体感の場作りを積極展開、地域密着で愛される店作りを
新規オープン「ビックカメラ町田店」の狙いと今後の展開は? 宮嶋社長&川瀬店長インタビュー
ビックカメラ町田店のオープン(関連ニュース)に際して、(株)ビックカメラ 代表取締役社長 宮嶋宏幸氏、(株)ビックカメラ 町田店 店長 川瀬大氏がインタビュー取材に応じた。その模様をお届けする。
Q.今年の展望を。
A.宮嶋氏
今年は電子マネーが広がっている。決済手段の一つとして、積極的に取り組んでいきたい。それをきっかけに電子マネーを使ってみようかとか、アプリをダウンロードしてみようかということで、お客様にサービスさせていただけるかと思う。
今年はゴールデンウィークも10連休、元号が変わるタイミングでもあり、我々もお祭りのように盛り上げたい。また消費増税が控え、このタイミングでも増税前の駆け込み、増税後の対応もメーカーさんとの打ち合わせを綿密にしながらチャンスにしていきたい。
Q.町田店の売上げなどの目標は。
A.宮嶋氏
売上げ目標は年50億円〜60億円。そこは最低達成させたい。小田急百貨店様とは2002年に新宿の小田急ハルクの店を展開させていただき、その店も百貨店をご利用される女性のお客様の比率が高い。女性の方やご家族連れの方々を新しいお客様として取り込むことを期待した。今回は小田急百貨店 町田店様のリニューアルということでお話をいただいた。駅上の立地でいろいろなお客様が期待できる。ビックカメラがオープンしたと知っていただければ、来ていただけると思う。
ネットで注文して店舗でピックアップする取り置きを利用される方も非常に増えている。オムニチャネル、ネットと実店舗の融合の象徴的なサービス。職場でネットで注文していただき帰りに店に寄ってピックアップしていただく、そんなご利用の高まりが期待できると思う。既存の店でも駅前立地の出店が多いが、多くのお客様に取り置きサービスを利用していただき、このサービスから店を知っていただくことも含めて積極的にアピールしていけると思う。
Q.電子棚札の全面導入は初めてか。その狙いは。
A.宮嶋氏
昨年12月にオープンした京都四条河原町店でまず導入を始めた。店舗規模としては小ぶりなビックカメラセレクトに位置付けられている。町田店は中型店で池袋本店と同等の規模。この規模での電子棚札導入は初めてである。
導入のコストはかかるが、価格の変更が毎日数回行われているので、その対応業務にかかる時間を考慮して導入した。この後いろいろな結果が現れてくるだろうが、期待した効果が出るかどうかを検証していきたい。
Q.電子棚札導入のメリットは。
A.宮嶋氏
売価変更については日々数千アイテムが対象になっており、書き換えはかなりの負担になる。それを軽減できると思う。
また取り置きの際、この商品を取り置いてほしいとお客様から要望された場合に、指定の商品を探す手間がかかる。LEDが光って指定の商品を知らせる機能ももつ電子棚札は、その労力も軽減できると期待している。
Q.町田店は体感の工夫が随所にある。取り置きも拡大した。立地のいい中型店としての工夫は。
A.宮嶋
中型店だが天井高を活かした什器なども活用して、在庫のスペースも売り場内に確保するなど工夫している。体験スペースについては、実店舗ならではの意味をもつもの。ネットでお客様ができない体験を実店舗で提供する。
パッケージに入ったものもなるべく外に出し、触っていただいて質感なども確かめ、オーディオ商品も聴いていただいたりできるように。テレビも4K/8Kが出ている中、2Kで十分ではないかと思われる方にも実際に画を比較して違いを実感いただきたい。何を買っても一緒だということにならないためにも、体験や体感は重要。
町田店では短期間の準備期間の中でやれるだけのことを、それぞれのメンバーが工夫した。皆様からご評価いただきたい。これで十分ということではなく、イベントのような形でメーカーさんとも一緒にお客様に対峙したい。あそこに行けば体験・体感できると思っていただければ。たくさんの方に興味や関心を持っていただきたい。立地がいい店だからというより、その考え方は郊外店でも同様である。商品展示も接客も、工夫してやっていくということ。
