サウンドスキャンがレポート発表
2012年のCD売上は前年比2.6%増 − アーティスト別トップはミスチル
また、上位20位のアーティスト合計の売上金額は539億円で、前年の475億円から64億円上回った。特に、1位のMr.Childrenは活動開始20周年、松任谷由実、山下達郎は40周年などベテランアーティストがランクインし、売上金額に貢献した。
作品ごとのヒットチャートは、邦楽アルバムの上位3位をMr.Childrenが占め、前年まで3年連続トップだった嵐が4位に後退。洋楽アルバムでは、『シェネル』が唯一ランクインした。
シングルは『AKB48』と『ジャニーズ』系のアーティストたちでトップ20を占領した。
■特典付き商品で平均単価もアップ
アルバムとシングル別での売上では、アルバム・シングル共に平均単価が上昇。平均単価ではアルバムは前年より49円アップの2,875円、シングルも27円アップの1,362円と上昇した。これは、初回限定版・通常版に加え、DVD付やオリジナルアイテムなど高付加特典商品がユーザーに受け止められた為だという。なおアルバムの金額は前年比2.4%増、数量は同0.6%増、シングルは金額で3.5%増、数量では1.5%増となった。
邦楽と洋楽のジャンル別では、邦楽82.3%対洋楽17.7%で、前年比では邦楽8.5%増、洋楽18%の大幅減となった。2011年の洋楽は新人パフォーマーのデビューや新曲ラッシュだったK-POPアーティストたちが活躍したが、2012年は新曲数が減少し、洋楽全体のパワーを引き下げた。
メーカー別では、いきものがかり、西野カナ、L'Arc〜en〜Cielなどを抱えるソニーミュージックグループが総合、邦楽アルバムで4年連続トップを維持。洋楽に関してはユニバーサルミュージックがトップだった。シングル売上占有率は、ソニーミュージックグループ、キングレコード、エイベックスグループの3社がトップ争いで拮抗している。