エントリー機はシングルダイナミックドライバー搭載
FENDERからプロ向けIEMシリーズ。6BA搭載のハイブリッドモデル「THIRTEEN 6」など5機種
(株)アユートは、同社が取り扱うFENDERブランドより、プロフェッショナル向けインイヤーモニター(IEM)「Pro IEMシリーズ」5機種を11月から順次発売する。
・「THIRTEEN 6」¥OPEN(予想実売価格263,980円前後)
・「TEN 5」¥OPEN(予想実売価格164,980円前後)
・「TEN 3」¥OPEN(予想実売価格109,980円前後)
・「NINE 1」¥OPEN(予想実売価格36,280円前後)
・「NINE」¥OPEN(予想実売価格14,280円前後)
Summer NAMM 2018にて発表されたプロ向けイヤホンの新シリーズ(関連ニュース)。THIRTEEN 6/TEN 5/TEN 3/NINE 1の4モデルは、ダイナミック型+BA型のハイブリッドドライバー方式を採用、NINEのみダイナミック型ドライバーを1基搭載する。
「THIRTEEN 6」は、φ13.6mmダイナミックドライバー+BAドライバーを6基(超高域×2、高域×2、中域×2)搭載する最上位モデル。リファレンスインイヤーモニターとして、再生能力に優れたエネルギー溢れるサウンドを実現するとしている。
ダイナミックドライバーには高密度マグネシウム-チタン合金採用のダイアフラムを搭載したHDD(HIGH DENSITY DYNAMIC)ドライバー、BAドライバーには独自設計のハウジングに最適化を施したHDBA(HYBRID DYNAMIC BALANCED ARMATURE)ドライバーを用いている。
ハウジング素材は樹脂で、様々な耳型データを元にした独自アルゴリズムによる「3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジー」を用いた3層構造デザインを採用することで、カスタムIEMのような装着感を実現するとしている。なお本機のみ24金メッキのベリリウムカッパー素材を採用する。筐体カラーはFlat Black。
エアフローを最適化して振動板をよりスムーズに駆動させるAPEポートを備え、ワイドなサウンドステージと深くタイトな低音を実現するとしている。再生周波数帯域は8Hz - 24kHz、インピーダンスは34Ω(1kHz)、感度は112dB(1mw)。
TEN 5は、φ10mm HDDドライバーと独自のHDBAドライバーを5基(超高域×1、高域×2、中域×2)搭載した、フェンダー伝統の卓越したトーンデザインを目指して開発したというモデル。
3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジーによるハウジングデザインを採用、APEポートも備える。カラーはFlat Black/Silver Burstをラインナップする。再生周波数帯域は9Hz - 21kHz、インピーダンスは34Ω(1kHz)、感度は111dB(1mW)。
TEN 3は、φ10mm HDDドライバーと独自のHDBAドライバーを3基(超高域×1、高域×1、中域×1)搭載するイヤホンで、バランスの良いサウンドが特徴とのこと。本機も3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジーによるハウジングデザインを採用し、APEポートも装備する。
再生周波数帯域は9Hz - 20kHz、インピーダンスは33Ω(1kHz)、感度は111dB(1mW)。カラーはPewter/Flat Blackをラインナップ。
NINE 1は、上位機種とは異なるφ9.25mmダイナミックドライバーを1基と、HDBAドライバーを1基搭載するイヤホンで、コンパクトかつスリムなハウジングを採用し、豊かな低域再生を可能にするとしている。
再生周波数帯域は10Hz - 21kHz、インピーダンスは16Ω(1kHz)、感度は111dB(1mW)。カラーはBlack Metallic/Gun Metal Blueをラインナップする。
NINEは、NINE 1と同様のφ9.25mmダイナミックドライバーをシングル搭載するエントリーモデル。ダイナミック型ならではの滑らかなサウンドが特徴としている。再生周波数帯域は11Hz - 20kHz、インピーダンスは16Ω(1kHz)、感度は106dB(1mW)。カラーはBlack Metallic/Olympic Pearlをラインナップする。
