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新設計アンテナ/冷却ファンを内蔵

ソニー、5G活用で写真/動画データを伝送するカメラ用デバイス「ポータブルデータトランスミッター」

公開日 2024/01/30 10:06 編集部 : 伴 修二郎
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ソニーは、撮影写真や動画データの“高速伝送”をサポートするカメラアクセサリー「ポータブルデータトランスミッター(型番:PDT-FP1)」を3月22日(金)に発売、2月7日(水)10時より予約受付を開始する。価格は159,500円(税込)。

「ポータブルデータトランスミッター(PDT-FP1)」

5Gネットワークを活用して、撮影写真/動画データなどをFTPサーバーやクラウドストレージに高速転送する同社カメラ向けのポータブルデバイス。本製品をLANやUSBケーブルを通してカメラに接続することで、屋外等でも撮影したデータをすぐに共有することができる。

LANやUSBケーブルを通してカメラに接続

YouTubeやTikTokといったライブストリーミングサービスへの伝送にも活用することが可能。同社によれば、従来ポケットWi-Fiやスマートフォンのテザリングが担っていた役割をカバーする「映像伝送に特化したデバイス」と説明している。本体前面には6.1インチのOLED(1080×2520)ディスプレイを備え、Android 13 OSを搭載する。

本体前面には6.1インチのOLED(1080×2520)ディスプレイを搭載

側面

通常のスマートフォンと異なる点として、新規設計のアンテナ構造を採用しており、これにより、最大スループット(データ容量/時)エリアの最大化、通話品質の向上、伝送時間の短縮、通信カバーエリアの拡大を実現。郊外に出て使用した際でも、しっかりと電波を受信できるという。

黄色くなっている部分がアンテナ

通信範囲は日本およびUSのプライベート5G、mmWを含む広範囲のバンド幅をサポートする。なお、欧州方面も将来的な対応を予定している。また、アップロードやダウンロード中にデータ通信が途切れていないか通信状況を視覚的に確認できる「Network Visualizer」をプリインストールしている。

SIMは物理SIMとeSIMによるデュアルSIMに対応。Xperiaシリーズにも採用されている、使用中のSIMが圏外または電波状況が悪くなった際に、もう一方の電波の良いSIMに自動的に切り替えて通信品質を確保する「データSIM自動切替」機能もサポートしている。

本体内部にはPC搭載クラスと謳う新開発の冷却ファン(DCタイプ)とヒートシンクを内蔵。本体背面部の隙間から排熱が行える構造となっており、これにより長時間使用してもしっかりと放熱を行い、使用中のダウンを防ぐという。冷却ファンは静音かつパワフルな仕様で、冷却性優先/オート(バランス)/静音性優先の3つのモードから選択できる。

内部には新開発の冷却ファンとヒートシンクを内蔵

端子類はデータ転送用と充電用にUSB Tyep-Cを2基装備し、本体をモバイルバッテリー等で充電しながら使用することができる。ほかに入力端子として、映像伝送が可能で外部モニターとしても使用できるHDMI Type-A×1基、データ転送が可能なLAN端子×1基を備える。

端子部

同社製カメラと連携するメリットとして、カメラの有線接続設定機能をサポート。有線接続した際に、写真・動画を指定したFTPサーバーやクラウドに自動転送するアプリ「Camera Wired Connection」をプリインストールしており、初期設定を行った後はケーブルを挿すだけで自動転送が行える。なお、対応モデルは順次公開を予定。撮影中でも簡単に転送状態を目視できる転送用アプリ等もサポートする。

本機のユースケースとして、撮影環境に左右されず1秒でも早く写真を送りたい報道系プロカメラマン、無線化によるカメラワークの自由度アップを図りたい放送局/メディア、場所の制約なしに配信を行いたいYouTube配信者など、BtoB、BtoCの様々なシーンを想定しているとのこと。

テストで使用された方からは、Androidにより使い勝手が良い、コンパクトに持ち運べてセッティングも簡素化できる、山奥や都内の地下鉄などでも使用できたといった声が多く挙がっているという。

バッテリー容量はXperia上位機種と同等の5,000mAhを確保。ストレージは256GBの内蔵SSDと最大1TBまでのmicroSD スロットを備える。本体背面部には三脚用の1/4インチねじ穴を装備するほか、ストラップホールも備え、市販のケーブル抜け防止アクセサリーが使用できる。

背面上部にはねじ穴やストラップホールを備える

別売アクセサリーを使用してカメラと連携も

背面部にはQRコード読み取り用のカメラを内蔵し、スピーカーも搭載する。連続動作時間はLTE経由のFTP転送時で約4時間、HDMI経由のビデオアップロード時で約2時間。Bluetoothバージョンは5.3に対応、CPUはSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformを採用する。

Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax, 2.4/5/6GHzに対応。対応バンドは4Gが1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/34/38/39/40/41/42/46/48/66/71、5G Sub6はNSAがn1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n25/n28/n38/n30/n40/n41/n66/n71/n77/n78/n79、SAがn1,/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n25/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n71/n77/n78/n79 、5G ミリ波がn257/n258/n260/n261。

外形寸法は約80W×170H×26.6Dmm、本体質量は約308g。なお、ソニーストアでは2月中旬以降より本製品の先行展示を予定しているが、正式な展示開始日は決定次第、ソニーストア公式サイトにアナウンスされる。

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