各社からも完全ワイヤレスの新モデルが登場
<ポタフェス>最新Bluetoothコーデック「aptX Adaptive」を体験/FiiO、THXアンプ搭載のDAP「M11 Pro」
本日12月14日と15日の2日間、東京・秋葉原にてポータブルオーディオイベント「ポタフェス AUTUMN/WINTER TOUR 2019 東京・秋葉原」が開催される。本稿では、クアルコム/エミライ/NUARL/TaoTronics等のブースの模様をお伝えする。
スマートフォンのチップセットやBluetoothコーデック「aptX」で知られるクアルコムは、同社の新Bluetoothコーデック「aptX Adaptive」に関連する展示/体験を用意している。
PHILE WEBでもこれまでに何度か取り上げているaptX Adaptiveは、クアルコムが昨年発表した最新のBluetoothオーディオコーデック。周囲の電波環境にあわせてデータの圧縮率を変化させることで音質と音の途切れにくさを両立、さらに音の遅延も小さく抑え込むというものだ。
国内でもいよいよaptX Adaptive対応製品が登場しつつあり、ブースでは対応製品の例として、シャープのスマートフォン「AQUOS R3」、B&Wのヘッドホン「PX7」「PX5」、イヤホン「PI4」「PI3」が展示。また、クアルコムとパートナーシップを結んでいるシーイヤー(株)が開発中の、aptX Adaptive対応Bluetoothスピーカー「pave2」も参考出展。AQUOS R3と組み合わせ、音質や遅延の小ささをSBCコーデックと比較しながら実際に体験することができる。
pave2には他にも、クアルコムのチップセット「QCC5125」やフルデジタルアンプ「DDFA6640」、立体的な音場を再現する独自技術「cear Field ver. 4.0」といった最新技術を搭載。左右に向けて配置した15W+15Wのスピーカーユニットと組み合わせ、包み込まれるような音場を実現するとしている。正式な発売は2020年内を予定しているとのことだ。
エミライは、FiiO/Nobel Audio/ePro各ブランドの新製品や試作品を出展している。FiiOからは、12月20日から発売予定のDAP新製品「M11 Pro」を出展。従来モデル「M11」をベースに音質向上を図っており、ハードウェアの面では旭化成エレクトロニクスのDACチップ「AK4497EQ」2基、独立した2系統のクロック、そしてTHX社の特許技術を採用したAAA-78ヘッドホンアンプ回路を搭載。PCMは最大384kHz/32bit、DSDは11.2MHzまでのネイティブ再生に対応している。
3.5mm/2.5mm/4.4mmの3種類のヘッドホン出力や、ライン/光デジタル/USB出力、aptX HD/aptX/LDAC/HWA等に対応するBluetooth送受信機能など、入出力の豊富さも特徴だ。市場想定価格は75,000円前後。また、本会場には展示されていないが、筐体をステンレス製とした数量限定モデル「M11 Pro Stainless Steel Edition」も、2020年1月下旬に95,000円前後での発売を予定している。
Noble Audioでは、有線モデルの新ラインナップとして予定している「M3」「TUX5」の参考出展に加え、完全ワイヤレスイヤホン「FALCON」用スマートフォンアプリ「Noble Sound Suite」のアルファ版(プロトタイプ)が体験可能。左右イヤホンのバッテリー残量や使用中のBluetoothコーデックの確認から、3種類まで設定を保存しておけるイコライザー設定、本体操作ボタンで呼び出す機能の変更といったカスタマイズができる。iOS/Android端末に対応し、2019年内の配信目指して調整中とのことだ。
eProからはイヤーピース「Horn-Shaped Tips」のバリエーションモデルが展示。Noble Audio FALCONにも添付されている完全ワイヤレスイヤホン用モデルを、年明け後に発売する予定という。
エム・ティ・アイは、同社NUARLブランドのイヤホンを出展。特に、本日から発売開始する、独自開発のドライバーユニットを搭載した完全ワイヤレスイヤホン新モデル「N6」「N6 Pro」の試聴に、多くの来場者が集まっていた。