全モデルとも米テネシー州ナッシュビルの「FENDER AUDIO DESIGN LAB」で開発・設計され、ハンドメイドで生産される。イヤホン側コネクターには独自のTalon 2pin端子を採用。
付属品には、フォームイヤーチップを3サイズ、TPEイヤーチップを4サイズ、6.3mm/3極変換プラグ、クリーニングツール、キャリングケースを同梱する。なおTEN 3のみ、これらの付属品に加えて1/4インチプラグも用意する。
本日10月23日に、プレス向け製品発表会を開催。フェンダーミュージック社長エドワード・コール氏と、アジア市場のセールス責任者のチャーン・ウェイ・マー氏が登壇。改めてFENDERブランドの方向性と、プロ向けIEM「Pro IEMシリーズ」の特徴について紹介した。
Pro IEMシリーズは従来の「FXAシリーズ」からプロ向け製品としてさらなるブラッシュアップを図り、新しい独自技術を投入している。なお製品名は、前半に英語表記した数字がダイナミックドライバー径を、後半の数字がBAドライバーの数を表しているという。
THIRTEEN 6/TEN 5/TEN 3に搭載するHDDドライバー(ダイナミック型)は、ダイアフラムに高密度マグネシウム-チタン合金を採用した新開発のドライバー。全モデルともダイナミックドライバーは低域を担当しているが、HDDドライバーではパワーもありつつ引き締まったスピード感ある低域再生を可能にし、立体感あるサウンドを実現するとアピールする。なお、NINE 1/NINEに搭載するダイナミックドライバーはFXAシリーズと同様で、「もともと完成度の高いドライバーだったのでそのまま継承した」と説明する。
またTHIRTEEN 6/TEN 5/TEN 3では、ハウジング成形に3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジーを採用。ベースとなるインプレッションは年代や性別、人種など約1万2千件におよぶデータを収集しているとのこと。ユニバーサルフィットを意識して製作しており、マー氏は「約95%の人には完璧なフィット感を提供できると考えている」と自信を見せる。
HDBAドライバー(BA型)は特許取得の独自ドライバーで、FXAシリーズにも用いられているが、独自設計のハウジングに合わせて最適化してアップグレードを図っている。HDDドライバーとの音の繋がりを意識して、より統一感あるサウンドチューニングに仕上げたとのこと。なおクロスオーバー・ネットワークはダイナミック/BAドライバー間に使用しているが、複数搭載するBAドライバー間には使用していないとのこと。
また全モデルとも共通して、独自のTalon 2pin端子を搭載している。この2pin端子は、イヤホン側とコネクタ側にそれぞれ「Talon System」と呼ぶ凸凹形状があり、ロック機構ではないがしっかりと接続でき、MMCX端子よりも高い堅牢性を実現するとしている。なお他の2pin端子も接続可能で、「ぜひバランス接続なども楽しんでほしい」と語られた。
マー氏は過去に在籍したAurisonics時代からイヤホン開発に携わっており、FENDERブランドにおいても音作りに関わっているという。引き続きハイブリッド構成を採用する理由として、「ダイナミックドライバーの持つ、音楽性の高い低域をリッチに表現できるパフォーマンスと、BAドライバーの正確でスピーディーな再現性、両方をうまく組み合わせることでより良い製品作りが可能になる」と説明する。
FENDERのイヤホンは主に米テネシー州ナッシュビルの「FENDER AUDIO DESIGN LAB」にて開発、ハンドメイドされている。同拠点ではミュージシャンやサウンドエンジニアとしても活躍するエンジニアが開発を手がけており、「技術的なことだけでなく、音楽性の再現という点を軸に持って製品開発に努めている」とした。
またイヤホンの塗装は、ギタープレーヤー憧れのカスタムシリーズなどを一台ずつハンドメイドしている、米・カリフォルニア州コロナの「フェンダー・ファクトリー」にて行っているとのこと。「ハイエンドギターと同じ質感を楽しめる点も特徴」とアピールしている。
こうした環境で、「FENDERのギターやベースの音がイヤホンの音作りに影響しているか?」との問いには、「特定のモデルを意識してはいない」と回答。サウンド面では「音楽再生時に最も重要と考えるのは中音域。ボーカルやギターサウンドの旨味が感じられる帯域だと思うので、的確に再現できるようなチューニングを施している」とした。
