【特別連載 第3回】Ritek Pro“CG”/「隙の無い製造体制」
音楽業界も注目の光ディスク「Ritek Pro“CG”」を誕生させた“徹底品質”。工場から配送まで一貫する“こだわり”
■専用ラインで工程・品質を厳格管理
プロ用市場の御用達として、かつて絶大な支持を獲得した「That's」ブランド。その「That's」ブランドを連想させる高音質と高信頼性を実現した光ディスク(CD-R/DVD-R)がRitekから登場した。商品名は「Ritek Professional with“CG”Technology」、略称「Ritek Pro“CG”」だ。「That's」ブランド亡き後、代替する商品がなく頭を悩ませていた音楽業界を筆頭に、早くもBtoB市場から大きな期待と注目を集めている。本年末には民生用市場への展開も視野に入れているという。
Ritek(台湾)は、2002年にはCD-R/RW、DVD-R/RW、DVD+R/RW、DVD-RAM、MD、MOとすべての光ディスクを量産できる世界初の光ディスクメーカーとなり、現在はより高度な技術力が要求される医療用バイオディスクなども手掛ける。完全自動化されたOLED量産ラインも備え、ナノテクノロジーやバイオテクノロジーを応用した製品も主力事業として展開している。
そのRitekが1年近い開発期間をかけ、満を持して市場に投入した「Ritek Pro“CG”」。Ritek台湾工場では、金型の回転スピードから温度に至るまで、最適な状態を維持できる専用ラインを構えて製造が行われている。ラインを担当するエンジニアも専任となり、より厳格に品質や工程を管理できる。Ritek製品の国内販売に長年携わるアールアイジャパン・日野剛社長は「Ritek Pro“CG”に関わるメンバーが、業務用として求められる品質の認識を共有し、専用ラインを管理することにより、Ritekが誇る技術力を余すことなく発揮され、“安定した品質”を“継続的に供給”することが可能になります」と大きな信頼と期待を寄せる。
「Ritek Pro“CG”」の優秀な品質は、記録を書き込む際の「エラーレート」「ジッター値」、ディスクの機械的な特性を表す指標となる「反り値」「偏心値」など、さまざまな評価データの実験結果からも明らかとなっている。そのひとつである、アーカイブメディアとして期待される光ディスクの期待寿命を推定する「寿命加速試験」では、温度80℃・湿度85%という厳しい加速環境条件下の120時間以上にわたる試験において、もっとも安心して長期間にわたり劣化なく使用できるディスクであることが証明された(別表)。それぞれの評価データの詳細な結果については、改めて次回、お届けする予定だ。
■お客様の手元に届くまで万全を期す
「Ritek Pro“CG”」の商品開発アドバイザーを務めた、音楽専門のCD-Rデュプリケートサービス事業で業界トップの実績を誇るディーアンドエーミュージック代表取締役の白川幸宏氏は、同製品誕生の背景を次のように分析する。
「台湾メーカーの高い技術力は折り紙付きです。しかし、日本とは考え方において決定的な違いがあり、何よりコストパフォーマンスを重視します。この溝を埋め、両者の意思疎通が図れたからこそ、Ritek Pro“CG”という最高品質の商品を実現することができました」と従来の海外メーカーには見られなかったRitekの柔軟な姿勢が見逃せないと指摘する。
世界をリードするストレージメディアブランドとして、国内外から高い評価を獲得するRitek。優れた製品を提供し続けることへの大きな責任感が、消費者の心を掴む根底にある。Ritek Pro“CG”では、データの保管にも万全の体制が敷かれ、各ロットのデータを、台湾Ritek本社と日本の輸入元・販売代理店であるアールアイジャパンの双方で保管し、万が一、何か起こった際にも的確かつ迅速にフォローすることができる。
当初、輸入元での各ロットデータ管理の予定は無かったが、ディーアンドエーミュージック社からの強い要望を考慮し、厳格にロット管理を行うこととなった。また、アールアイジャパンでは緊急用の保存在庫として、複数の異なるロット在庫を保管し、安定的な商品供給体制を整えていることも特筆される。
さらに、Ritek Pro“CG”のこだわりで見逃せないのは、「お客様がお使いになるまで、一番良い状態を保ったままお届けする」との考えから、製品を梱包する方法や資材の選択に至るまで熟慮されていること。商品の実力に対する自信の裏返しでもある。
100枚バルクをラッピングするシュリンクフィルムは、一般的には加熱して収縮する必要があり、ディスクに反りが発生しやすくなる。そのためRitek Pro“CG”では、心配を排除するため手動でラッピングを行う。
このようなこだわりが結果として現れたのが下記の写真。特別連載の第一回でも触れたが、左側2列がRitek Pro“CG”、右側3列が他社、いずれも200枚のディスクを重ねたものだ。少しわかりづらいが、Ritek Pro“CG”は高さが一定なのに対し、他社はディスクに反りが発生したり、厚みが微妙に異なったりするため高さが不均一なことがわかる。このようなディスク成型精度をはじめ、商品の均一性を確保するための様々なこだわりがRitek PRO“CG”には導入されている。
製品を納める段ボールもより頑丈で耐久性に優れたものを採用することはもちろん、カートン内の仕切りには、耐久性に優れた一体成型の半分折方式という特別仕様の仕切り板が採用される。100枚バルクの箱詰めの際にも、通常は直立に収めるが、Ritek Pro“CG”では、ディスクがより変形しにくい水平式を採用。That's 業務用100枚バルクの梱包にも採用されていたものだ。さらに、通い箱でリサイクル可能とし、環境面にも配慮する。
お客様の手元に届ける梱包資材・包装仕様に至るまで目を配り、品質へのこだわりが徹底して貫かれた「Ritek Pro“CG”」。連載企画「第4回」となる次回(7月)は、その優位性が実証されたさまざまな評価データの実験結果を詳細に見ていきたい。
