特別企画写真展「GR T-snaps展」も12月5日より開催
リコー「GRIII」の動作機が初公開。来春発売で価格は10万円超
リコーイメージングは、9月25日に開発発表を行った、来春に発売を予定する「RICOH GR III」(関連ニュース)の先行内覧会「GR Night」を、リコーイメージングスクエア新宿で開催。報道関係者や写真家、プロカメラマンに動作機が公開された。
1996年にフィルムカメラとして登場した元祖“プレミアムコンパクト”とも言えるGRシリーズ。2005年からはデジタルカメラとしてラインナップされ、これまでおよそ2年のペースで順当な進化を遂げてきた。
しかし、デジタルカメラの買い替えサイクルが長期化、市場が縮小するなど取り巻く環境は大きく変化した。先代「GRII」の登場から3年余りが経過するなか、GRIIIは“新製品”としての存在感を強く訴えられる製品を目指し、同シリーズ22年にわたる歴史で初めて、画質を決定する「レンズユニット」「イメージセンサー」「画像処理エンジン」の3つをフルモデルチェンジ。さらに、ペンタックスのデジタル一眼レフカメラで培われた撮像素子シフト方式の手ブレ補正をはじめ、時代の流れに沿った数々の新機能を搭載し、たっぷりと時間をかけ、満を持しての市場投入となる。
挨拶に立った同社代表取締役社長 高橋忍氏は「本日はこんなにたくさんの方にお集まりいただき大変感激しています。手前味噌ですが、これも初代GR1発売から22年、開発、販売、マーケティング活動に携わってきたもの、そして、撮影を楽しんでいただいている皆様のおかげです。こうして継続できていることを改めて実感するとともに、責任も非常に重大だと感じています」と、GRIIIに向けられた大きな期待を受け止めた。
1996年10月に登場した初代GR1を皮切りに、「常に“究極のスナップシューター”を求め続け、画質や即写性、携帯性など本質価値にこだわり続けてきました」と力を込める。9月25日にGRIIIを発表し、フォトキナでの先行展示では、ガラスケースの中で初期サンプルを展示した。「その後も非常に熱い声援をいただき、開発陣も頑張ってやってくる中で、今日は、全世界で初めて動くものに触っていただける機会。変わらぬコンセプトと進化したGRIIIを実感いただきたい」と言葉を結んだ。
フォトキナでの開発発表における詳細なスペックの公表、そして、発表時期もまだ決まっていない段階での今回の内覧会は、同社にとっては過去に例のないもの。それだけ、GRIIIに対する意気込みが伝わってくる。
同社ではGRIIIの開発にあたり、「お知らせできることを、お知らせできるタイミングで、何でもお知らせしていく」という方針を確認。フォトキナの“動かない”モデルから2カ月余り。今回もエンジニアからは、画像の最終チューニングもできていない段階で見てもらうことを躊躇する声も上がったが、「これ以上でもこれ以下でもない。我々がここまで今来ていますということを包み隠さず見てもらおうと思った」と語る。
発売時期は「来春」で現段階では変わりはなし。価格については、フォトキナで「1,000ユーロを切る」と案内されたが、ネットではその後いろいろな噂が飛び交い、情報が錯綜している。「これだけの機能をこれだけのボディサイズに詰め込み、10万円を下回ることは我々の今の力ではできない。今日は何もサプライズがなく申し訳ないが、そんな安くはならないということを記憶して帰っていただければと思います」と笑いを誘った。
GRが目指すのはスペック云々ではない。新しい表現手段として、街中へカメラを持っていく自分の姿や撮った写真を好きになってもらうこと。そのためのいろいろな提案にも力を入れている。会場となったリコーイメージングスクエア新宿「ギャラリーII」では、12月5日より17日まで、特別企画写真展「GR T-snaps展」を開催。
27名の写真家によるGRシリーズで撮影された作品を、衣類に直接プリントできるリコーのガーメントプリンター「RICOH Ri 100」でプリントしたTシャツで展示する、これまでにない趣の写真展。「歴代GRで撮影されたSNAPをTシャツで楽しむ。自分の好きな写真家、お気に入りの写真を身につける楽しさを今回の写真展を通して多くの人にお伝えしたい」と訴える。
