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iPhoneから動画や音楽、写真を無線配信

「AirPlay」で快適連携! − iOS 4.2 + Apple TVの使い勝手を試す

公開日 2010/11/23 16:43 編集部:風間雄介
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■AirPlayでの動画配信は簡便かつ快適

さて、いよいよ動画を再生してみよう。iPhoneのiPod機能で動画を再生。すると見慣れた操作アイコンの右に、AirPlayアイコンが表示されている。ここをタップしてApple TVを選ぶと、若干のタイムラグの後、Apple TVでの動画再生が開始される。AirPlayでの配信中は、iPhone側での動画表示は行われない。

iPhone内の動画をAirPlayで配信しているところ。スクラブバーやチャプター送りボタンも使用できる

iPhoneでの視聴に戻したければ、もう一度AirPlayアイコンを押して「iPhone」を選択すればよい

これまでApple TVでは、PC/Mac内のiTunesライブラリを再生することができたが、当然のことながら、あらかじめPC/Mac本体とiTunesを立ち上げておかないと再生が行えなかった。それに比べてiOS端末とApple TVだけで完結するAirPlayは、非常にスマートで便利に感じる。

今回再生したのは、トイ・ストーリー3のデジタルコピー版で、SD画質のコンテンツだ。iPadが手元になかったので、HD画質の映像をAirPlayで配信したときの動作は未確認。確認でき次第更新したい。

トリックプレイもスムーズだ。AirPlayの再生中にも、iPhoneの画面上部にスクラブバー、下部にはチャプター送りボタンが表示され、再生開始位置の指定が快適に行える。

AirPlayでの配信中にiPhone側のチャプター選択画面を呼び出すと、Apple TVでの再生が停止してしまうのだが、この仕様は不可解だ。チャプター画面に遷移したからと言って、必ずしもチャプタースキップを行うわけではない。いちいち再生が止まるのはストレスなので、改善を望みたい。

チャプター一覧画面を呼び出すとAirPlayでの再生が止まってしまう

なお、iPod以外のアプリからもAirPlayの動画配信は可能だ。アップル純正のYouTubeアプリにも、新たにAirPlayアイコンが出現。YouTube動画をApple TVにストリーミング配信することが可能になった。

YouTube動画もAirPlayで配信することが可能になった

もちろんApple TV本体にもYouTube機能は用意されているのだが、iPhoneやiPadで見ているYouTube動画を、大画面で見たいと思ったとき、すぐに配信が行えるのは思いのほか便利だ。

なおiPhone 4の内蔵カメラで撮影したHD動画は、AirPlayでの配信が行えなかった。家族や友人を撮影した動画を、気軽にテレビで楽しみたいというニーズは多いと思われるだけに、これはかなり残念なポイントだ。

■動画配信中のマルチタスクも可能。ただし重いアプリには要注意

動画再生中のマルチタスク性能はどうだろう。iPod アプリ内の「トイ・ストーリー 3」(デジタルコピー版)をAirPlayで配信しながら、Safariやメール、Twitterクライアントなどのアプリを使ってみた。すると、アプリの動作はふだんより若干遅く感じられるものの、特に挙動が不安定というわけではない。Apple TV側の動画再生も、コマ落ちなどの影響は見られなかった。

次に、かなり重そうなゲーム「Prince of Persia:Warrior Within」を立ち上げてみた。すると最初のロゴ画面で、あえなくダウン。Apple TVの再生が停止してしまった。やはり、極端に重いアプリと動画のAirPlay配信を同時に行うのは無理があるようだ。今回のテストはiPhone 4で行ったが、処理性能がより低く、メモリーも小さいiPhone 3GSなどでは、もう少しマルチタスクの制限が厳しくなる可能性もある。

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