音作りには開発担当のデール・ロット氏が引き続き中心となって設計しているとのこと。「マスタリングエンジニアとしても活躍するデール氏には、様々な技術や知見から “FENDERイヤホンの音” という明確な指針があり、その方向性に合わせて音楽性の高いサウンドの実現を図っている」と説明した。
エドワード氏は、「FENDERは創設者レオ・フェンダーの思いを継承して、ミュージシャンの思いを表現できる製品作りを徹底し、特に音のトーンにこだわって、エレキギター/ベース、アンプと音のインからアウトまでベストな製品を作り上げてきた。そうした熱い想いとこだわり、責任感をもってブランドを構築してきた」と改めて強調。
「最近はストリーミング配信など音楽の楽しみ方も変化しているが、普及する楽曲の半数以上はギターが印象的な曲も多いと思う。従来と変わらず、ギターの価値は高いと考えている」とした。また、「日本だけでなく世界中で音楽フェスの数が増加し、観客も増え続けている。ステージでは多くのミュージシャンがインイヤーモニターを使うシーンが当たり前となっており、現代のプレーヤーにとって欠かせないものである」とし、今回のプロ向けIEM「Pro IEMシリーズ」の展開にも期待を寄せた。
なお、プロミュージシャンのサポートはもちろん、 “あらゆるレベルのプレーヤー、音楽を楽しむための全ての人をサポートすること” がFENDERのコミットだと説明。「FENDERが展開する製品を通して、そこから奏でられる音を聴いてインスパイアを受け、楽器を始めるきっかけになるようなユーザーが増えることを期待している」とした。
さらに同日発表されたBluetoothスピーカー「MONTEREY TWEED」については、「まさにFENDERのDNAを持ったクオリティーの高いスピーカー。ぜひそのサウンドを多くの方に体験してほしい」と熱く語った。
アユートは本日よりFENDERのオーディオ製品における正規代理店業務を開始。代表の渡辺慎一氏は「FENDERのイヤホンやスピーカーは、ギターやアンプ製品の知名度に比べると、まだあまり知らないユーザーも多い。代理店として、オーディオ製品についても誰もが知るブランドとなるよう、さらに認知度を高めてFENDERを一緒になって盛り上げていきたい」とコメント。
エドワード氏は、「アユートは幅広い販売ネットワークを持っている。オーディオ専門だけでなく、ライフスタイルショップなどにも展開が期待できる。FENDERは、楽器やオーディオを通して、音楽を楽しむユーザーに向けてライフスタイルを提案するブランドだと自負している。そうした親和性をもって、今後の販売拡大を牽引していくことを期待している」と語った。
・「THIRTEEN 6」¥OPEN(予想実売価格263,980円前後)
・「TEN 5」¥OPEN(予想実売価格164,980円前後)
・「TEN 3」¥OPEN(予想実売価格109,980円前後)
・「NINE 1」¥OPEN(予想実売価格36,280円前後)
・「NINE」¥OPEN(予想実売価格14,280円前後)
Summer NAMM 2018にて発表されたプロ向けイヤホンの新シリーズ(関連ニュース)。THIRTEEN 6/TEN 5/TEN 3/NINE 1の4モデルは、ダイナミック型+BA型のハイブリッドドライバー方式を採用、NINEのみダイナミック型ドライバーを1基搭載する。
「THIRTEEN 6」は、φ13.6mmダイナミックドライバー+BAドライバーを6基(超高域×2、高域×2、中域×2)搭載する最上位モデル。リファレンスインイヤーモニターとして、再生能力に優れたエネルギー溢れるサウンドを実現するとしている。
ダイナミックドライバーには高密度マグネシウム-チタン合金採用のダイアフラムを搭載したHDD(HIGH DENSITY DYNAMIC)ドライバー、BAドライバーには独自設計のハウジングに最適化を施したHDBA(HYBRID DYNAMIC BALANCED ARMATURE)ドライバーを用いている。
ハウジング素材は樹脂で、様々な耳型データを元にした独自アルゴリズムによる「3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジー」を用いた3層構造デザインを採用することで、カスタムIEMのような装着感を実現するとしている。なお本機のみ24金メッキのベリリウムカッパー素材を採用する。筐体カラーはFlat Black。
エアフローを最適化して振動板をよりスムーズに駆動させるAPEポートを備え、ワイドなサウンドステージと深くタイトな低音を実現するとしている。再生周波数帯域は8Hz - 24kHz、インピーダンスは34Ω(1kHz)、感度は112dB(1mw)。
