手作りの洗える布マスクも好評
“街の電気屋さん”が次亜塩素酸水を無料提供。地域に根差した頼れる存在「電化のケイオー」
■緊急事態宣言下に地域貢献
新型コロナウイルス禍、マスクやアルコール消毒液、ハンドソープが入手困難な状況だが、京王線笹塚駅から徒歩5分、東京渋谷区の“街の電気屋さん”電化のケイオー笹塚本店では、消毒液として自治体などが推奨する次亜塩素酸除菌水の無償提供を行っている。
「なんとか地域のためにお役に立てることはないかと考えました」と語る福田順亮専務。アルコール消毒液が不足して手に入りにくいことから、3月・4月に予定していたイベントが中止となった予算を充て、テックコーポレーションが取り扱う除菌電解水給水器を同社の協力を得て導入。緊急事態宣言が出された4月初めから、次亜塩素酸水を店頭で生成し、無料で提供を開始した。
地域にお住まいで店まで取りに来られる方なら、スプレーボトルを持参すれば無料で次亜塩素酸水を持ち帰れる。回数制限も設けていない。「次亜塩素酸水は危険性も少なく、自分たちの手で手軽に作ることができます。1,200世帯にDMを出したところ、毎日10〜15人くらいの方がいらっしゃいます」と店頭にもチラシを貼り出して案内する。「お客様と接点が持てますし、お店を良く知ってもらうきっかけにもなります。毎日あいさつができるのは大切なこと」と福田専務は語る。
女性スタッフが手作りしたマスクも好評だ。お客様向けにワークショップを開催するほどだが、3密で当面の間は自粛を強いられ、現在は販売にて提供している。その後、主にお得意様向けに使い捨て不織布マスクの販売も開始するなど、厳しい状況の中で、まさに地域に根差した頼れる心強い存在となっている。
■人気を集めるキッチン1DAYリフォーム
4月29日(水)から5月6日(水)までは臨時休業としたが、「蛍光灯や電池を買いに毎日お客様はいらっしゃいます。休めばお客様が困ってしまう」と5月7日(木)より営業を再開した。外出自粛が要請される中、買い物ついでにほっと息抜きができる場所として、現在はテイクアウトのみの対応となっているスムージーをお買い求めになるお客様の姿も見られる。
家電製品の販売はさすがに少し落ちているものの、リフォーム件数はあまり減っていないという。好評なのはキッチンの1DAYリフォーム。「電気と設備を自社でできるのが強み。普通なら最低でも2日はかかりますが、大工さんを呼べばすぐに対応できます」と機動力の高さをアピールする。
Stay Homeで部屋の片付けや断捨離に充てる時間が増えるのに伴い、もっと快適な住み心地を実現できるリフォームに対する関心が高まっている。「大掛かりなものでなくても、予算もスケールも手軽なプチリフォームでもっと快適な暮らしが手にできます。そんな選択肢もあることをどう伝えていけるかです」と力を込める。
「長くなる家に居る時間を有意義に活かして、例えば、簡単な作業はDIYでお客様自らにやっていただく代わりに、金額が半額になる新しいリフォームプランなども検討しているところです」とアイデアを膨らませる。店側にとっては作業にかける人員が削減でき、働き方改革の推進にもつなげられる。
外出自粛では“内食”も増加。料理をする機会が増えたことで、キッチン家電の魅力を再発見した人も少なくない。電化のケイオー笹塚本店では昨年末、“体験型家電販売店”を謳い文句に大胆なリニューアルを敢行し、最新家電を体験できるさまざまなイベントを積極的に開催している。「まだまだ拾い切れていないニーズはたくさんあるはずです」と調理家電を始めとする進化する家電の付加価値アピールにも手ぐすねを引く。
■大きな変化にチャンスあり!
