iBasso「DX300」の情報も
<ヘッドフォン祭>Shanlingの新DAP「M8」やiBasso「DC04」発表/ラディウス完全ワイヤレスは「高級な車みたい」
「秋のヘッドフォン祭2020 ONLINE」が本日11月7日に開催。YouTubeで生配信されたイベントから、MUSINとラディウスの配信内容を抜粋してレポートしたい。
■MUSIN
iBasso AudioやShanlingを取り扱うMUSINでは、前日に発表されたばかりのイヤホン「IT07」を披露したほか、未発表の新製品の詳細も明かした。
IT07は、iBasso Audioのフラグシップとなるハイブリッド型イヤホン。6基のBA型ドライバーと1基のダイナミック型ドライバーを搭載する。想定価格は税抜9万円前後で、発売は11月13日。予約はすでに開始されている。
BAドライバーから出る音を「音響ダクト」を介して内部のチャンバーで合流させる「アコースティックダクトルート構造」も大きな特徴だ。チューブを使って音を出口でまとめるのではなく、筐体内のチャンバーに直接音を出して内部の音で直接チューニングを行うため、音のつながりが良いという。
MMCXによるリケーブルに対応し、スターリングシルバー(シルバー925)が導体のリッツケーブルを採用。端子は2.5mmのバランスだが、アダプターで3.5mmのシングルエンドとしても利用できる。購入特典として4.4mmのバランスケーブルも付属する。
新製品として、iBasso AudioのUSB-C対応DACアンプ「DC04」も発表された。価格は7,000円台中盤から後半で、12月の発売を予定する。
既発売のDC03と同じく、DACにはシーラスロジックのCS43131をデュアル搭載。大きな違いとして、4.4mmのバランス端子を備えている(DC03は3.5mm)。
音の傾向については、DC03が「メリハリがあり楽しく音楽を感じさせる」のに対し、DC04は「ニュートラルでより分析的に聴かせてくれる」という。担当者によると、「どちらが上ではなく好みによって選んでいただければ」とのことだ。
THD+Nは0.00032%/SN比は133dBと、DC03の0.00028%/127dBから向上していることも紹介。また合わせて、前日発表されたDC03の新カラーバリエーションのブラックもアピールした。
Shanlingからは、フラグシップモデルとして開発したというAndroid OS搭載ハイレゾプレーヤー「M8」を初披露。価格は18万円を税込みで下回る程度で、今月末の発売を予定するという。台数は限定ながらも、フジヤエービックで先行販売を行うとのことだ。
またDACには、AK4499EQをデュアル構成で採用。既存モデルのM6 Proから回路の再設計が行われたほか、ハイグレードの部品が使用されているという。
外観は「必要にして最低限の洗練されたデザイン」としており、5インチのフルHDディスプレイを搭載する。
大きな特徴が、本体の上部に備えられている端子の交換モジュールシステムだ。専用のツールを利用することで、3.5mm/2.5mm/4.4mmなどを付け替え可能。オーディオ回路の面積にも余裕が生まれるというメリットや、新たな端子が生まれても対応できる将来性もあるという。
ほかバッテリー容量は7,000mAhで、内蔵ストレージは64GB。また最大出力レベルは840mW、クロストークは115dB、THD+Nは<0.00085%となる。外形寸法は138×20×80mmで、質量は342g。専用のレザーケースも付属する。
さらに今回のプレゼンでは、iBasso Audio「DX300」というDAP新製品も言及された。実機の外観や発売時期などについては明かされなかったものの、6.5インチのスクリーンを備え、内部にはFPGAを採用するという。
FPGAを採用することで、オーディオデータの処理をCPUから分離。ノイズの少ない再生が行えるという。また縦の長さについては「DX220 Max」よりも長いものの、ベゼルが狭くなっているので持ったときの感覚はあまり大きくないとのこと。「大きめのスマートフォンを使っている方は手に馴染むと思う」と話していた。
■ラディウス
ラディウスでは、10月に発売された完全ワイヤレスイヤホン「HP-NX500BT」を紹介。MCを務める野村ケンジ氏と、声優の小岩井ことりさんが製品をアピールした。
HP-NX500BTは、独自FLW構造による直径9.8mmのダイナミックドライバーを搭載するモデル。想定価格は税抜18,000円前後で、レッド、ブラック、ブルーの3色を展開している。
FLW構造とは、ボイスコイルのリード線を振動板に接着せず、ドライバーユニット中心の空洞から引き出し背面のPCBに接続する独自の空中配線技術。振動板に余分な負荷がかからないことで、音全体の濁りを解消し、トランジェント特性に優れ、はっきりとした音像と定位が実現できるとする。
小岩井さんは、HP-NX500BTのデザインに注目。「つやっとしているんですね。ひと目見たときに、高級な車みたいだなと感じました。耳につけたときがかっこい。スパイ映画の主人公になったみたい」とコメント。野村氏も「ライトのLEDの光り方も結構いい。デザインも音も、という意味でいい製品だ」と述べた。
さらに、前日に発表したばかりの完全ワイヤレスイヤホン「HP-V500BT」「HP-V700BT」を早速披露した。発売は12月を予定し、価格はHP-V500BTが税抜18,000円前後、HP-V700BTが税抜22,000円前後での実売が予想される。
