空間オーディオの時代に応えるスピーカー
Sonos、ブランド初の空間オーディオ対応スマートスピーカー「Era 300」。ワイヤレスで最大7.2.4ch構築可能
Sonosは、Dolby Atmosに対応したスマートスピーカー新製品「Sonos Era 300」を3月28日(アメリカ本国時間)より全世界にて発売する。日本では3月8日よりヨドバシカメラとビックカメラの実店舗およびECサイト、Amazonにて順次先行予約を開始し、3月29日より発売予定。価格は69,800円(税込)。
Sonosのスマートスピーカーでは初となる、Dolby Atmos対応により空間オーディオが再生可能なモデル。同社プロダクトマネージャーのライアン・ムーア氏は「モノラルからステレオへシフトしたように、空間オーディオはリスニングの次の進化と言える。だからこそ、それに応える製品を作る時がきたと思った」と説明する。Sonosにとっても新しい時代の製品、という意味も込め、「Era(時代)」という単語を名前に使ったとのこと。
前面にミッドトゥイーター1つ、両サイドにミッドトゥイーターとウーファーを各1つずつ、そして天面にハイト用トゥイーター1つと計6つのスピーカーを搭載。4つのウェーブガイドも備え、部屋のどこにいても空間オーディオ/ステレオ音源どちらもを楽しめるという。
砂時計のように中心がくびれた筐体も、アングルからプロポーション、貫通孔パターンまで、指向性や拡散性を最大化させるよう緻密に設計されていると説明。
サウンドはアーティストやクリエイターとの共同で、アーティストが意図した「あるべきサウンド」をそのまま体験できるようにチューニング。家庭でのリスニングのみならず、「アーティストによる空間オーディオのリファレンス」としても使えるとアピールする。
ちなみに、現時点でSonosアプリからの空間オーディオ再生はAmazon Musicでのみ可能。発売日である3月28日(アメリカ本国時間)より、Apple Musicでの空間オーディオ再生にも対応する予定とのことだ。
部屋の音響特性を測定し、最適な補正を行う「Trueplay」機能にも対応。従来のスマートスピーカー製品とは異なり、本体マイクを使ったクイックチューニングが可能なため、iOSに加えてAndroid端末でも利用できるようになった。なお、スマホのマイクを使う高精度な補正「アドバンスドチューニング」は引き続きiOS端末でのみ使用できる。
従来のSonosスピーカー製品と同様、2機を同社サウンドバーと連携してワイヤレスサラウンドシステムを構築可能。特に「Arc」「Beam」といったDolby Atmos対応サウンドバーと組み合わせると、Era 300がサイド/リア/リアハイトを受け持ち、最大7.2.4chシステム(Arc×1、Sub×2、Era 300×2)を構築することができる。
Wi-Fiは通信安定性の高いWi-Fi 6に、BluetoothはVer.5.0に対応。AirPlay2やAmazon Alexa、専用音声アシスタント「Sonos Voice Control」にも対応したほか、ユーザーからのフィードバックを受けて本体操作パネルのUIも一新され、より直感的に操作できるようになったという。なお、Sonos Voice Controlは現状英語とフランス語のみの対応で、日本語対応の予定は未定だとしている。
また、背面にはUSB-C端子とマイクオフスイッチを搭載。LAN端子やAUX端子は廃止され、使用する場合は別売の専用アダプターを用いて接続する方式となった。またマイクオフスイッチも新たに搭載されたものだが、こちらはプライバシーを心配する声や、Amazonから提示されたAlexa使用の際の要件に基づいて搭載したとのこと。
本製品はSonosの新しい設計基準に基づいて作られており、筐体には再生プラスチックを採用。アイドリング時の消費電力量を2W以下に抑え、スリープ機能も新搭載するなど消費電力にも配慮しているほか、接着剤の使用を減らしてネジ留めを積極的に採用することで、修理やメンテナンスがしやすいよう配慮している。また、パッケージもサスティナビリティ条件を満たした紙素材のみを100%使用している。
外形寸法は260W×160H×185Dmmで、質量は4.47kg。別売アクセサリーとしてライン入力アダプター(2,980円/税込、以下同)やコンボアダプター(6,480円)、専用スタンド(単体23,880円/ペア44,880円)、ウォールマウント(12,880円)が用意される。
■空間オーディオの“良いところ”を再現。7.1.4chをミニマムシステムで楽しめる
本日3月7日、都内にてEra 300/Era 100の実機内覧が行われた。高さ16cmと背が低めなこともあってか、スピーカー6つ搭載というイメージよりもコンパクトな印象。ノートPCくらいのスペースがあれば置けるため、リビングや寝室、書斎のデスクまで、家のどこでも使えそうだ。
肝心の音はどうだろう。最初にステレオ音源を試聴したが、高域から低域まで分離感良くフラットに鳴らしてくれる。低域のパワーも十分で、オーディオとしての素の性能が高いことが伺えた。ちなみにステレオ音源を再生する際は、ハイトトゥイーターも薄く使って広がり感・空間性を表現しているという。
続いてAmazon MusicからDolby Atmos音源を再生。音場が広く音情報をのびのびと配置できるため、ステレオと比べて情報量が多いにも関わらずリラックスして聴けるという空間オーディオの“良いところ”がバッチリ体験できる。Trueplayでの補正もあわせ、部屋全体が音楽に包まれているような感覚をEra 300 1台で味わうことができた。