「今回の新型コロナウイルス禍を契機に、今後、いろいろな変化が世の中で随所に表れてくるはずです」と指摘する福田専務。「例えば、対面販売はこれからますます少なくなり、ネット販売や直販が主流になってくるでしょう。しかし、使い方や設置の問題などネットだけでは事足りない面が出てきます。そこに、お客様の顔が見える“地域密着”が大きな強みになります」と訴える。
「5Gが拡がれば新しい動画によるサービスももっと増えてきます。必ずしも対面とは限らない、効率や生産性も加味した新しいサービスを創り上げていく必要があります。いろいろな組み合わせで業態を変えていきたい」とこれから迎える新しいステージを迎え撃つ。
すでに先を見据えた新しいチャレンジとして、ビデオ会議アプリ「Zoom」を利用したオンライン相談をスタートした。例えばリフォームでは、最初から顔を合わせなくても、用意できた見積りで、オンラインでまずは情報を共有していくなど効率的な進行を図ることが可能となる。「いろいろなお困りごとの相談に今後定番化していきたい」と語る。
「個と個のつながりが大事なことを改めて実感します。既存のお客様、地域のお客様としっかりつながりを持ちながら、並行して、新しい取り組みにも力を入れていくことが大切。デジタル化の流れに合わせて会社を変えていく今がチャンス」と気を引き締める。今後、“街の電気屋さん(地域電気専門店)”が地域でどのような役割を担い、存在感を発揮していくのか。果敢なチャレンジを展開する同社の一挙手一投足に注目したい。
店舗概要
電化のケイオー(京王電業社)
1952年(昭和27年)5月1日創業。暮らしのホームドクターとして、家電事業にとどまらずリフォーム事業にも力を入れ、キッチン、お風呂、トイレ、洗面化粧台など実物を展示する「リフォームショールーム」も構える。「笹塚本店」は、昨年末に大規模なリニューアルを行い、簡単な会員登録で美容や健康、生活につながるさまざまな体験ができる“体験型家電販売店”として生まれ変わった。
<笹塚本店>
■営業時間 10:00−18:30(現在は17:00まで)
■定休日 水曜・祝日
■所在地 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-14-6
■TEL 03-3376-2211
<リフォームショールーム>
営業時間
■営業時間 11:00 - 18:00(現在は17:00まで)
■定休日 水曜・祝日
■所在地 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-41-18
TEL 0120-035-345
新型コロナウイルス禍、マスクやアルコール消毒液、ハンドソープが入手困難な状況だが、京王線笹塚駅から徒歩5分、東京渋谷区の“街の電気屋さん”電化のケイオー笹塚本店では、消毒液として自治体などが推奨する次亜塩素酸除菌水の無償提供を行っている。
「なんとか地域のためにお役に立てることはないかと考えました」と語る福田順亮専務。アルコール消毒液が不足して手に入りにくいことから、3月・4月に予定していたイベントが中止となった予算を充て、テックコーポレーションが取り扱う除菌電解水給水器を同社の協力を得て導入。緊急事態宣言が出された4月初めから、次亜塩素酸水を店頭で生成し、無料で提供を開始した。
地域にお住まいで店まで取りに来られる方なら、スプレーボトルを持参すれば無料で次亜塩素酸水を持ち帰れる。回数制限も設けていない。「次亜塩素酸水は危険性も少なく、自分たちの手で手軽に作ることができます。1,200世帯にDMを出したところ、毎日10〜15人くらいの方がいらっしゃいます」と店頭にもチラシを貼り出して案内する。「お客様と接点が持てますし、お店を良く知ってもらうきっかけにもなります。毎日あいさつができるのは大切なこと」と福田専務は語る。
女性スタッフが手作りしたマスクも好評だ。お客様向けにワークショップを開催するほどだが、3密で当面の間は自粛を強いられ、現在は販売にて提供している。その後、主にお得意様向けに使い捨て不織布マスクの販売も開始するなど、厳しい状況の中で、まさに地域に根差した頼れる心強い存在となっている。
■人気を集めるキッチン1DAYリフォーム