2モデルともQualcommのチップ「QCC3040」を搭載しており、ドライバーにはカーボンファイバードーム振動板を採用。こちらのモデルについても二人はデザインについて絶賛し、特にHP-V700BTのマットブラックは「違った高級感を出してくるのがニクイ」(小岩井さん)と好評だった。
■MUSIN
iBasso AudioやShanlingを取り扱うMUSINでは、前日に発表されたばかりのイヤホン「IT07」を披露したほか、未発表の新製品の詳細も明かした。
IT07は、iBasso Audioのフラグシップとなるハイブリッド型イヤホン。6基のBA型ドライバーと1基のダイナミック型ドライバーを搭載する。想定価格は税抜9万円前後で、発売は11月13日。予約はすでに開始されている。
BAドライバーから出る音を「音響ダクト」を介して内部のチャンバーで合流させる「アコースティックダクトルート構造」も大きな特徴だ。チューブを使って音を出口でまとめるのではなく、筐体内のチャンバーに直接音を出して内部の音で直接チューニングを行うため、音のつながりが良いという。
MMCXによるリケーブルに対応し、スターリングシルバー(シルバー925)が導体のリッツケーブルを採用。端子は2.5mmのバランスだが、アダプターで3.5mmのシングルエンドとしても利用できる。購入特典として4.4mmのバランスケーブルも付属する。
新製品として、iBasso AudioのUSB-C対応DACアンプ「DC04」も発表された。価格は7,000円台中盤から後半で、12月の発売を予定する。
既発売のDC03と同じく、DACにはシーラスロジックのCS43131をデュアル搭載。大きな違いとして、4.4mmのバランス端子を備えている(DC03は3.5mm)。
音の傾向については、DC03が「メリハリがあり楽しく音楽を感じさせる」のに対し、DC04は「ニュートラルでより分析的に聴かせてくれる」という。担当者によると、「どちらが上ではなく好みによって選んでいただければ」とのことだ。
THD+Nは0.00032%/SN比は133dBと、DC03の0.00028%/127dBから向上していることも紹介。また合わせて、前日発表されたDC03の新カラーバリエーションのブラックもアピールした。
Shanlingからは、フラグシップモデルとして開発したというAndroid OS搭載ハイレゾプレーヤー「M8」を初披露。価格は18万円を税込みで下回る程度で、今月末の発売を予定するという。台数は限定ながらも、フジヤエービックで先行販売を行うとのことだ。
またDACには、AK4499EQをデュアル構成で採用。既存モデルのM6 Proから回路の再設計が行われたほか、ハイグレードの部品が使用されているという。
外観は「必要にして最低限の洗練されたデザイン」としており、5インチのフルHDディスプレイを搭載する。
大きな特徴が、本体の上部に備えられている端子の交換モジュールシステムだ。専用のツールを利用することで、3.5mm/2.5mm/4.4mmなどを付け替え可能。オーディオ回路の面積にも余裕が生まれるというメリットや、新たな端子が生まれても対応できる将来性もあるという。
ほかバッテリー容量は7,000mAhで、内蔵ストレージは64GB。また最大出力レベルは840mW、クロストークは115dB、THD+Nは<0.00085%となる。外形寸法は138×20×80mmで、質量は342g。専用のレザーケースも付属する。
さらに今回のプレゼンでは、iBasso Audio「DX300」というDAP新製品も言及された。実機の外観や発売時期などについては明かされなかったものの、6.5インチのスクリーンを備え、内部にはFPGAを採用するという。
FPGAを採用することで、オーディオデータの処理をCPUから分離。ノイズの少ない再生が行えるという。また縦の長さについては「DX220 Max」よりも長いものの、ベゼルが狭くなっているので持ったときの感覚はあまり大きくないとのこと。「大きめのスマートフォンを使っている方は手に馴染むと思う」と話していた。
■ラディウス
ラディウスでは、10月に発売された完全ワイヤレスイヤホン「HP-NX500BT」を紹介。MCを務める野村ケンジ氏と、声優の小岩井ことりさんが製品をアピールした。
HP-NX500BTは、独自FLW構造による直径9.8mmのダイナミックドライバーを搭載するモデル。想定価格は税抜18,000円前後で、レッド、ブラック、ブルーの3色を展開している。
FLW構造とは、ボイスコイルのリード線を振動板に接着せず、ドライバーユニット中心の空洞から引き出し背面のPCBに接続する独自の空中配線技術。振動板に余分な負荷がかからないことで、音全体の濁りを解消し、トランジェント特性に優れ、はっきりとした音像と定位が実現できるとする。
小岩井さんは、HP-NX500BTのデザインに注目。「つやっとしているんですね。ひと目見たときに、高級な車みたいだなと感じました。耳につけたときがかっこい。スパイ映画の主人公になったみたい」とコメント。野村氏も「ライトのLEDの光り方も結構いい。デザインも音も、という意味でいい製品だ」と述べた。
さらに、前日に発表したばかりの完全ワイヤレスイヤホン「HP-V500BT」「HP-V700BT」を早速披露した。発売は12月を予定し、価格はHP-V500BTが税抜18,000円前後、HP-V700BTが税抜22,000円前後での実売が予想される。
2モデルともQualcommのチップ「QCC3040」を搭載しており、ドライバーにはカーボンファイバードーム振動板を採用。こちらのモデルについても二人はデザインについて絶賛し、特にHP-V700BTのマットブラックは「違った高級感を出してくるのがニクイ」(小岩井さん)と好評だった。