レーザー走査顕微鏡“LaSCOPE”も発表
“スーパープレミアム8K”やAI活用アプコンなど多彩な展示。アストロデザインがプライベートショー
同社では、今回の方法においては10回の繰り返し学習では色ズレが現れ、50回の繰り返し学習で結果が収束したと説明。時代劇や演出の派手なライブビデオ等では学習させる画像を変えることで、効果的なアップコンが実現できる可能性があるとした。
なお、ディープラーニングの学習にはNVIDIAのGPU「V100」を最大32枚並列処理させられるGPU拡張ボックス「HGX-1」を使用。一般のワークステーションでは20時間かかる学習を2時間に短縮できるという。
広帯域伝送関連では、IPネットワークを利用した8K映像伝送装置を開発していることを紹介。TICO圧縮によって1/6程度に圧縮した8K映像を10GE×1本で伝送し、対向での遅延も約1〜2フレーム程度で、伝送装置間の同期をとることによって安定した映像伝送を行えるという。これにより、8Kの素材伝送やパブリックビューイングなどに利用できるとした。
また、今年12月からの開始を控える新4K8K衛星放送におけるデータ放送を事前検証できるシステムもデモ。データ放送送出装置、マルチプレクサ、ISDB-S3変調器を組み合わせることで実際の放送に近いシステムを構築し、データ放送コンテンツの事前動作検証に活用できることをアピールしていた。
そのほかにも、カムコーダーやモニター、SSDレコーダーなど様々な機材で8K対応製品を展示。8K/60p/12bitの非圧縮動画を12枚のM.2 SSDから並列読み出しして再生する技術展示デモなども行っていた。
■レーザー走査顕微鏡を発表。「映像機器だけの会社ではない」
本日発表したレーザー走査顕微鏡 “LaSCOPE” 「LM-9001」は、従来の光学顕微鏡では不可能だった複数の顕微手法による同時同一ポイント観察を毎秒15フレームで実現。対象物を一回スキャンするだけで明視野・位相・偏光などの情報をリアルタイムに観察できる。独自の開口拡張技術と高速デジタル信号処理技術により無染色透過超解像を実現したという。