4月29日(水)から5月6日(水)までは臨時休業としたが、「蛍光灯や電池を買いに毎日お客様はいらっしゃいます。休めばお客様が困ってしまう」と5月7日(木)より営業を再開した。外出自粛が要請される中、買い物ついでにほっと息抜きができる場所として、現在はテイクアウトのみの対応となっているスムージーをお買い求めになるお客様の姿も見られる。
家電製品の販売はさすがに少し落ちているものの、リフォーム件数はあまり減っていないという。好評なのはキッチンの1DAYリフォーム。「電気と設備を自社でできるのが強み。普通なら最低でも2日はかかりますが、大工さんを呼べばすぐに対応できます」と機動力の高さをアピールする。
Stay Homeで部屋の片付けや断捨離に充てる時間が増えるのに伴い、もっと快適な住み心地を実現できるリフォームに対する関心が高まっている。「大掛かりなものでなくても、予算もスケールも手軽なプチリフォームでもっと快適な暮らしが手にできます。そんな選択肢もあることをどう伝えていけるかです」と力を込める。
「長くなる家に居る時間を有意義に活かして、例えば、簡単な作業はDIYでお客様自らにやっていただく代わりに、金額が半額になる新しいリフォームプランなども検討しているところです」とアイデアを膨らませる。店側にとっては作業にかける人員が削減でき、働き方改革の推進にもつなげられる。
外出自粛では“内食”も増加。料理をする機会が増えたことで、キッチン家電の魅力を再発見した人も少なくない。電化のケイオー笹塚本店では昨年末、“体験型家電販売店”を謳い文句に大胆なリニューアルを敢行し、最新家電を体験できるさまざまなイベントを積極的に開催している。「まだまだ拾い切れていないニーズはたくさんあるはずです」と調理家電を始めとする進化する家電の付加価値アピールにも手ぐすねを引く。
■大きな変化にチャンスあり!
「今回の新型コロナウイルス禍を契機に、今後、いろいろな変化が世の中で随所に表れてくるはずです」と指摘する福田専務。「例えば、対面販売はこれからますます少なくなり、ネット販売や直販が主流になってくるでしょう。しかし、使い方や設置の問題などネットだけでは事足りない面が出てきます。そこに、お客様の顔が見える“地域密着”が大きな強みになります」と訴える。
「5Gが拡がれば新しい動画によるサービスももっと増えてきます。必ずしも対面とは限らない、効率や生産性も加味した新しいサービスを創り上げていく必要があります。いろいろな組み合わせで業態を変えていきたい」とこれから迎える新しいステージを迎え撃つ。
すでに先を見据えた新しいチャレンジとして、ビデオ会議アプリ「Zoom」を利用したオンライン相談をスタートした。例えばリフォームでは、最初から顔を合わせなくても、用意できた見積りで、オンラインでまずは情報を共有していくなど効率的な進行を図ることが可能となる。「いろいろなお困りごとの相談に今後定番化していきたい」と語る。
「個と個のつながりが大事なことを改めて実感します。既存のお客様、地域のお客様としっかりつながりを持ちながら、並行して、新しい取り組みにも力を入れていくことが大切。デジタル化の流れに合わせて会社を変えていく今がチャンス」と気を引き締める。今後、“街の電気屋さん(地域電気専門店)”が地域でどのような役割を担い、存在感を発揮していくのか。果敢なチャレンジを展開する同社の一挙手一投足に注目したい。
店舗概要
電化のケイオー(京王電業社)
1952年(昭和27年)5月1日創業。暮らしのホームドクターとして、家電事業にとどまらずリフォーム事業にも力を入れ、キッチン、お風呂、トイレ、洗面化粧台など実物を展示する「リフォームショールーム」も構える。「笹塚本店」は、昨年末に大規模なリニューアルを行い、簡単な会員登録で美容や健康、生活につながるさまざまな体験ができる“体験型家電販売店”として生まれ変わった。
<笹塚本店>
■営業時間 10:00−18:30(現在は17:00まで)
■定休日 水曜・祝日
■所在地 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-14-6
■TEL 03-3376-2211
<リフォームショールーム>
営業時間
■営業時間 11:00 - 18:00(現在は17:00まで)
■定休日 水曜・祝日
■所在地 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-41-18
TEL 0120-035-345