リフォームが大きな強み
マノデンキ(埼玉県飯能市)が“N&Eハウス”へリニューアルオープン。提案力、発信力をさらに研ぎ澄ます
■1924年に創業、今年で97周年
埼玉県飯能市のパナソニックの店「マノデンキ」がネットワーク&エコハウス(N&E)としてリニューアルオープン、新たなスタートを切った。
1924年(大正13年)に創業、実に今年で97年の歴史を積み重ねる同店だが、「97年と言われても正直ピンとこないですね。普段そうした歴史を意識することもないですから」と淡々と語る間野泰宏社長。
祖父にあたる先々代の登市・はな夫妻が創業。秋葉原から部品を買い付け、ラジオを組み立てて販売したのが始まりだという。高度経済成長とともに電気製品を主に展開。ご両親となる登・操子夫妻が後を継ぎ、そして、三代目となる泰宏氏が平成17年に代表取締役社長に就任、今日に至る。
あと3年で100周年の大きな節目を迎えるが、「あくまで1日1日の商売の積み重ね。“今”は単なる通過点に過ぎません。これからもこの場所で、これまで通りのスタイルを変えることなく、肩肘張らずに、身の丈に合わせてコツコツ型で成長していきたいですね。N&Eの看板の名に恥じぬように、地域の生活の豊かさとその発展により一層貢献して参ります」と力を込めた。
■埼玉家電店で唯一の「パナソニックの住まいパートナーズ」
大きな強みとするのがリフォームだ。ホームページには施工事例がズラリと紹介されている。電気・水道からあらゆる関連工事に至るまで“自社工事・直接施工”で対応。「お客様からお話をいただいてから、ご提案し、工事に着工するまで2週間で対応します」とアピールする迅速さと高い提案力で実績を積み上げる。
力を入れるホームページでの施工事例の紹介は「どんなことをできるのかという事実を素直に知ってもらうことが大切。初めてのお客様も少なくなく、若いお客様の姿も目につきます」と効果を発揮する。ホームページも「他人任せにして更新頻度が低いのでは意味がありませんから」と自社で手掛けている。
マノデンキは埼玉県の家電店では唯一の「パナソニックの住まいパートナーズ」加盟店でもある。パナソニックの住まいパートナーズとは、パナソニックが応援する地域に根差した住宅関連会社のネットワークで、家族構成や年齢とともに変わる理想の住まいに対し、いつ、どんなリフォームをすればいいのか。そんな住まいの悩みを生涯にわたり相談できる心強いパートナーだ。
設備の入れ替えから大規模リフォーム、さらには新築に求められるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)まで、安心で快適に長く暮らせる省エネ性能の高い住まいを提案。家電店ならではのセンスとキメの細かい提案や仕上げ、アフターサービスにも即対応する。ランプ交換から家一棟まるごとの提案まで、地域のお客様にとっては心強い存在だ。
■高級トースターを次から次へ50台以上販売
成長への大きな推進力となるリフォーム事業だが、「身の丈に合った活動がベースです。リフォームは金額としては確かに大きいですが、突発的とも言えるだけに、主体に据えてしまうとなかなか辛い。基本原則を忘れることなく、電池や電球をコツコツと販売していくことが大事」と気を引き締める。
最近の市場トレンドとして間野社長が指摘するのが“商品の両極化”だ。どっちつかずの中間価格帯のものが売れにくくなっているという。そのようななかで力を入れるのは、地域電器店ならではの特長を存分に活かした高付加価値商品の提案だ。今、手応えを掴むのは、極上トーストが味わえる、3万円近い価格のオーブントースター ビストロ「NT-D700」。
「実際に食べてみてこれは売れる!と直感しました。とにかく実演し、お客様に試食していただきました。テレビやエアコンの買い替えとは意味が違います。どうすれば商品の良さを引き出せるのか、商品の付加価値をわかってもらえるかです」と語る。
入り口に正面に島展開するので誰の目にも入る。その横には箱積みにしたボリューム感のある展示で存在感は抜群だ。「旅行にも食事にも行けない。お金の使い方、使い道に困っていらっしゃる方が少なくありません」という流れもうまく捉え、ここまですでに50台以上を販売する。
お家時間を充実させる商品としてテレビにも注目。キーワードは「動画配信」だ。「年配のお客様のご家庭でも光回線が入っているケースが珍しくなくなりました。若い人のテレビ離れが話題にのぼりますが、小さなスマホの画面でYouTubeを見ています。コロナ禍で若い人も家にいることが多くなり、YouTubeや動画配信をテレビでも見られることにようやく気づき始めました」とテレビ需要の掘り起こしに拍車をかける。
■お客様に商品の価値をいかに実感いただくか
両極化とともに指摘するもうひとつの変化が“多様化”だ。「家電原則そのものには変わりはないものの、一人一人がいろいろな楽しみ方をされるようになっています。そこに応える提案をすることで、若いお客様をはじめ初めて来店されるお客様も徐々に増えてきています。新規のお客様獲得は大きなテーマになります」。
しかも、ただ単にお客様の数を増やすのではない。「単純に来店客数を増やしたいのであれば、チラシを大量にまくなどして分母を大きくすればいい。しかし、大事なのは単に店に足を運んでもらうのではなく、そこで商品に関心を持ち、見て、触れて、感じていただくお客様を増やすこと。購入に結びつくような体験を提供することです」と訴えた。その上で威力を発揮するのが店舗。「実際に商品に触れることが大事で、訪問販売だけでは限界があります」とリニューアルで店舗をさらに充実。飯能駅から数分という好立地も大きな武器となる。
「昨年は家電販売もリフォームも大変よかったですが、10万円の特別給付金が寄与するなど特需と言える面もありました。今年はそう簡単にはいきません。N&Eもここからがスタートです」と力を込めた。