Q.町田の商圏に対する考えは。
A.宮嶋氏
町田にはセレクトの店舗やソフマップを出店させていただいていた。町田は魅力的な市場と認識して出店の機会を待っていた。近隣には藤沢、新宿、八王子に店舗があるが、町田はビックカメラの今回のような規模の店の空白地帯でもあり熱望していた。町田のセレクトは別館として、ソフマップとともに中古品を中心に展開。路面店として自転車や食品などもより充実させる。
Q.電子棚札に関連して、価格の変更はどの程度行われるか。
A.川瀬氏
ほぼ1日に2回。土日はさらに増える。数千のアイテムに対して、そのたびに価格を入力して紙を出力、加工して貼る作業となり相当の手間である。それが電子棚札によってなくなれば、接客に集中できお客様の利便性が高まる。
Q.体感できる商品はどのようにセレクトしたか。
A.川瀬氏
まずお客様目線で、困ることは何かを皆で考えた。たとえばモバイルバッテリーなど、重さや厚さが気になるものだが、ほとんど店頭ではダミーのカードが置かれているだけ。買って初めて重たいと気づいたりする。それが買う前にわかれば安心。歯ブラシの硬さなども触ってみなければわからない。そうやって実感し納得していただくことは、ある意味接客の短縮にもなると考える。できることはまだあると思っている。
Q.お酒の試飲と調理家電の体感を実現したのはどのような経緯で。
A.川瀬氏
たとえばコーヒーメーカーを導入して、コーヒーリキュールのカクテルを作るのもいいと思う。圧力家電も面白い。ワンフロアにいろいろなカテゴリーが展開されているからできることでもある。多層階の展開だと難しいかもしれないが。
Q.町田店で初めての取り組みは。
A.川瀬氏
お酒の試飲コーナーでの調理家電の展開、カメラ交換レンズの対面コーナー、シェーバーの対面コーナーだ。
Q.電車モチーフのアイデアはどこから。
A.川瀬氏
小田急様にお世話になっている中、地域密着で町田を表現するために小田急線を発想した。店内を駅に見立て、駅の中で買い物をしたら面白いだろうと。
Q.これからどんな店にしていきたいか。
A.川瀬氏
町田の地域密着で、お客様に体感していただける、お客様に愛される店にしていきたい。
Q.今年の展望を。
A.宮嶋氏
今年は電子マネーが広がっている。決済手段の一つとして、積極的に取り組んでいきたい。それをきっかけに電子マネーを使ってみようかとか、アプリをダウンロードしてみようかということで、お客様にサービスさせていただけるかと思う。
今年はゴールデンウィークも10連休、元号が変わるタイミングでもあり、我々もお祭りのように盛り上げたい。また消費増税が控え、このタイミングでも増税前の駆け込み、増税後の対応もメーカーさんとの打ち合わせを綿密にしながらチャンスにしていきたい。
Q.町田店の売上げなどの目標は。
A.宮嶋氏
売上げ目標は年50億円〜60億円。そこは最低達成させたい。小田急百貨店様とは2002年に新宿の小田急ハルクの店を展開させていただき、その店も百貨店をご利用される女性のお客様の比率が高い。女性の方やご家族連れの方々を新しいお客様として取り込むことを期待した。今回は小田急百貨店 町田店様のリニューアルということでお話をいただいた。駅上の立地でいろいろなお客様が期待できる。ビックカメラがオープンしたと知っていただければ、来ていただけると思う。
ネットで注文して店舗でピックアップする取り置きを利用される方も非常に増えている。オムニチャネル、ネットと実店舗の融合の象徴的なサービス。職場でネットで注文していただき帰りに店に寄ってピックアップしていただく、そんなご利用の高まりが期待できると思う。既存の店でも駅前立地の出店が多いが、多くのお客様に取り置きサービスを利用していただき、このサービスから店を知っていただくことも含めて積極的にアピールしていけると思う。
Q.電子棚札の全面導入は初めてか。その狙いは。
A.宮嶋氏
昨年12月にオープンした京都四条河原町店でまず導入を始めた。店舗規模としては小ぶりなビックカメラセレクトに位置付けられている。町田店は中型店で池袋本店と同等の規模。この規模での電子棚札導入は初めてである。
