Facebookなどインターネットサービスとの連携も
集中連載:PS3のDLNA機能 徹底攻略(5)Mac OS X/iOS向けDLNAサーバーを集めて検証
■MediaLink(Mac)
http://www.nullriver.com/products/medialink
MediaLinkは、システム環境設定ペインの形でインストールされるDLNAサーバーだ。入手方法は2通り、Nullriver社のWebサイトからダウンロードするか(20米ドル、支払いはPayPal)、Mac App Store(2,300円)で購入するかだ。なお、Nullriver社のWebサイトからダウンロードしたものは、起動後30分間は機能制限なしに試用できるので、最初はこちらを利用したほうがいい。
公開可能なファイルフォーマットは、ビデオがMPEG-1/MPEG-2/MPEG-4/H.264/DivX/XviD/AVI/WMV/ASF/MOV/MKV/FLV、オーディオがMP3/WAV/WMA/AAC、画像がJPEG/PNG/GIF/TIFF/BMP/RAW/PDF/OS/EPS/TGAと豊富。iTunesとiPhoneのほか、Apertureのライブラリもそのまま公開可能だ。
トランスコード機能も内蔵されている。ネットワーク速度に応じて画質を自動調整する機能があるため、無線/有線LANを問わず利用できる。
なお、Mac OS X 10.6.7ではDLNAサーバーとしての互換性に問題があるようで、PS3に認識されるのは5回起動して1回ほどだった。認識されたとしても公開中のファイルはPS3上に表示されず、すべてのコンテンツが再生できなかった。PS3以外のDLNAクライアントについても同様で、iOSアプリのPlugPlayerやMediaLinkPlayerに至っては一度もDLNAサーバー(MediaLink)が検出されなかった。以前のMac OS Xのバージョンでは正常に動作していたため、早期の不具合修正を期待したい。
■iMediaShare/iMediaShare Premium
http://itunes.apple.com/jp/app/imediashare/id302026401?mt=8(iMediaShare)
http://itunes.apple.com/jp/app/imediashare-premium/id348147113?mt=8(iMediaShare Premium)
iOSアプリにも、DLNAサーバーが存在する。ここに紹介する「iMediaShare」は、iOSデバイス上にある画像と動画(カメラロールに保存されているもの)、さらにはCBS NewsやEngadgetなどの動画サイトが公開するムービーをDLNAクライアントで視聴できるよう転送してくれる。VimeoなどHD品質の映像を配信するサイトは、iPhoneよりPS3の大画面で見るほうが楽しめること請け合いだ。
iPhoneで撮影した写真をただちにPS3で鑑賞する目的にも使える。コピー機能にも対応するので、「メモリカードにコピー」という手順を踏まずに、iPhoneで撮影した写真をPS3に取り込むことができる。また、PicasaとFacebookにも対応。同サイトで公開されている静止画像をPS3で閲覧/コピーすることも可能になるのだ。
iMediaShareには無償版と有償版(600円)の2種類があり、無償版は動画配信とFacebook/Picasaに対応しない。ただし、有償版と無償版のどちらもオーディオ共有機能はなく、iPhone 4で撮影したムービーはPS3で閲覧することもコピーすることもできない。動画サイトの配信は無償版でも可能なため、iPhone 4で撮影したムービーの再生に対応するまでは無償版で事足りるだろう。
(海上 忍)