HOME > レビュー > <検証!PS3 “現在”の実力>第4回:PS3のDVDアプコン画質は最新BD機プレーヤーに勝てるか?

BDの読み込みタイム対決も実施

<検証!PS3 “現在”の実力>第4回:PS3のDVDアプコン画質は最新BD機プレーヤーに勝てるか?

公開日 2008/10/31 20:08 折原一也
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●PS3のDVDの再生クオリティはコストパフォーマンス最高

もう一つのテストはDVDの再生クオリティだ。PS3のDVDのアップコンバートは、2007年7月のシステムアップコンバート以降、その高画質ぶりがつとに知られている。この評判の技術が、最新のBDレコーダー・プレーヤーと比べてどこまでの実力を発揮するのか興味をそそられる。

リファレンスに使用したディスクは『DTSデモディスク No.9』(2006年の月刊AVレビュー3月号付録)より、メニュー画面、映画『HERO』より「BLUE ROOM」、アニメ映画『イノセンス』で検証を行った。なお、各機器の画質設定はデフォルトでテストしている(PS3のDVDアップコンバート設定は”フル”)。

DVD再生の画質は簡単にまとめよう。BDプレーヤーの入門機BDP-S350は、エントリー機ながら大画面で見られる水準は維持している。『HERO』のブルールームの屋外シーンを見ても、上位機種のBDP-S5000ESよりも若干暗めながらHDらしい高精細さを持たせている。BD-S5000ESは精細さと同時にノイズ感の押さえ方も巧みだ。BDレコーダーのBDZ-T55も基本的な傾向は同じで立体感を引き出す。BDZ-X100は他機種とはひと味違っており、大幅に精細感と立体感を増したクッキリした映像を見せる。特に『イノセンス』の、ガラスの飛び散るシーンなどでのキレ味は見事だ。

<BDP-S350>メニュー画面のロゴ表現

<BDP-S350>描線の表現


<BDP-S5000ES>メニュー画面のロゴ表現

<BDP-S5000ES>描線の表現


<BDZ-T55>メニュー画面のロゴ表現

<BDZ-T55>描線の表現


<BDZ-X100>メニュー画面のロゴ表現

<BDZ-X100>描線の表現

さて、最後に見たPS3の映像は、メニューを一目見た時点で、映像の締まり具合が全く他機種と異なる。特にタイトル文字の輪郭表現が見事で、くっきりと見やすい映像へと作り替える。アニメ『イノセンス』も、ジャギーの出やすい斜め線まで正確にくっきりと表示する。

これがPS3のアップスケーリング画像。クッキリ感がまるで違う

同じくPS3。描線の太さ、細さを巧みに描き出す

実写の『HERO』を見ても、全体の映像の締まりといい、微妙なニュアンスを持つ映像と細部のディティールといい、まさに圧巻の高画質ぶり。BDプレーヤー最上位機種のBDP-S5000ESを上回ると言い切れるハイクオリティぶりだ。PS3のDVDプレーヤーとしてのアドバンテージは、いまだ健在と言えよう。

●DVD再生で存在感を示したPS3。音のクオリティもテスト予定

BDの再生速度とDVDアップコンバートの画質を検証してみたが、PS3にとって苦戦が続いた第2回、第3回とはうって代わって、今回はPS3が圧勝となった。BDの再生クオリティは他機種に譲る部分もあったものの、レスポンスとDVD再生ではどちらも最新機種すら上回る実力を持っている。機器を選ぶ際に、BDの再生画質のみならず総合的な使い勝手も考慮するのであれば、BDプレーヤーにPS3を使い続けるという選択肢は今なお有効だろう。

さて、PS3の画質編は今回でひと段落。ただし、AV機器としてのクオリティ評価には音質も忘れてはならない。PS3はどこまで進化しているのだろうか。次回意向、改めて対決するライバル機器を用意し、PS3の音質の検証を予定している。お楽しみに。

【執筆者プロフィール】
折原一也
埼玉県出身。コンピューター系出版社編集職を経た後、フリーライターとして雑誌・ムック等に寄稿し、現在はデジタル家電をはじめとするAVに活動フィールドを移す。PCテクノロジーをベースとしたデジタル機器に精通し、AV/PCを問わず実用性を追求しながら両者を使い分ける実践派。

【バックナンバー】
第1回:モンスターマシンの激変ぶりを振り返る
第2回:最新BDレコーダーとBD再生クオリティを比較する
第3回:最新の単体BDプレーヤーと画質対決!

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