BDの読み込みタイム対決も実施
<検証!PS3 “現在”の実力>第4回:PS3のDVDアプコン画質は最新BD機プレーヤーに勝てるか?
●BD読み込みとBD-JAVAの実行速度はPS3優位!
最初のテストは、BD-JAVAの実行速度の検証だ。BDは読み込みに時間がかかり、再生まで待たされることが多いのはBDレコーダーの登場以来、再三指摘されていることだが、最新のタイトルはBD-JAVAによるメニューが増え、再生まで時間がかかる傾向に拍車がかかっている。
今回はPS3、BDレコーダー、BDプレーヤーの各機種を使い、電源オンでBDトレイにディスクを乗せた状態からトレイクローズの操作をしてBDディスクの認識(PS3はスロットインに挿入から測定)、ディスクの起動、BD-JAVAの読み込みを経て、SPEの作品にある共通のロゴ映像が流れ始める瞬間までをストップウォッチで計測した。使用したタイトルはメニューにBD-JAVAを使用しているBDソフト『メン・イン・ブラック』(SPE)だ。
各機種で条件を揃えて測定した結果は次の通り。
PS3:43秒
BDZ-T50:1分20秒
BDZ-X100:1分21秒
BDP-S5000ES:1分7秒
BDP-S350:1分6秒
最新のBDプレーヤー、レコーダーを差し置いて、PS3が最も早い43秒というタイムを叩きだした。2位のBDP-S350と比べても実に23秒もの差を付けている。測定時の様子を観察すると、特にBD-JAVAの起動時間の速度で差がついたようで、より処理の重い作品で比べたらさらに差は広がるだろう。
BDプレーヤーのBDP-S350/S5000ESの両機種は1秒差で、測定誤差の範囲と言っても良い。BDレコーダーの2機種はそこからさらに14秒遅れ、最下位グループとなってしまった。レスポンスではBDレコーダーよりプレーヤーが優位なのは予想通りだが、PS3はさらにその上を行く。BD-JAVAのレスポンスは起動のみならず、ポップアップメニューなどにも影響するため、特に快適さを重視するユーザーにはPS3を推奨したい。