<CP+>LUMIX最新フラグシップ「S1RII」が早速登場/ニコンは若年層から映画製作までマルチに訴求
カメラを中心とした展示会「CP+2025」が開幕。3月2日まで、多くのカメラ、写真、映像関連のメーカーが神奈川県・パシフィコ横浜に集っている。本稿ではカメラメーカーより、パナソニックおよびニコンのブースの模様をレポートしたい。
LUMIXブランドを展開するパナソニックでは、 “PLAY with COLOR” をテーマにブースを展開。フォトスタイルやリアルタイムLUTといった、ユーザーの “絵作りの楽しみ” の発見を目指した企画内容となっている。

ブース内で最も注目されていたのが、やはり開催前日に発表されたばかりのフラグシップミラーレス一眼「LUMIX S1RII」だ。タッチアンドトライに整理券が用意されるほどの盛況で、多くのユーザーが新製品の実力を確かめていた。

S1RIIは、前モデルから大幅に小型軽量化しつつ、ブランド初となる8K動画に対応するモデル。新開発となる4430万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載するほか、AFの性能向上などもハイライトとなっている。
ブース内にはS1RIIの新機能について紹介する展示も用意。画角変化なく周辺歪みを補正できるという動画向けの手ぶれ補正モード「クロップレスモード」の効果や、同時展開のスマートフォンアプリ「LUMIX Flow」を用いた映像ワークフローなどを体感することができる。

また、コンパクトなフルサイズモデル「LUMIX S9」にも、引き続きユーザーの関心が集まっていた。ブース正面にはS9と組み合わせて「LUMIX Lab」アプリの体験も用意されており、タブレットの画面を操作することで、フォトスタイルを選んで好みの絵作りが行えるようにもなっている。

そして昨年と同様に「LUMIX GH7」を用いた “79時間耐久REC” も行われている。3月2日までの会期中、連続で録画を行うというこの企画だが、昨年は惜しくも完走ならずだった。はたして今年は無事に79時間の録画が行えるのか、応援したいところだ。

ニコンのブースは、若年層の表現に向けた「CREATIVE STUDIO」、映像クリエイターに向けた「VIDEO CREATOR AREA」、各種レンズやカメラなどを試せる「EXPERIENCE AREA」といった3つのエリアで構成。多くの体験エリアが設けられ、同社製品を様々なシチュエーションでじっくり試せるようになっている。

CREATIVE STUDIOでは、ヘリテージデザインを採用したカメラ「Zf」と「Zfc」を中心に展示。また昨年末に発売されたばかりのエントリーモデル「Z50II」も並べられている。好みの絵作りを選んで撮影できる「イメージングレシピ」機能の体験エリアも用意され、屋内/屋外の2パターンで試すことが可能だ。

またVIDEO CREATOR AREAには、同社が子会社化したシネマカメラメーカーREDの製品も初展示。加えて、「Z6III」「Z8」「Z9」といったカメラにもリグとハンドルが取り付けられた状態で展示されており、動画撮影に向けた装いとなっている。

EXPERIENCE AREAでは、今月発表したばかりの高倍率コンパクトカメラ「COOLPIX P1100」を超望遠体験コーナーに用意。光学125倍ズームの性能を、パシフィコ横浜の展示ホールの空間を使って実際に試すことができる。そのほか、Z6IIIを使った撮影体験エリア、各種ギャラリー、各種機能展示などもあり、ボリューム感のあるブースとなっている。