(協力:Ritek)
プロ用市場の御用達として、かつて絶大な支持を獲得した「That's」ブランド。その「That's」ブランドを連想させる高音質と高信頼性を実現した光ディスク(CD-R/DVD-R)がRitekから登場した。商品名は「Ritek Professional with“CG”Technology」、略称「Ritek Pro“CG”」だ。「That's」ブランド亡き後、代替する商品がなく頭を悩ませていた音楽業界を筆頭に、早くもBtoB市場から大きな期待と注目を集めている。本年末には民生用市場への展開も視野に入れているという。
Ritek(台湾)は、2002年にはCD-R/RW、DVD-R/RW、DVD+R/RW、DVD-RAM、MD、MOとすべての光ディスクを量産できる世界初の光ディスクメーカーとなり、現在はより高度な技術力が要求される医療用バイオディスクなども手掛ける。完全自動化されたOLED量産ラインも備え、ナノテクノロジーやバイオテクノロジーを応用した製品も主力事業として展開している。
そのRitekが1年近い開発期間をかけ、満を持して市場に投入した「Ritek Pro“CG”」。Ritek台湾工場では、金型の回転スピードから温度に至るまで、最適な状態を維持できる専用ラインを構えて製造が行われている。ラインを担当するエンジニアも専任となり、より厳格に品質や工程を管理できる。Ritek製品の国内販売に長年携わるアールアイジャパン・日野剛社長は「Ritek Pro“CG”に関わるメンバーが、業務用として求められる品質の認識を共有し、専用ラインを管理することにより、Ritekが誇る技術力を余すことなく発揮され、“安定した品質”を“継続的に供給”することが可能になります」と大きな信頼と期待を寄せる。
「Ritek Pro“CG”」の優秀な品質は、記録を書き込む際の「エラーレート」「ジッター値」、ディスクの機械的な特性を表す指標となる「反り値」「偏心値」など、さまざまな評価データの実験結果からも明らかとなっている。そのひとつである、アーカイブメディアとして期待される光ディスクの期待寿命を推定する「寿命加速試験」では、温度80℃・湿度85%という厳しい加速環境条件下の120時間以上にわたる試験において、もっとも安心して長期間にわたり劣化なく使用できるディスクであることが証明された(別表)。それぞれの評価データの詳細な結果については、改めて次回、お届けする予定だ。
■お客様の手元に届くまで万全を期す
「Ritek Pro“CG”」の商品開発アドバイザーを務めた、音楽専門のCD-Rデュプリケートサービス事業で業界トップの実績を誇るディーアンドエーミュージック代表取締役の白川幸宏氏は、同製品誕生の背景を次のように分析する。
「台湾メーカーの高い技術力は折り紙付きです。しかし、日本とは考え方において決定的な違いがあり、何よりコストパフォーマンスを重視します。この溝を埋め、両者の意思疎通が図れたからこそ、Ritek Pro“CG”という最高品質の商品を実現することができました」と従来の海外メーカーには見られなかったRitekの柔軟な姿勢が見逃せないと指摘する。
世界をリードするストレージメディアブランドとして、国内外から高い評価を獲得するRitek。優れた製品を提供し続けることへの大きな責任感が、消費者の心を掴む根底にある。Ritek Pro“CG”では、データの保管にも万全の体制が敷かれ、各ロットのデータを、台湾Ritek本社と日本の輸入元・販売代理店であるアールアイジャパンの双方で保管し、万が一、何か起こった際にも的確かつ迅速にフォローすることができる。
当初、輸入元での各ロットデータ管理の予定は無かったが、ディーアンドエーミュージック社からの強い要望を考慮し、厳格にロット管理を行うこととなった。また、アールアイジャパンでは緊急用の保存在庫として、複数の異なるロット在庫を保管し、安定的な商品供給体制を整えていることも特筆される。
さらに、Ritek Pro“CG”のこだわりで見逃せないのは、「お客様がお使いになるまで、一番良い状態を保ったままお届けする」との考えから、製品を梱包する方法や資材の選択に至るまで熟慮されていること。商品の実力に対する自信の裏返しでもある。
100枚バルクをラッピングするシュリンクフィルムは、一般的には加熱して収縮する必要があり、ディスクに反りが発生しやすくなる。そのためRitek Pro“CG”では、心配を排除するため手動でラッピングを行う。
このようなこだわりが結果として現れたのが下記の写真。特別連載の第一回でも触れたが、左側2列がRitek Pro“CG”、右側3列が他社、いずれも200枚のディスクを重ねたものだ。少しわかりづらいが、Ritek Pro“CG”は高さが一定なのに対し、他社はディスクに反りが発生したり、厚みが微妙に異なったりするため高さが不均一なことがわかる。このようなディスク成型精度をはじめ、商品の均一性を確保するための様々なこだわりがRitek PRO“CG”には導入されている。
製品を納める段ボールもより頑丈で耐久性に優れたものを採用することはもちろん、カートン内の仕切りには、耐久性に優れた一体成型の半分折方式という特別仕様の仕切り板が採用される。100枚バルクの箱詰めの際にも、通常は直立に収めるが、Ritek Pro“CG”では、ディスクがより変形しにくい水平式を採用。That's 業務用100枚バルクの梱包にも採用されていたものだ。さらに、通い箱でリサイクル可能とし、環境面にも配慮する。
お客様の手元に届ける梱包資材・包装仕様に至るまで目を配り、品質へのこだわりが徹底して貫かれた「Ritek Pro“CG”」。連載企画「第4回」となる次回(7月)は、その優位性が実証されたさまざまな評価データの実験結果を詳細に見ていきたい。
(協力:Ritek)