カメルーン/ガーナでソニー製品を使用してのパブリックビューイングなどを実施
ソニー・JICA・UNDP、南アW杯でHIV防止/啓蒙プロジェクトを実施 - 直販サイトで寄付も可能に
ソニー、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)は、HIV/AIDSの蔓延防止および教育の促進を目指した官民連携のプロジェクト「Public Viewing Africa」をワールドカップ期間中である6月13日から7月11日までカメルーン共和国とガーナ共和国で開催する。また、プロジェクトを支援するためのプログラム「Earth F.C.(アース エフ シー)」を本日より発足させた。
■パブリックビューイングやサッカーボール寄付などを実施
カメルーンではソニーとUNDP、ガーナではソニーとJICAがそれぞれ行っているHIV/エイズ啓発・教育活動の現場に、ソニーのビデオプロジェクター、BDプレーヤーなどの大型映像装置を設置。FIFAワールドカップ期間中、両国で合計約20試合を中継上映する。
なお、同取り組みのテストケースとして、昨年に南アフリカで開催されたコンフェデレーションズカップでもパブリックビューイングを実施。その際にはBDプレーヤーには「BDP-S350」、プロジェクターに「VPL-FW41」などを使用し200V型のスクリーンで上映を行った。今回も同様に民生用の機器と業務用機器を組み合わせたシステムとなるが、このトライアルの経験を踏まえて防水対策などを強化した仕様を採用しているという。
同プロジェクトでは、現場にてサッカー観戦の機会を提供すると同時に、試合前後やハーフタイムにHIV/エイズに関する劇やクイズ大会、歌・ポエム選考会、コンドームの配布などのイベントを行い、参加者のHIV/エイズに対する認識向上を図るほか、HIV/エイズのカウンセリングと検査会場を設置する。
「Earth F.C.」は、「Public Viewing in Africa」を世界規模で支援するためのもの。本日から特設サイトが開設されており、ワンクリックすることでアフリカの子どもたちにサッカーボールを寄付できたり、ソニーの直販サイト「ソニースタイル」で寄付のためのドネーションチケットを1枚(3,000円)購入すると、その売り上げ全額がボールの購入資金となる。
なお、寄付されるサッカーボールは今回のために特別に開発されたもので、耐久性に優れ環境にも配慮した植物原料プラスチックを使用。「Join the Team!」と名付けられたこのボールは、グラウンド整備が行き届かずボールが長持ちし難いというアフリカの国々の実情に配慮したのだという。表面は二層構造で、従来のサッカーボールの約1.6倍という素材の強度を持っている。
また、ソニースタイルでドネーションチケットを購入した際には、希望者に「Earth F.C.」チームTシャツを先着1,000名限定でプレゼント。さらに、PlayStation Homeにあるサッカーコミュニティ「FevaArena(フィバアリーナ)」でも、アバター用の「Earth F.C.」チームTシャツを活用した社会貢献活動を展開する。
また、メモリースティックやSDカードなどソニー製のメモリーメディアの売上に応じてボールを寄付。5月1日から5月31日の期間中、世界中で購入されたメモリーメディアの合計データ容量が10,000GBに達するごとに、ひとつのボールを寄付していく。そのほか、ソニーグループの商品購入時に使用できるソニーポイントを寄付すると、そのポイントもボール購入に充てられる。
■テレビ普及率はガーナ21%・カメルーン22%
本プロジェクトは、国連が掲げる国際社会の目標「ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成、特にHIV/エイズの蔓延防止を目的としたもの。本日行われた発表会にはソニー(株)CSR部 統括部長 冨田秀実氏らが出席し、詳細などを説明した。
冨田氏はアフリカでパブリックビューイングを行う理由について、貧困などによりテレビの普及率が低くワールドカップ出場国でありながらも自国の代表選手の応援すらもできない状況にあるからだと説明。テレビ普及率はガーナで21%、カメルーンで22%。しかも、いずれも都市部に集中していることなども紹介した。
