心も、ものも満たされる豊かな理想の社会の実現へ
パナソニック新CEO楠見氏が語る、地球環境問題への取り組みと飽くなき改善への挑戦
パナソニックは、今年4月1日に新CEOに就任した楠見雄規氏による今後の経営についての説明会を開催した。
楠見氏は冒頭、2011年度・2012年度の2年連続大赤字からの脱却からスタートした津賀体制を振り返り「業績改善、事業の選択と集中、伸ばす領域への投資、中国に軸足を置く事業体制構築など、さまざまな成長戦略に取り組み、低収益体質からの脱却に向けた取り組みが進捗。昨年度実績で営業利益率5%に近い水準を確保した」と総括。
そして今後取り組むべきは「事業の専鋭化。各事業が攻めるべき領域で競争力を高め、より大きな貢献を果たす」とする。詳細は来年5月頃予定の新体制における長期経営戦略にて語られるとして、今回は大きな方向性について語られた。
パナソニックのこれまでの歩みを振り返り、「ものをお届けすることを中心に活動してきたが、結果的に理想の社会へ向かう道のりから、少しそれたところを歩んできた」と指摘。果たすべきは「心も、ものも満たされる豊かな理想の社会の実現に向け、社会課題に向き合うこと」とする。
最優先に掲げるのは、地球環境問題。「すべての事業で取り組む」とし、自社の活動はもちろん、自動車のCO2排出削減、サプライチェーン現場プロセス事業、水素燃料電池など、商品やサービスを通じての環境負荷軽減を実現する。まず「2030年までに自社生産に使うエネルギーのCo2排出量を、新体制での事業会社で実質0にする」との目標を掲げて3つの取り組みを加速する。
もうひとつ掲げるのは、飽くなき改善への挑戦。「圧倒的競争力を身につけることが理想の社会位の実現には不可欠。改善につぐ改善が必要」と強調する。そこには2つの視点が必要として、1つは無駄や滞留をなくすこと。もう1つは、本質的価値を起点に高い目標の実現に向けて自らの力を磨くことを掲げる。
「この取り組みの結果、成果はキャッシュとして生まれてくると考える。今後2年間は全事業で攻める領域を定めて競争力を徹底的に高める。それには戦略と事業を行う現場のオペレーション力が両輪となる」と注力ポイントを挙げた。
「戦略がすぐれていても実現する力がなければ絵に描いた餅でしかない。これまで戦略面の強化に重点を置いてきたが、オペレーション力はすべての事業、機能、業務において改善の余地がある」と指摘。「あくなき改善への挑戦は、オペレーション力の強化」と説明した。
楠見氏は冒頭、2011年度・2012年度の2年連続大赤字からの脱却からスタートした津賀体制を振り返り「業績改善、事業の選択と集中、伸ばす領域への投資、中国に軸足を置く事業体制構築など、さまざまな成長戦略に取り組み、低収益体質からの脱却に向けた取り組みが進捗。昨年度実績で営業利益率5%に近い水準を確保した」と総括。
そして今後取り組むべきは「事業の専鋭化。各事業が攻めるべき領域で競争力を高め、より大きな貢献を果たす」とする。詳細は来年5月頃予定の新体制における長期経営戦略にて語られるとして、今回は大きな方向性について語られた。
パナソニックのこれまでの歩みを振り返り、「ものをお届けすることを中心に活動してきたが、結果的に理想の社会へ向かう道のりから、少しそれたところを歩んできた」と指摘。果たすべきは「心も、ものも満たされる豊かな理想の社会の実現に向け、社会課題に向き合うこと」とする。
最優先に掲げるのは、地球環境問題。「すべての事業で取り組む」とし、自社の活動はもちろん、自動車のCO2排出削減、サプライチェーン現場プロセス事業、水素燃料電池など、商品やサービスを通じての環境負荷軽減を実現する。まず「2030年までに自社生産に使うエネルギーのCo2排出量を、新体制での事業会社で実質0にする」との目標を掲げて3つの取り組みを加速する。
もうひとつ掲げるのは、飽くなき改善への挑戦。「圧倒的競争力を身につけることが理想の社会位の実現には不可欠。改善につぐ改善が必要」と強調する。そこには2つの視点が必要として、1つは無駄や滞留をなくすこと。もう1つは、本質的価値を起点に高い目標の実現に向けて自らの力を磨くことを掲げる。
「この取り組みの結果、成果はキャッシュとして生まれてくると考える。今後2年間は全事業で攻める領域を定めて競争力を徹底的に高める。それには戦略と事業を行う現場のオペレーション力が両輪となる」と注力ポイントを挙げた。
「戦略がすぐれていても実現する力がなければ絵に描いた餅でしかない。これまで戦略面の強化に重点を置いてきたが、オペレーション力はすべての事業、機能、業務において改善の余地がある」と指摘。「あくなき改善への挑戦は、オペレーション力の強化」と説明した。