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Alexei Ekimov氏、Louis Brus氏、Moungi Bawendi氏ら3名

テレビの高画質技術として注目の「量子ドット」研究者がノーベル化学賞を受賞

公開日 2023/10/04 19:51 編集部:杉山康介
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今年のノーベル化学賞を、「量子ドット」技術の開発・発展に寄与したAlexei Ekimov氏、Louis Brus氏、Moungi Bawendi氏ら3名が受賞したことが発表された。

(c)Johan Jarnestad/The Royal Swedish Academy of Sciences

AVの分野では液晶テレビやディスプレイの高画質技術として、近年採用例が増加している「量子ドット」。他にも手術の際に腫瘍のみを光らせて摘出しやすくしたりと、医療分野でも活用されているという。

右からAlexei Ekimov氏、Louis Brus氏、Moungi Bawendi氏の似顔絵 Niklas Elmehed (c) Nobel Prize Outreach

ノーベル化学賞の選考委員長であるJohan Åqvist氏は「量子ドットは多くの魅力的で珍しい性質を持っている。特に重要なのは、サイズによって色が異なることだ」とコメント。

また選考委員会は「量子ドットは人類に素晴らしい利益をもたらしている。研究者たちは、量子ドットは将来的にフレックス回路(折り曲げたりできる電子回路)や小型センサー、薄型太陽電池、暗号量子通信技術に貢献すると信じている。我々はこの極小粒子のポテンシャルを探求し始めたばかりだ」とコメントしている。

なお、昨年にはTVS REGZAによる「なぜ量子ドットでテレビが高画質化できるか」の説明イベントがおこなわれているので、そちらも参考されたい(記事はこちら)。

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