上位モデルのN6 Proは、単相カーボンナノチューブとPEEK素材を真空蒸着した「SWCNT複合振動板」を採用する「NUARL DRIVER [N6]v5」を搭載し、フラットなサウンドにチューニング。「N6」はPEEK素材の表面にTPEとチタンを皮膜蒸着した「PTT多層皮膜振動板」を採用する「NUARL DRIVER [N6]v3」を搭載し、メリハリの効いたサウンドにチューニングしているとのこと。
サンバレージャパンは、同社TaoTronics(タオトロニクス)ブランドから、特に人気が高いというBluetoothイヤホンを出展。また、RAVPOWERブランドの充電器を設置したフリー充電スペースも設けている。
Airoha社のBluetoothチップにより、左右のイヤホンそれぞれが独立して端末と接続するという完全ワイヤレス「SoundLiberty 77」、バランスド・メンブレンという独自構造のドライバーユニットを搭載したネックバンド型「TT-BH-07S Plus」など、豊富なラインナップが用意されている。
北日本音響は自社ブランドMother Audioのイヤホンを出展。ベリリウムを蒸着させた振動板やステンレス削り出しハウジングを採用した1万円台前半のエントリーモデル「ME3」、ハウジングにジルコニウムをベースとした「液体合金金属」を採用し、高剛性によりSN感を高めたフラグシップモデル「ME8」などが試聴できる。
また参考出展として、ブランド初のBluetoothスピーカーのプロトタイプを用意している。同社はもともとスピーカーユニットのOEMを手掛けており、そのノウハウをMother Audioブランドで活かそうと試作したとのこと。本モデルのために新しく設計したドライバーユニット2基とパッシブラジエーターを搭載しており、また、まだ検討中とのことだが、クアルコムのフルデジタルアンプ「DDFA6640」やaptx Adaptiveなど、最新技術も採用していきたいという。
フィフティスクエア(株)は、ヘッドホンのイヤーパッドに被せるカバー「mimimamo」を出展。製品対応表に記載されていないヘッドホンを持ち込むと、製品をひとつプレゼントする「ヘッドホン対応表ご協力キャンペーン」を実施している。
12月13日までに対応確認されたヘッドホンは1,116機種。取材段階でさらに2機種の持ち込みがあり、合計1,118機種の対応が確認されているとのことだ。
スマートフォンのチップセットやBluetoothコーデック「aptX」で知られるクアルコムは、同社の新Bluetoothコーデック「aptX Adaptive」に関連する展示/体験を用意している。
PHILE WEBでもこれまでに何度か取り上げているaptX Adaptiveは、クアルコムが昨年発表した最新のBluetoothオーディオコーデック。周囲の電波環境にあわせてデータの圧縮率を変化させることで音質と音の途切れにくさを両立、さらに音の遅延も小さく抑え込むというものだ。
国内でもいよいよaptX Adaptive対応製品が登場しつつあり、ブースでは対応製品の例として、シャープのスマートフォン「AQUOS R3」、B&Wのヘッドホン「PX7」「PX5」、イヤホン「PI4」「PI3」が展示。また、クアルコムとパートナーシップを結んでいるシーイヤー(株)が開発中の、aptX Adaptive対応Bluetoothスピーカー「pave2」も参考出展。AQUOS R3と組み合わせ、音質や遅延の小ささをSBCコーデックと比較しながら実際に体験することができる。
pave2には他にも、クアルコムのチップセット「QCC5125」やフルデジタルアンプ「DDFA6640」、立体的な音場を再現する独自技術「cear Field ver. 4.0」といった最新技術を搭載。左右に向けて配置した15W+15Wのスピーカーユニットと組み合わせ、包み込まれるような音場を実現するとしている。正式な発売は2020年内を予定しているとのことだ。
エミライは、FiiO/Nobel Audio/ePro各ブランドの新製品や試作品を出展している。FiiOからは、12月20日から発売予定のDAP新製品「M11 Pro」を出展。従来モデル「M11」をベースに音質向上を図っており、ハードウェアの面では旭化成エレクトロニクスのDACチップ「AK4497EQ」2基、独立した2系統のクロック、そしてTHX社の特許技術を採用したAAA-78ヘッドホンアンプ回路を搭載。PCMは最大384kHz/32bit、DSDは11.2MHzまでのネイティブ再生に対応している。
