ヘッドホンの力を引き出し、音楽にも映像にも深く没入
ヤマハ、ハイエンドヘッドホンアンプ「HA-L7A」。Hi-Fiコンポのノウハウをフル投入
ヤマハは、据え置き型のDAC内蔵ヘッドホンアンプ「HA-L7A」を11月30日に発売する。価格は44万円(税込)。予約受付は11月16日からの開始を予定している。
同社が長年コンポーネント(据え置き)オーディオで培った技術やノウハウを投入し、高級ヘッドホンのポテンシャルを最大限に引き出せるよう開発した、ヘッドホンアンプのハイエンドモデル。昨年より販売中のフラグシップヘッドホン「YH-5000SE」との組み合わせも想定しており、デザイン上も同じアクセントカラーを取り入れるなど共通点を持たせている。
ハードウェアに関する技術だけでなく、30年以上かけて洗練したDSP技術も活用。アニメ、映画、スポーツ、ゲームなど、コンテンツに合わせた音場を作り出す機能「サウンドフィールドモード」により、ヘッドホンであらゆるコンテンツに深く没入できるアンプとして設計された。
「サウンドフィールドモード」は、同社のAVアンプやサウンドバーなどに搭載される音場創生技術「シネマDSP」を、ヘッドホン用に最適化した機能。映画/ドラマ向けの「Cinema」「Drama」、ミュージックビデオやライブ映像向けの「ConcertHall」「Outdoor Live」「MV」、音楽をゆったりと聴かせる「BGM」の6つのモードを備え、それぞれ異なる音の響きや広がりを再現する。
コンテンツに合わせて最適なモードを選ぶことで、没入感をより一層高められる。音楽に限らず、あらゆるエンターテイメントの楽しみをヘッドホンで味わうために搭載された機能だ。
なお6つのモード以外にも、DSP回路などの電力供給をカットして純粋な音楽再生に特化させる「ピュアダイレクトモード」も搭載している。
デジタル回路には、ESSの8ch DACチップ「ES9038PRO」を1基と、ADコンバーター「ES9842QPRO」を1基採用。PCM 384kHz、DSD 11.MHzまでの再生をサポートする。ES9038PROは、すでに後継モデルが存在する1世代前のフラグシップDACチップだが、様々なパーツの組み合わせが試された結果、ヤマハが理想とする音質“TRUE SOUND”を実現するにあたり最も適しているとして選定された。
またDACチップの搭載数も、消費電力や発熱の増加による音質への影響が大きいとの観点から、デュアル構成ではなくシングル構成を採用。HA-L7Aでは、ES9038PROが備える8ch出力をL/Rそれぞれ4chずつ分けて駆動し、ダイナミックレンジの向上を図っている。
アナログ回路の設計には、据え置きオーディオで培った同社の特許技術「フローティング&バランス・パワーアンプ」を採用。グラウンドから伝わるノイズの影響を完全に排除しつつ、一般的なバランスアンプよりも回路規模を半分に抑えた小型設計を実現している。
筐体全体も、据え置きオーディオゆずりの「リジッドボディ構造」となっており、パネル、シャーシ、ボトムカバーの各部に厚みのある鋼板を使用して剛性を向上。さらに5本の金属製フットにはダンパー・クッションも搭載しており、筐体剛性と合わせて振動が音に与える悪影響を徹底して抑え込んでいる。
上部に突き出した2つの円筒や、側面を覆うヒートシンクが特徴的な筐体左部分には、電源回路を集約。フローティング&バランス・パワーアンプへ強力な電力を供給するとともに、オーディオ回路とのノイズ干渉を防いでいる。
2つの円筒の内部には、ヘッドホンアンプとしてはかなり大型のトロイダルトランスを2基配置。バイファイラー巻線の採用によって電圧変動を抑え、電源供給の安定性も高めている。
ヘッドホン出力は、6.3mmステレオ/4.4mmバランス/XLRバランスを前面にそれぞれ1系統ずつ搭載。定格出力は1000mW+1000mW(32Ω)、SN比は>120dBとなる。
背面には、入力端子としてUSB B、RCAアナログ、光デジタル、同軸デジタルを各1系統ずつ備える。USB A端子も搭載しているが、これはファームウェア・アップデート用のもので音楽再生は想定していないとのこと。
同じく背面にはプリ/ライン出力(RCA、XLR)も搭載しており、他のアンプやパワードスピーカーと接続することも可能だ。Bluetooth/Wi-Fiなどワイヤレス接続については、音質への影響を踏まえて非対応としている。
