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「IFA NEXT」もさらに大きく

「IFA2018」の見どころをメッセ・ベルリン担当者に聞く。今年は自動車関連エリアも新設

公開日 2018/04/19 07:50 山本 敦
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■IFAの展示が自動車にも広がる

秋に開催されるIFA2018で、また新しい試みが始まる。会期の後半に幕を開ける自動車関連のエリア展示「Shift Automotive」だ。イベントのコンセプトをハイテッカー氏に聞いた。

「私たちも近年、オートモーティブとエレクトロニクスの関係が近づきつつあり、数々のトピックが賑わいつつあることを感じていました。コネクテッドデバイスとしてオートモーティブがIFAに加わるのにもよいタイミングと判断しました。そして今年から新たにジュネーブモーターショー(Salon International de l'Auto)とのコラボレーションによりShift Automotiveを開催します」

ハイテッカー氏

イベントは年2回の開催となり、初回が今年9月のIFA、2回目が2019年3月のジュネーブモーターショーの期間中に実施を予定している。IFAはジャーナリスト向けのプレイベントを除く本開催の期間が6日間だが、2日間ずつ3つのセクションに分け、メッセ・ベルリン「ホール26」のカンファレンスステージをローテーションしながら重要なイベントを開催する計画だという。

「初日と2日目は基調講演を実施します。9月2日・3日からはIFA+SUMMITが開催され、続く最後の2日間がShift Automotiveの会場になります。ほかにも昨年は展示会場として開放していなかった、講演会場のバックヤードにあるスペースがShift Automotiveの展示スペースになります」(ハイテッカー氏)。

ハイテッカー氏は「Shift Automotive」のテーマについて次のような指針を語っている。「オートモーティブやモビリティに関連するテクノロジーの話題を前面に押し出すのではなく、コンシューマー・エレクトロニクスショーのエキスパートであるIFAで併催するので、コンシューマーの視点からプロダクトを俯瞰でき、サービスやソリューションが体験できるイベントにしたいと考えています」。

「例えばいま注目されている “自動運転技術” をとってみても、これを技術的な観点から解剖するのではなく、これを使って何ができるのか、生活の何が便利になるのかという点にフォーカスしていくという考え方で、アプローチする視点を変えて臨みたいと思います」。

ジュネーブのモーターショーは自動車メーカーではなく、スイスの流通/小売業界が音頭を取って始まったイベントだ。コンシューマーエレクトロニクスやホームアプライアンス分野にフォーカスし、強い影響力を持つIFAとのコラボレーションはスムーズに実現したという。

Shift Automotiveを実現するため、メッセ・ベルリンでは数年にわたる下準備を入念に行ってきた。「これからは1年に2回開催されるイベントなので、速いスピードで成長を遂げることができるでしょう」とコスロフスキー氏はコメント。ハイテッカー氏は「IFAならではのユニークな視点で、オートモーティブの最新事情を一望できる魅力的なイベントにしたい」と抱負を語ってくれた。

コスロフスキー氏

IFAはインターネットにつながるスマート&コネクテッドデバイスの最先端を一望するだけでなく、来場者が自らその世界に飛び込み、製品やサービスを体験できる世界でも数少ないエレクトロニクスのイベントだ。ハイテッカー氏、コスロフスキー氏は口を揃えてその重要性を指摘している。

事実、IFAが “見逃せないショー” であることを理解して、国や地域を越えて世界各国からIFAに足を運ぶトレードビジターやメディアの数は、毎年右肩上がりで伸び続けている。IFA2018に関連する見どころや最新トピックスについては、4月20日からイタリア・ローマで開催される「IFAグローバル・プレスカンファレンス」で、さらに踏み込んだ詳細が明らかになるはずだ。今年もPHILE WEBで、現地からその内容をご紹介する予定だ。

(山本 敦)

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