埼玉県飯能市のパナソニックの店「マノデンキ」がネットワーク&エコハウス(N&E)としてリニューアルオープン、新たなスタートを切った。
1924年(大正13年)に創業、実に今年で97年の歴史を積み重ねる同店だが、「97年と言われても正直ピンとこないですね。普段そうした歴史を意識することもないですから」と淡々と語る間野泰宏社長。
祖父にあたる先々代の登市・はな夫妻が創業。秋葉原から部品を買い付け、ラジオを組み立てて販売したのが始まりだという。高度経済成長とともに電気製品を主に展開。ご両親となる登・操子夫妻が後を継ぎ、そして、三代目となる泰宏氏が平成17年に代表取締役社長に就任、今日に至る。
あと3年で100周年の大きな節目を迎えるが、「あくまで1日1日の商売の積み重ね。“今”は単なる通過点に過ぎません。これからもこの場所で、これまで通りのスタイルを変えることなく、肩肘張らずに、身の丈に合わせてコツコツ型で成長していきたいですね。N&Eの看板の名に恥じぬように、地域の生活の豊かさとその発展により一層貢献して参ります」と力を込めた。
■埼玉家電店で唯一の「パナソニックの住まいパートナーズ」
大きな強みとするのがリフォームだ。ホームページには施工事例がズラリと紹介されている。電気・水道からあらゆる関連工事に至るまで“自社工事・直接施工”で対応。「お客様からお話をいただいてから、ご提案し、工事に着工するまで2週間で対応します」とアピールする迅速さと高い提案力で実績を積み上げる。
力を入れるホームページでの施工事例の紹介は「どんなことをできるのかという事実を素直に知ってもらうことが大切。初めてのお客様も少なくなく、若いお客様の姿も目につきます」と効果を発揮する。ホームページも「他人任せにして更新頻度が低いのでは意味がありませんから」と自社で手掛けている。
マノデンキは埼玉県の家電店では唯一の「パナソニックの住まいパートナーズ」加盟店でもある。パナソニックの住まいパートナーズとは、パナソニックが応援する地域に根差した住宅関連会社のネットワークで、家族構成や年齢とともに変わる理想の住まいに対し、いつ、どんなリフォームをすればいいのか。そんな住まいの悩みを生涯にわたり相談できる心強いパートナーだ。
設備の入れ替えから大規模リフォーム、さらには新築に求められるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)まで、安心で快適に長く暮らせる省エネ性能の高い住まいを提案。家電店ならではのセンスとキメの細かい提案や仕上げ、アフターサービスにも即対応する。ランプ交換から家一棟まるごとの提案まで、地域のお客様にとっては心強い存在だ。
■高級トースターを次から次へ50台以上販売
成長への大きな推進力となるリフォーム事業だが、「身の丈に合った活動がベースです。リフォームは金額としては確かに大きいですが、突発的とも言えるだけに、主体に据えてしまうとなかなか辛い。基本原則を忘れることなく、電池や電球をコツコツと販売していくことが大事」と気を引き締める。
最近の市場トレンドとして間野社長が指摘するのが“商品の両極化”だ。どっちつかずの中間価格帯のものが売れにくくなっているという。そのようななかで力を入れるのは、地域電器店ならではの特長を存分に活かした高付加価値商品の提案だ。今、手応えを掴むのは、極上トーストが味わえる、3万円近い価格のオーブントースター ビストロ「NT-D700」。
「実際に食べてみてこれは売れる!と直感しました。とにかく実演し、お客様に試食していただきました。テレビやエアコンの買い替えとは意味が違います。どうすれば商品の良さを引き出せるのか、商品の付加価値をわかってもらえるかです」と語る。
入り口に正面に島展開するので誰の目にも入る。その横には箱積みにしたボリューム感のある展示で存在感は抜群だ。「旅行にも食事にも行けない。お金の使い方、使い道に困っていらっしゃる方が少なくありません」という流れもうまく捉え、ここまですでに50台以上を販売する。
お家時間を充実させる商品としてテレビにも注目。キーワードは「動画配信」だ。「年配のお客様のご家庭でも光回線が入っているケースが珍しくなくなりました。若い人のテレビ離れが話題にのぼりますが、小さなスマホの画面でYouTubeを見ています。コロナ禍で若い人も家にいることが多くなり、YouTubeや動画配信をテレビでも見られることにようやく気づき始めました」とテレビ需要の掘り起こしに拍車をかける。
■お客様に商品の価値をいかに実感いただくか
両極化とともに指摘するもうひとつの変化が“多様化”だ。「家電原則そのものには変わりはないものの、一人一人がいろいろな楽しみ方をされるようになっています。そこに応える提案をすることで、若いお客様をはじめ初めて来店されるお客様も徐々に増えてきています。新規のお客様獲得は大きなテーマになります」。
しかも、ただ単にお客様の数を増やすのではない。「単純に来店客数を増やしたいのであれば、チラシを大量にまくなどして分母を大きくすればいい。しかし、大事なのは単に店に足を運んでもらうのではなく、そこで商品に関心を持ち、見て、触れて、感じていただくお客様を増やすこと。購入に結びつくような体験を提供することです」と訴えた。その上で威力を発揮するのが店舗。「実際に商品に触れることが大事で、訪問販売だけでは限界があります」とリニューアルで店舗をさらに充実。飯能駅から数分という好立地も大きな武器となる。
「昨年は家電販売もリフォームも大変よかったですが、10万円の特別給付金が寄与するなど特需と言える面もありました。今年はそう簡単にはいきません。N&Eもここからがスタートです」と力を込めた。