そしてArc、Subと繋いでの7.1.4chも体験。やはり映画においてハイトが2発か4発かの違いは大きく、後頭部まで音で包み込んでくれるためよりしっかりと映画に没入できる。サイドスピーカーこそバーチャルなものの、サウンドバー&Era 300×2、計3台のミニマムなシステムがあればDolby Atmosの没入体験をしっかり味わえてしまうという事実に、「ホームシアターもここまで来たか」と感嘆してしまった。
Sonosのスマートスピーカーでは初となる、Dolby Atmos対応により空間オーディオが再生可能なモデル。同社プロダクトマネージャーのライアン・ムーア氏は「モノラルからステレオへシフトしたように、空間オーディオはリスニングの次の進化と言える。だからこそ、それに応える製品を作る時がきたと思った」と説明する。Sonosにとっても新しい時代の製品、という意味も込め、「Era(時代)」という単語を名前に使ったとのこと。
前面にミッドトゥイーター1つ、両サイドにミッドトゥイーターとウーファーを各1つずつ、そして天面にハイト用トゥイーター1つと計6つのスピーカーを搭載。4つのウェーブガイドも備え、部屋のどこにいても空間オーディオ/ステレオ音源どちらもを楽しめるという。
砂時計のように中心がくびれた筐体も、アングルからプロポーション、貫通孔パターンまで、指向性や拡散性を最大化させるよう緻密に設計されていると説明。
サウンドはアーティストやクリエイターとの共同で、アーティストが意図した「あるべきサウンド」をそのまま体験できるようにチューニング。家庭でのリスニングのみならず、「アーティストによる空間オーディオのリファレンス」としても使えるとアピールする。
ちなみに、現時点でSonosアプリからの空間オーディオ再生はAmazon Musicでのみ可能。発売日である3月28日(アメリカ本国時間)より、Apple Musicでの空間オーディオ再生にも対応する予定とのことだ。
部屋の音響特性を測定し、最適な補正を行う「Trueplay」機能にも対応。従来のスマートスピーカー製品とは異なり、本体マイクを使ったクイックチューニングが可能なため、iOSに加えてAndroid端末でも利用できるようになった。なお、スマホのマイクを使う高精度な補正「アドバンスドチューニング」は引き続きiOS端末でのみ使用できる。
従来のSonosスピーカー製品と同様、2機を同社サウンドバーと連携してワイヤレスサラウンドシステムを構築可能。特に「Arc」「Beam」といったDolby Atmos対応サウンドバーと組み合わせると、Era 300がサイド/リア/リアハイトを受け持ち、最大7.2.4chシステム(Arc×1、Sub×2、Era 300×2)を構築することができる。
Wi-Fiは通信安定性の高いWi-Fi 6に、BluetoothはVer.5.0に対応。AirPlay2やAmazon Alexa、専用音声アシスタント「Sonos Voice Control」にも対応したほか、ユーザーからのフィードバックを受けて本体操作パネルのUIも一新され、より直感的に操作できるようになったという。なお、Sonos Voice Controlは現状英語とフランス語のみの対応で、日本語対応の予定は未定だとしている。
また、背面にはUSB-C端子とマイクオフスイッチを搭載。LAN端子やAUX端子は廃止され、使用する場合は別売の専用アダプターを用いて接続する方式となった。またマイクオフスイッチも新たに搭載されたものだが、こちらはプライバシーを心配する声や、Amazonから提示されたAlexa使用の際の要件に基づいて搭載したとのこと。
本製品はSonosの新しい設計基準に基づいて作られており、筐体には再生プラスチックを採用。アイドリング時の消費電力量を2W以下に抑え、スリープ機能も新搭載するなど消費電力にも配慮しているほか、接着剤の使用を減らしてネジ留めを積極的に採用することで、修理やメンテナンスがしやすいよう配慮している。また、パッケージもサスティナビリティ条件を満たした紙素材のみを100%使用している。
外形寸法は260W×160H×185Dmmで、質量は4.47kg。別売アクセサリーとしてライン入力アダプター(2,980円/税込、以下同)やコンボアダプター(6,480円)、専用スタンド(単体23,880円/ペア44,880円)、ウォールマウント(12,880円)が用意される。
■空間オーディオの“良いところ”を再現。7.1.4chをミニマムシステムで楽しめる
本日3月7日、都内にてEra 300/Era 100の実機内覧が行われた。高さ16cmと背が低めなこともあってか、スピーカー6つ搭載というイメージよりもコンパクトな印象。ノートPCくらいのスペースがあれば置けるため、リビングや寝室、書斎のデスクまで、家のどこでも使えそうだ。
肝心の音はどうだろう。最初にステレオ音源を試聴したが、高域から低域まで分離感良くフラットに鳴らしてくれる。低域のパワーも十分で、オーディオとしての素の性能が高いことが伺えた。ちなみにステレオ音源を再生する際は、ハイトトゥイーターも薄く使って広がり感・空間性を表現しているという。
続いてAmazon MusicからDolby Atmos音源を再生。音場が広く音情報をのびのびと配置できるため、ステレオと比べて情報量が多いにも関わらずリラックスして聴けるという空間オーディオの“良いところ”がバッチリ体験できる。Trueplayでの補正もあわせ、部屋全体が音楽に包まれているような感覚をEra 300 1台で味わうことができた。
そしてArc、Subと繋いでの7.1.4chも体験。やはり映画においてハイトが2発か4発かの違いは大きく、後頭部まで音で包み込んでくれるためよりしっかりと映画に没入できる。サイドスピーカーこそバーチャルなものの、サウンドバー&Era 300×2、計3台のミニマムなシステムがあればDolby Atmosの没入体験をしっかり味わえてしまうという事実に、「ホームシアターもここまで来たか」と感嘆してしまった。