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山之内 正が検証

アナログレコードのデジタル化ならコレ! コストパフォーマンス抜群のUSBオーディオを使ってみた

公開日 2010/12/16 15:49 山之内 正
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■付属ソフトでアナログソースをかんたんに録音

Media Toolboxは録音、ノイズ除去、イコライザー、タグ編集、フォーマット変換などの豊富な機能を統合したソフトで、用途に合わせてそれぞれのアプリケーションが起動する仕組みになっている。パソコン上で音楽ファイルを扱う操作にある程度慣れたユーザーなら、ほぼすべての機能を使いこなすことができそうだ。

一方のSmart Recorderはウィザード形式で録音作業を1ステップずつ進められるように工夫したアプリケーションだ。ここではこのSmart Recorderを使って実際にレコードの音を取り込んでみることにしよう。

メニューから「録音ウィザード」を選び、まず入力ソースを選ぶ。「フォノ入力」と表示されるのがアナログプレーヤーのことだ。ここで実際にレコードを再生して録音レベルを設定するのだが、音量が大きめの部分を再生して「解析」をクリックすると、ソフトが自動的に最適な入力レベルを設定してくれるため、操作は難しくない。ピークメーターの表示が参考になるが、今回は最大の設定で適正なレベルを得ることができた(ステップ1)。

録音ウィザードで録画時間を指定しているところ

続いて録音時間を設定するダイアログが表示されるが、ここでレコード片面の大体の再生時間を入力しておくと、その長さを上限として自動的に録音が停止する。信号レベルによって自動的に録音を開始/停止させるモードもあるが、後で曲の分割ができるので、ここでは「無効」を選んでおけばいい(ステップ2)。レコードを再生して録音ボタンを押すと、設定した時間を上限として録音が始まる(ステップ3)。

トラックの録音中の画面

次の画面で「自動分割」と「クリーンアップ」にチェックを入れ、「設定」をクリックすると、設定したレベル以下の無音部を検出して自動的にトラックを分割する機能のほか、ノイズ除去の機能を利用することができる(ステップ4)。

トラックの自動分割やクリーンアップの設定画面

トラック自動分割の細かな設定も行える

適当なレベルを設定して次の画面(ステップ5)に進むと、信号を解析して自動的に分割された結果が表示される。その内容が実際と合っていない場合は前の画面に戻り、レベルを1dB単位で微調整して再度試してみよう。

トラックの再分割や手動分割も思いのままに行える

解析作業はすぐに完了するので、何度か試行を繰り返してもそれほどの手間ではないが、音楽の内容によっては、曲間の長さも同時に調整するとうまくいくことが多い。

それでも分割位置が正しくない場合は、ステップ5の画面でスライダーを動かし、手動で分割位置を決めることもできる。本機のライン出力をアンプにつないでおけば録音済みのトラックをそのまま再生できるので、実際に音を聴きながら細かく設定ができる。

ステップ6のクリーンアップ画面では、曲名やアーティスト名の入力に加え、レコード再生時特有のサーフェイスノイズやダストノイズを低減する機能を選択することができる。Media Toolboxの専用ソフトを使うと曲情報の取得もできるが、ここでジャケットを見ながら曲名、タイトル名を正確に入力しておくと、再編集の手間が省ける。

レコード特有のノイズも除去できる

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