導入のコストはかかるが、価格の変更が毎日数回行われているので、その対応業務にかかる時間を考慮して導入した。この後いろいろな結果が現れてくるだろうが、期待した効果が出るかどうかを検証していきたい。
Q.電子棚札導入のメリットは。
A.宮嶋氏
売価変更については日々数千アイテムが対象になっており、書き換えはかなりの負担になる。それを軽減できると思う。
また取り置きの際、この商品を取り置いてほしいとお客様から要望された場合に、指定の商品を探す手間がかかる。LEDが光って指定の商品を知らせる機能ももつ電子棚札は、その労力も軽減できると期待している。
Q.町田店は体感の工夫が随所にある。取り置きも拡大した。立地のいい中型店としての工夫は。
A.宮嶋
中型店だが天井高を活かした什器なども活用して、在庫のスペースも売り場内に確保するなど工夫している。体験スペースについては、実店舗ならではの意味をもつもの。ネットでお客様ができない体験を実店舗で提供する。
パッケージに入ったものもなるべく外に出し、触っていただいて質感なども確かめ、オーディオ商品も聴いていただいたりできるように。テレビも4K/8Kが出ている中、2Kで十分ではないかと思われる方にも実際に画を比較して違いを実感いただきたい。何を買っても一緒だということにならないためにも、体験や体感は重要。
町田店では短期間の準備期間の中でやれるだけのことを、それぞれのメンバーが工夫した。皆様からご評価いただきたい。これで十分ということではなく、イベントのような形でメーカーさんとも一緒にお客様に対峙したい。あそこに行けば体験・体感できると思っていただければ。たくさんの方に興味や関心を持っていただきたい。立地がいい店だからというより、その考え方は郊外店でも同様である。商品展示も接客も、工夫してやっていくということ。
Q.町田の商圏に対する考えは。
A.宮嶋氏
町田にはセレクトの店舗やソフマップを出店させていただいていた。町田は魅力的な市場と認識して出店の機会を待っていた。近隣には藤沢、新宿、八王子に店舗があるが、町田はビックカメラの今回のような規模の店の空白地帯でもあり熱望していた。町田のセレクトは別館として、ソフマップとともに中古品を中心に展開。路面店として自転車や食品などもより充実させる。
Q.電子棚札に関連して、価格の変更はどの程度行われるか。
A.川瀬氏
ほぼ1日に2回。土日はさらに増える。数千のアイテムに対して、そのたびに価格を入力して紙を出力、加工して貼る作業となり相当の手間である。それが電子棚札によってなくなれば、接客に集中できお客様の利便性が高まる。
Q.体感できる商品はどのようにセレクトしたか。
A.川瀬氏
まずお客様目線で、困ることは何かを皆で考えた。たとえばモバイルバッテリーなど、重さや厚さが気になるものだが、ほとんど店頭ではダミーのカードが置かれているだけ。買って初めて重たいと気づいたりする。それが買う前にわかれば安心。歯ブラシの硬さなども触ってみなければわからない。そうやって実感し納得していただくことは、ある意味接客の短縮にもなると考える。できることはまだあると思っている。
Q.お酒の試飲と調理家電の体感を実現したのはどのような経緯で。
A.川瀬氏
たとえばコーヒーメーカーを導入して、コーヒーリキュールのカクテルを作るのもいいと思う。圧力家電も面白い。ワンフロアにいろいろなカテゴリーが展開されているからできることでもある。多層階の展開だと難しいかもしれないが。
Q.町田店で初めての取り組みは。
A.川瀬氏
お酒の試飲コーナーでの調理家電の展開、カメラ交換レンズの対面コーナー、シェーバーの対面コーナーだ。
Q.電車モチーフのアイデアはどこから。
A.川瀬氏
小田急様にお世話になっている中、地域密着で町田を表現するために小田急線を発想した。店内を駅に見立て、駅の中で買い物をしたら面白いだろうと。
Q.これからどんな店にしていきたいか。
A.川瀬氏
町田の地域密着で、お客様に体感していただける、お客様に愛される店にしていきたい。