TEN 5は、φ10mm HDDドライバーと独自のHDBAドライバーを5基(超高域×1、高域×2、中域×2)搭載した、フェンダー伝統の卓越したトーンデザインを目指して開発したというモデル。
3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジーによるハウジングデザインを採用、APEポートも備える。カラーはFlat Black/Silver Burstをラインナップする。再生周波数帯域は9Hz - 21kHz、インピーダンスは34Ω(1kHz)、感度は111dB(1mW)。
TEN 3は、φ10mm HDDドライバーと独自のHDBAドライバーを3基(超高域×1、高域×1、中域×1)搭載するイヤホンで、バランスの良いサウンドが特徴とのこと。本機も3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジーによるハウジングデザインを採用し、APEポートも装備する。
再生周波数帯域は9Hz - 20kHz、インピーダンスは33Ω(1kHz)、感度は111dB(1mW)。カラーはPewter/Flat Blackをラインナップ。
NINE 1は、上位機種とは異なるφ9.25mmダイナミックドライバーを1基と、HDBAドライバーを1基搭載するイヤホンで、コンパクトかつスリムなハウジングを採用し、豊かな低域再生を可能にするとしている。
再生周波数帯域は10Hz - 21kHz、インピーダンスは16Ω(1kHz)、感度は111dB(1mW)。カラーはBlack Metallic/Gun Metal Blueをラインナップする。
NINEは、NINE 1と同様のφ9.25mmダイナミックドライバーをシングル搭載するエントリーモデル。ダイナミック型ならではの滑らかなサウンドが特徴としている。再生周波数帯域は11Hz - 20kHz、インピーダンスは16Ω(1kHz)、感度は106dB(1mW)。カラーはBlack Metallic/Olympic Pearlをラインナップする。
全モデルとも米テネシー州ナッシュビルの「FENDER AUDIO DESIGN LAB」で開発・設計され、ハンドメイドで生産される。イヤホン側コネクターには独自のTalon 2pin端子を採用。
付属品には、フォームイヤーチップを3サイズ、TPEイヤーチップを4サイズ、6.3mm/3極変換プラグ、クリーニングツール、キャリングケースを同梱する。なおTEN 3のみ、これらの付属品に加えて1/4インチプラグも用意する。
本日10月23日に、プレス向け製品発表会を開催。フェンダーミュージック社長エドワード・コール氏と、アジア市場のセールス責任者のチャーン・ウェイ・マー氏が登壇。改めてFENDERブランドの方向性と、プロ向けIEM「Pro IEMシリーズ」の特徴について紹介した。
Pro IEMシリーズは従来の「FXAシリーズ」からプロ向け製品としてさらなるブラッシュアップを図り、新しい独自技術を投入している。なお製品名は、前半に英語表記した数字がダイナミックドライバー径を、後半の数字がBAドライバーの数を表しているという。
THIRTEEN 6/TEN 5/TEN 3に搭載するHDDドライバー(ダイナミック型)は、ダイアフラムに高密度マグネシウム-チタン合金を採用した新開発のドライバー。全モデルともダイナミックドライバーは低域を担当しているが、HDDドライバーではパワーもありつつ引き締まったスピード感ある低域再生を可能にし、立体感あるサウンドを実現するとアピールする。なお、NINE 1/NINEに搭載するダイナミックドライバーはFXAシリーズと同様で、「もともと完成度の高いドライバーだったのでそのまま継承した」と説明する。
またTHIRTEEN 6/TEN 5/TEN 3では、ハウジング成形に3Dプリント・デジタル・ハイブリッド・テクノロジーを採用。ベースとなるインプレッションは年代や性別、人種など約1万2千件におよぶデータを収集しているとのこと。ユニバーサルフィットを意識して製作しており、マー氏は「約95%の人には完璧なフィット感を提供できると考えている」と自信を見せる。
HDBAドライバー(BA型)は特許取得の独自ドライバーで、FXAシリーズにも用いられているが、独自設計のハウジングに合わせて最適化してアップグレードを図っている。HDDドライバーとの音の繋がりを意識して、より統一感あるサウンドチューニングに仕上げたとのこと。なおクロスオーバー・ネットワークはダイナミック/BAドライバー間に使用しているが、複数搭載するBAドライバー間には使用していないとのこと。