また、富田氏はコンフェデレーションズカップでのトライアルで非常に大きな効果があったことを紹介。UNDPやJICAと連携することにより「保健医療の分野についても、その分野とは一見関係ないようなソニーの技術やサッカーの権利が活用できる」と述べた。
パブリックビューイングについては、国際協力機構 アフリカ部 部長 押山和範氏も「昨年にガーナでも行ったが、通常よりも集客があった。非常によい結果を生んだ」とコメント。「タイムリーな企画をしてもらえることを感謝したい」とソニーとの協力関係にも改めて言及した。
そして、国連開発計画 駐日代表の村田俊一氏も「ソニーとの協力で地方でパブリックビューイングを行えるのは有意義なこと」とコメント。カメルーン代表のエトオ選手の大ファンだという村田氏は、元フランス代表のジダン氏やコートジボワール代表のドログバ氏がUNDPの親善大使になっていることを紹介するなどしながら、HIVがアフリカにとって大きな脅威となっていることなどを改めて説明した。
■ストリンガーCEOと元日本代表の北澤豪さんも登場
発表会には、ハワード・ストリンガーCEOも急遽登場。冒頭で「皆様、おはようございます。ハワード・ストリンガーです」と日本語であいさつしたストリンガー氏は「ソニーはネットワークをつなぐエレクトロニクス・エンターテイメント企業のリーダーとして、アフリカを始め世界中の人々に世界最高峰のサッカーの新しい楽しみ方を提供したいと思っている」とコメント。ワールドカップを3Dで映像化することなどを改めて紹介した。
また、「我々は50年以上に渡って、持続可能な社会作りのために様々なCSR活動に取り組んできた」とコメント。UNDPやJICAとともに今後もMDGs達成に向け社会貢献活動に取り組んでいくとし、「私たちは人々の夢の力を信じ、その夢の実現を支えたいと願っている。ゲームはこれから始まる。ともに夢のゴールを目指していただきたい」と述べた。
「Earth F.C.」の活動には、(財)日本サッカー協会の特任理事でJICAオフィシャルサポーターでもある元日本代表の北澤豪さんを起用。発表会で登壇した北澤さんは「地球がモチーフになっているデザインにアフリカの子供たちも理解する」と新開発のボールについて言及。「長く継続して使えるということで、子供たちが持つ夢も持続可能になってくる」と評価した。
そして「初めてアフリカ大陸で行われる南アフリカワールドカップは、アフリカの子供たちに夢を与える大会。この一連の活動はそのために大変意義のあることだと思う」とコメント。「Earth F.C.として、皆さんと一緒にワールドカップへ参加したい」と語った。
■パブリックビューイングやサッカーボール寄付などを実施
カメルーンではソニーとUNDP、ガーナではソニーとJICAがそれぞれ行っているHIV/エイズ啓発・教育活動の現場に、ソニーのビデオプロジェクター、BDプレーヤーなどの大型映像装置を設置。FIFAワールドカップ期間中、両国で合計約20試合を中継上映する。
なお、同取り組みのテストケースとして、昨年に南アフリカで開催されたコンフェデレーションズカップでもパブリックビューイングを実施。その際にはBDプレーヤーには「BDP-S350」、プロジェクターに「VPL-FW41」などを使用し200V型のスクリーンで上映を行った。今回も同様に民生用の機器と業務用機器を組み合わせたシステムとなるが、このトライアルの経験を踏まえて防水対策などを強化した仕様を採用しているという。
同プロジェクトでは、現場にてサッカー観戦の機会を提供すると同時に、試合前後やハーフタイムにHIV/エイズに関する劇やクイズ大会、歌・ポエム選考会、コンドームの配布などのイベントを行い、参加者のHIV/エイズに対する認識向上を図るほか、HIV/エイズのカウンセリングと検査会場を設置する。
「Earth F.C.」は、「Public Viewing in Africa」を世界規模で支援するためのもの。本日から特設サイトが開設されており、ワンクリックすることでアフリカの子どもたちにサッカーボールを寄付できたり、ソニーの直販サイト「ソニースタイル」で寄付のためのドネーションチケットを1枚(3,000円)購入すると、その売り上げ全額がボールの購入資金となる。
なお、寄付されるサッカーボールは今回のために特別に開発されたもので、耐久性に優れ環境にも配慮した植物原料プラスチックを使用。「Join the Team!」と名付けられたこのボールは、グラウンド整備が行き届かずボールが長持ちし難いというアフリカの国々の実情に配慮したのだという。表面は二層構造で、従来のサッカーボールの約1.6倍という素材の強度を持っている。