外形寸法は約333W×133H×189Dmm、質量は5.3kg。専用のリモコンが付属する。
同社が長年コンポーネント(据え置き)オーディオで培った技術やノウハウを投入し、高級ヘッドホンのポテンシャルを最大限に引き出せるよう開発した、ヘッドホンアンプのハイエンドモデル。昨年より販売中のフラグシップヘッドホン「YH-5000SE」との組み合わせも想定しており、デザイン上も同じアクセントカラーを取り入れるなど共通点を持たせている。
ハードウェアに関する技術だけでなく、30年以上かけて洗練したDSP技術も活用。アニメ、映画、スポーツ、ゲームなど、コンテンツに合わせた音場を作り出す機能「サウンドフィールドモード」により、ヘッドホンであらゆるコンテンツに深く没入できるアンプとして設計された。
■あらゆるエンタメを“ヘッドホンで”味わい尽くすための「サウンドフィールドモード」
「サウンドフィールドモード」は、同社のAVアンプやサウンドバーなどに搭載される音場創生技術「シネマDSP」を、ヘッドホン用に最適化した機能。映画/ドラマ向けの「Cinema」「Drama」、ミュージックビデオやライブ映像向けの「ConcertHall」「Outdoor Live」「MV」、音楽をゆったりと聴かせる「BGM」の6つのモードを備え、それぞれ異なる音の響きや広がりを再現する。
コンテンツに合わせて最適なモードを選ぶことで、没入感をより一層高められる。音楽に限らず、あらゆるエンターテイメントの楽しみをヘッドホンで味わうために搭載された機能だ。
なお6つのモード以外にも、DSP回路などの電力供給をカットして純粋な音楽再生に特化させる「ピュアダイレクトモード」も搭載している。
デジタル回路には、ESSの8ch DACチップ「ES9038PRO」を1基と、ADコンバーター「ES9842QPRO」を1基採用。PCM 384kHz、DSD 11.MHzまでの再生をサポートする。ES9038PROは、すでに後継モデルが存在する1世代前のフラグシップDACチップだが、様々なパーツの組み合わせが試された結果、ヤマハが理想とする音質“TRUE SOUND”を実現するにあたり最も適しているとして選定された。
またDACチップの搭載数も、消費電力や発熱の増加による音質への影響が大きいとの観点から、デュアル構成ではなくシングル構成を採用。HA-L7Aでは、ES9038PROが備える8ch出力をL/Rそれぞれ4chずつ分けて駆動し、ダイナミックレンジの向上を図っている。
アナログ回路の設計には、据え置きオーディオで培った同社の特許技術「フローティング&バランス・パワーアンプ」を採用。グラウンドから伝わるノイズの影響を完全に排除しつつ、一般的なバランスアンプよりも回路規模を半分に抑えた小型設計を実現している。
筐体全体も、据え置きオーディオゆずりの「リジッドボディ構造」となっており、パネル、シャーシ、ボトムカバーの各部に厚みのある鋼板を使用して剛性を向上。さらに5本の金属製フットにはダンパー・クッションも搭載しており、筐体剛性と合わせて振動が音に与える悪影響を徹底して抑え込んでいる。
■ユニークな形の筐体には、とてもパワフルな電源回路を内蔵
上部に突き出した2つの円筒や、側面を覆うヒートシンクが特徴的な筐体左部分には、電源回路を集約。フローティング&バランス・パワーアンプへ強力な電力を供給するとともに、オーディオ回路とのノイズ干渉を防いでいる。
2つの円筒の内部には、ヘッドホンアンプとしてはかなり大型のトロイダルトランスを2基配置。バイファイラー巻線の採用によって電圧変動を抑え、電源供給の安定性も高めている。
ヘッドホン出力は、6.3mmステレオ/4.4mmバランス/XLRバランスを前面にそれぞれ1系統ずつ搭載。定格出力は1000mW+1000mW(32Ω)、SN比は>120dBとなる。
背面には、入力端子としてUSB B、RCAアナログ、光デジタル、同軸デジタルを各1系統ずつ備える。USB A端子も搭載しているが、これはファームウェア・アップデート用のもので音楽再生は想定していないとのこと。
同じく背面にはプリ/ライン出力(RCA、XLR)も搭載しており、他のアンプやパワードスピーカーと接続することも可能だ。Bluetooth/Wi-Fiなどワイヤレス接続については、音質への影響を踏まえて非対応としている。
外形寸法は約333W×133H×189Dmm、質量は5.3kg。専用のリモコンが付属する。