大きな話題を提供する「GRIII」の登場を契機に、リコーでは、スマートフォンの中の世界だけではなく、写真をいかに楽しむか、写真と毎日触れ合う楽しみの提案もさらに加速していく構えだ。
1996年にフィルムカメラとして登場した元祖“プレミアムコンパクト”とも言えるGRシリーズ。2005年からはデジタルカメラとしてラインナップされ、これまでおよそ2年のペースで順当な進化を遂げてきた。
しかし、デジタルカメラの買い替えサイクルが長期化、市場が縮小するなど取り巻く環境は大きく変化した。先代「GRII」の登場から3年余りが経過するなか、GRIIIは“新製品”としての存在感を強く訴えられる製品を目指し、同シリーズ22年にわたる歴史で初めて、画質を決定する「レンズユニット」「イメージセンサー」「画像処理エンジン」の3つをフルモデルチェンジ。さらに、ペンタックスのデジタル一眼レフカメラで培われた撮像素子シフト方式の手ブレ補正をはじめ、時代の流れに沿った数々の新機能を搭載し、たっぷりと時間をかけ、満を持しての市場投入となる。
挨拶に立った同社代表取締役社長 高橋忍氏は「本日はこんなにたくさんの方にお集まりいただき大変感激しています。手前味噌ですが、これも初代GR1発売から22年、開発、販売、マーケティング活動に携わってきたもの、そして、撮影を楽しんでいただいている皆様のおかげです。こうして継続できていることを改めて実感するとともに、責任も非常に重大だと感じています」と、GRIIIに向けられた大きな期待を受け止めた。
1996年10月に登場した初代GR1を皮切りに、「常に“究極のスナップシューター”を求め続け、画質や即写性、携帯性など本質価値にこだわり続けてきました」と力を込める。9月25日にGRIIIを発表し、フォトキナでの先行展示では、ガラスケースの中で初期サンプルを展示した。「その後も非常に熱い声援をいただき、開発陣も頑張ってやってくる中で、今日は、全世界で初めて動くものに触っていただける機会。変わらぬコンセプトと進化したGRIIIを実感いただきたい」と言葉を結んだ。
フォトキナでの開発発表における詳細なスペックの公表、そして、発表時期もまだ決まっていない段階での今回の内覧会は、同社にとっては過去に例のないもの。それだけ、GRIIIに対する意気込みが伝わってくる。
同社ではGRIIIの開発にあたり、「お知らせできることを、お知らせできるタイミングで、何でもお知らせしていく」という方針を確認。フォトキナの“動かない”モデルから2カ月余り。今回もエンジニアからは、画像の最終チューニングもできていない段階で見てもらうことを躊躇する声も上がったが、「これ以上でもこれ以下でもない。我々がここまで今来ていますということを包み隠さず見てもらおうと思った」と語る。
発売時期は「来春」で現段階では変わりはなし。価格については、フォトキナで「1,000ユーロを切る」と案内されたが、ネットではその後いろいろな噂が飛び交い、情報が錯綜している。「これだけの機能をこれだけのボディサイズに詰め込み、10万円を下回ることは我々の今の力ではできない。今日は何もサプライズがなく申し訳ないが、そんな安くはならないということを記憶して帰っていただければと思います」と笑いを誘った。
GRが目指すのはスペック云々ではない。新しい表現手段として、街中へカメラを持っていく自分の姿や撮った写真を好きになってもらうこと。そのためのいろいろな提案にも力を入れている。会場となったリコーイメージングスクエア新宿「ギャラリーII」では、12月5日より17日まで、特別企画写真展「GR T-snaps展」を開催。
27名の写真家によるGRシリーズで撮影された作品を、衣類に直接プリントできるリコーのガーメントプリンター「RICOH Ri 100」でプリントしたTシャツで展示する、これまでにない趣の写真展。「歴代GRで撮影されたSNAPをTシャツで楽しむ。自分の好きな写真家、お気に入りの写真を身につける楽しさを今回の写真展を通して多くの人にお伝えしたい」と訴える。
大きな話題を提供する「GRIII」の登場を契機に、リコーでは、スマートフォンの中の世界だけではなく、写真をいかに楽しむか、写真と毎日触れ合う楽しみの提案もさらに加速していく構えだ。