3.5mm/2.5mm/4.4mmの3種類のヘッドホン出力や、ライン/光デジタル/USB出力、aptX HD/aptX/LDAC/HWA等に対応するBluetooth送受信機能など、入出力の豊富さも特徴だ。市場想定価格は75,000円前後。また、本会場には展示されていないが、筐体をステンレス製とした数量限定モデル「M11 Pro Stainless Steel Edition」も、2020年1月下旬に95,000円前後での発売を予定している。
Noble Audioでは、有線モデルの新ラインナップとして予定している「M3」「TUX5」の参考出展に加え、完全ワイヤレスイヤホン「FALCON」用スマートフォンアプリ「Noble Sound Suite」のアルファ版(プロトタイプ)が体験可能。左右イヤホンのバッテリー残量や使用中のBluetoothコーデックの確認から、3種類まで設定を保存しておけるイコライザー設定、本体操作ボタンで呼び出す機能の変更といったカスタマイズができる。iOS/Android端末に対応し、2019年内の配信目指して調整中とのことだ。
eProからはイヤーピース「Horn-Shaped Tips」のバリエーションモデルが展示。Noble Audio FALCONにも添付されている完全ワイヤレスイヤホン用モデルを、年明け後に発売する予定という。
エム・ティ・アイは、同社NUARLブランドのイヤホンを出展。特に、本日から発売開始する、独自開発のドライバーユニットを搭載した完全ワイヤレスイヤホン新モデル「N6」「N6 Pro」の試聴に、多くの来場者が集まっていた。
上位モデルのN6 Proは、単相カーボンナノチューブとPEEK素材を真空蒸着した「SWCNT複合振動板」を採用する「NUARL DRIVER [N6]v5」を搭載し、フラットなサウンドにチューニング。「N6」はPEEK素材の表面にTPEとチタンを皮膜蒸着した「PTT多層皮膜振動板」を採用する「NUARL DRIVER [N6]v3」を搭載し、メリハリの効いたサウンドにチューニングしているとのこと。
サンバレージャパンは、同社TaoTronics(タオトロニクス)ブランドから、特に人気が高いというBluetoothイヤホンを出展。また、RAVPOWERブランドの充電器を設置したフリー充電スペースも設けている。
Airoha社のBluetoothチップにより、左右のイヤホンそれぞれが独立して端末と接続するという完全ワイヤレス「SoundLiberty 77」、バランスド・メンブレンという独自構造のドライバーユニットを搭載したネックバンド型「TT-BH-07S Plus」など、豊富なラインナップが用意されている。
北日本音響は自社ブランドMother Audioのイヤホンを出展。ベリリウムを蒸着させた振動板やステンレス削り出しハウジングを採用した1万円台前半のエントリーモデル「ME3」、ハウジングにジルコニウムをベースとした「液体合金金属」を採用し、高剛性によりSN感を高めたフラグシップモデル「ME8」などが試聴できる。
また参考出展として、ブランド初のBluetoothスピーカーのプロトタイプを用意している。同社はもともとスピーカーユニットのOEMを手掛けており、そのノウハウをMother Audioブランドで活かそうと試作したとのこと。本モデルのために新しく設計したドライバーユニット2基とパッシブラジエーターを搭載しており、また、まだ検討中とのことだが、クアルコムのフルデジタルアンプ「DDFA6640」やaptx Adaptiveなど、最新技術も採用していきたいという。
フィフティスクエア(株)は、ヘッドホンのイヤーパッドに被せるカバー「mimimamo」を出展。製品対応表に記載されていないヘッドホンを持ち込むと、製品をひとつプレゼントする「ヘッドホン対応表ご協力キャンペーン」を実施している。
12月13日までに対応確認されたヘッドホンは1,116機種。取材段階でさらに2機種の持ち込みがあり、合計1,118機種の対応が確認されているとのことだ。