTに限らず、グローバルステージに立つIFAがこれからもさらに成長を遂げていくためには、何よりクオリティ志向を徹底することが大事というハイテッカー氏のポリシーはブレずに一貫している。
次ページIFA、CE Chinaに続く “第3のCEショー”「CE Week」とは