また、ソニースタイルでドネーションチケットを購入した際には、希望者に「Earth F.C.」チームTシャツを先着1,000名限定でプレゼント。さらに、PlayStation Homeにあるサッカーコミュニティ「FevaArena(フィバアリーナ)」でも、アバター用の「Earth F.C.」チームTシャツを活用した社会貢献活動を展開する。
また、メモリースティックやSDカードなどソニー製のメモリーメディアの売上に応じてボールを寄付。5月1日から5月31日の期間中、世界中で購入されたメモリーメディアの合計データ容量が10,000GBに達するごとに、ひとつのボールを寄付していく。そのほか、ソニーグループの商品購入時に使用できるソニーポイントを寄付すると、そのポイントもボール購入に充てられる。
■テレビ普及率はガーナ21%・カメルーン22%
本プロジェクトは、国連が掲げる国際社会の目標「ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成、特にHIV/エイズの蔓延防止を目的としたもの。本日行われた発表会にはソニー(株)CSR部 統括部長 冨田秀実氏らが出席し、詳細などを説明した。
冨田氏はアフリカでパブリックビューイングを行う理由について、貧困などによりテレビの普及率が低くワールドカップ出場国でありながらも自国の代表選手の応援すらもできない状況にあるからだと説明。テレビ普及率はガーナで21%、カメルーンで22%。しかも、いずれも都市部に集中していることなども紹介した。
また、富田氏はコンフェデレーションズカップでのトライアルで非常に大きな効果があったことを紹介。UNDPやJICAと連携することにより「保健医療の分野についても、その分野とは一見関係ないようなソニーの技術やサッカーの権利が活用できる」と述べた。
パブリックビューイングについては、国際協力機構 アフリカ部 部長 押山和範氏も「昨年にガーナでも行ったが、通常よりも集客があった。非常によい結果を生んだ」とコメント。「タイムリーな企画をしてもらえることを感謝したい」とソニーとの協力関係にも改めて言及した。
そして、国連開発計画 駐日代表の村田俊一氏も「ソニーとの協力で地方でパブリックビューイングを行えるのは有意義なこと」とコメント。カメルーン代表のエトオ選手の大ファンだという村田氏は、元フランス代表のジダン氏やコートジボワール代表のドログバ氏がUNDPの親善大使になっていることを紹介するなどしながら、HIVがアフリカにとって大きな脅威となっていることなどを改めて説明した。
■ストリンガーCEOと元日本代表の北澤豪さんも登場
発表会には、ハワード・ストリンガーCEOも急遽登場。冒頭で「皆様、おはようございます。ハワード・ストリンガーです」と日本語であいさつしたストリンガー氏は「ソニーはネットワークをつなぐエレクトロニクス・エンターテイメント企業のリーダーとして、アフリカを始め世界中の人々に世界最高峰のサッカーの新しい楽しみ方を提供したいと思っている」とコメント。ワールドカップを3Dで映像化することなどを改めて紹介した。
また、「我々は50年以上に渡って、持続可能な社会作りのために様々なCSR活動に取り組んできた」とコメント。UNDPやJICAとともに今後もMDGs達成に向け社会貢献活動に取り組んでいくとし、「私たちは人々の夢の力を信じ、その夢の実現を支えたいと願っている。ゲームはこれから始まる。ともに夢のゴールを目指していただきたい」と述べた。
「Earth F.C.」の活動には、(財)日本サッカー協会の特任理事でJICAオフィシャルサポーターでもある元日本代表の北澤豪さんを起用。発表会で登壇した北澤さんは「地球がモチーフになっているデザインにアフリカの子供たちも理解する」と新開発のボールについて言及。「長く継続して使えるということで、子供たちが持つ夢も持続可能になってくる」と評価した。
そして「初めてアフリカ大陸で行われる南アフリカワールドカップは、アフリカの子供たちに夢を与える大会。この一連の活動はそのために大変意義のあることだと思う」とコメント。「Earth F.C.として、皆さんと一緒にワールドカップへ参加したい」と語った。