また全モデルとも共通して、独自のTalon 2pin端子を搭載している。この2pin端子は、イヤホン側とコネクタ側にそれぞれ「Talon System」と呼ぶ凸凹形状があり、ロック機構ではないがしっかりと接続でき、MMCX端子よりも高い堅牢性を実現するとしている。なお他の2pin端子も接続可能で、「ぜひバランス接続なども楽しんでほしい」と語られた。
マー氏は過去に在籍したAurisonics時代からイヤホン開発に携わっており、FENDERブランドにおいても音作りに関わっているという。引き続きハイブリッド構成を採用する理由として、「ダイナミックドライバーの持つ、音楽性の高い低域をリッチに表現できるパフォーマンスと、BAドライバーの正確でスピーディーな再現性、両方をうまく組み合わせることでより良い製品作りが可能になる」と説明する。
FENDERのイヤホンは主に米テネシー州ナッシュビルの「FENDER AUDIO DESIGN LAB」にて開発、ハンドメイドされている。同拠点ではミュージシャンやサウンドエンジニアとしても活躍するエンジニアが開発を手がけており、「技術的なことだけでなく、音楽性の再現という点を軸に持って製品開発に努めている」とした。
またイヤホンの塗装は、ギタープレーヤー憧れのカスタムシリーズなどを一台ずつハンドメイドしている、米・カリフォルニア州コロナの「フェンダー・ファクトリー」にて行っているとのこと。「ハイエンドギターと同じ質感を楽しめる点も特徴」とアピールしている。
こうした環境で、「FENDERのギターやベースの音がイヤホンの音作りに影響しているか?」との問いには、「特定のモデルを意識してはいない」と回答。サウンド面では「音楽再生時に最も重要と考えるのは中音域。ボーカルやギターサウンドの旨味が感じられる帯域だと思うので、的確に再現できるようなチューニングを施している」とした。
音作りには開発担当のデール・ロット氏が引き続き中心となって設計しているとのこと。「マスタリングエンジニアとしても活躍するデール氏には、様々な技術や知見から “FENDERイヤホンの音” という明確な指針があり、その方向性に合わせて音楽性の高いサウンドの実現を図っている」と説明した。
エドワード氏は、「FENDERは創設者レオ・フェンダーの思いを継承して、ミュージシャンの思いを表現できる製品作りを徹底し、特に音のトーンにこだわって、エレキギター/ベース、アンプと音のインからアウトまでベストな製品を作り上げてきた。そうした熱い想いとこだわり、責任感をもってブランドを構築してきた」と改めて強調。
「最近はストリーミング配信など音楽の楽しみ方も変化しているが、普及する楽曲の半数以上はギターが印象的な曲も多いと思う。従来と変わらず、ギターの価値は高いと考えている」とした。また、「日本だけでなく世界中で音楽フェスの数が増加し、観客も増え続けている。ステージでは多くのミュージシャンがインイヤーモニターを使うシーンが当たり前となっており、現代のプレーヤーにとって欠かせないものである」とし、今回のプロ向けIEM「Pro IEMシリーズ」の展開にも期待を寄せた。
なお、プロミュージシャンのサポートはもちろん、 “あらゆるレベルのプレーヤー、音楽を楽しむための全ての人をサポートすること” がFENDERのコミットだと説明。「FENDERが展開する製品を通して、そこから奏でられる音を聴いてインスパイアを受け、楽器を始めるきっかけになるようなユーザーが増えることを期待している」とした。
さらに同日発表されたBluetoothスピーカー「MONTEREY TWEED」については、「まさにFENDERのDNAを持ったクオリティーの高いスピーカー。ぜひそのサウンドを多くの方に体験してほしい」と熱く語った。
アユートは本日よりFENDERのオーディオ製品における正規代理店業務を開始。代表の渡辺慎一氏は「FENDERのイヤホンやスピーカーは、ギターやアンプ製品の知名度に比べると、まだあまり知らないユーザーも多い。代理店として、オーディオ製品についても誰もが知るブランドとなるよう、さらに認知度を高めてFENDERを一緒になって盛り上げていきたい」とコメント。
エドワード氏は、「アユートは幅広い販売ネットワークを持っている。オーディオ専門だけでなく、ライフスタイルショップなどにも展開が期待できる。FENDERは、楽器やオーディオを通して、音楽を楽しむユーザーに向けてライフスタイルを提案するブランドだと自負している。そうした親和性をもって、今後の販売拡大を牽引していくことを期待している」と語った。