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ガジェット過去に特許侵害で訴訟問題に

ニコン、米シネマカメラメーカー「RED」買収発表

Gadget Gate
公開日 2024/03/08 13:22 Munenori Taniguchi
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ニコンが、シネマカメラメーカーのRED Digital Cinema Cameraを買収すると発表した。REDはサングラスメーカーOakleyの創業者ジム・ジャナード氏が設立したことで知られている。ニコンのプレスリリースによると、今回の買収は、ジャナード氏および現在の社長ジャレッド・ランド氏との合意を得たことで実現された。ただし、買収額などは明らかにされていない。

ランド氏はFacebookへの投稿で「RED Digital Cinemaがニコンに買収されたことを発表できることをうれしく思います」とし、ニコンとの合意が「プロの映画制作部門における革新と卓越性の新時代を意味する。この戦略的パートナーシップは、ニコンの製品開発における広範な歴史と専門知識、画像処理のノウハウ、さらに光学技術とユーザーインターフェイスを、REDの革新的なデジタルシネマカメラや受賞歴のある技術に結集させる」と述べている。

ニコンはリリース文で、REDがもつ「独自の画像圧縮技術や色彩科学などシネマカメラ関連の知識」を活用し、プロ仕様のデジタルシネマカメラ市場に範囲を拡大したいと述べた。

今回の買収はREDがニコンに対して、動画圧縮技術に関する特許を侵害したとして訴えた訴訟が棄却されてから1年も経たずに決定された。この訴訟は、ニコンのデジタルカメラZ9に提供されたファームウェアアップデートに含まれるデータ圧縮技術が、REDの特許を違法にコピーしたものだと主張するものだった。

ニコンは訴訟において、REDの主張に真っ向から異議を唱え、過去にREDが起こした同様の訴訟も認識しているが、それらにおけるREDの主張はそもそも特許の要件を満たしておらず、当該の特許には有効性がないと主張。そして昨年4月、この訴訟は双方合意のもとで却下された。

合意内容などは明らかにされていないが、カメラ関連情報サイトのPetaPixelは、REDがニコンとの訴訟を推し進めたとして、もし特許が無効と判断されれば、芋づる式にREDの過去の裁判結果にも影響が及ぶ可能性があったのではないかと推測していた。そこからニコンによるRED買収という結果になるまで、どのような経緯だったのかも今のところ不明である。

Source: ニコン, RED
via: The Verge, PetaPixel

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