HOME > レビュー > 【レビュー】iPad/iPhoneが3波フルセグテレビに − Softbank「デジタルTVチューナー」を試す

家中どこでも快適テレビ視聴

【レビュー】iPad/iPhoneが3波フルセグテレビに − Softbank「デジタルTVチューナー」を試す

公開日 2011/12/27 11:35 編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

まずはバッテリー持続時間をチェックする。iPad 2の音量は8段階(ちょうど真ん中)、画面輝度はふだん使っている明るさ(1/3程度)で視聴を開始。画質モードは「高画質」だ。

バッテリー残量は当初87%だったが、ちょうど1時間視聴したところで確認したら、まだ79%程度残っていた。単純計算では10時間以上の視聴が可能ということになり、大変優秀な結果となった。家の中で使用する製品なので、必要にして十分なバッテリー持続性能と言えるだろう。

■電波の到達範囲も問題無し

ワイヤレスで使用する製品だけに、電波の到達範囲も重要だ。今回は自宅(木造2階建て)の1階にあるリビングに本体を設置。2階を含め様々な場所に持ち歩いてみたが、映像の途切れや乱れはなかったことを報告しておきたい。

距離よりもむしろ問題となりそうなのは、他機器や近隣のWi-Fiによる電波干渉かもしれない。本体と数メートルの距離で試用している際にiPadと本体の接続が途切れ、チューナーの再検索を始めるシチュエーションが何度かあった。距離は問題ないはずなので、チャンネルのバッティングが起きたのだろう。

■チューナーの認識速度、チャンネル切替速度は遅い

テレビとして重要なチェックポイントの一つに、起動や出画までの時間、チャンネル切り替えのスピードがある。本機はH.264でリアルタイムエンコードするため、特にチャンネル切り替えスピードがどの程度かは当初から気になっていた。

実際にチャンネル切り替えを行ってみると、最初は「固まったかな」と心配したほど、待たされる感覚が長かった。

チャンネル切替時の画面。この状態で20秒間待つのは結構辛い

iPad 2の「高画質」モードでは、アプリを立ち上げてからチューナーとの接続が完了するまで約17秒、テレビ放送が映るまで約34秒。チャンネルの切り替えには約20秒程度必要で、かなり待ち時間が長い印象だ。画質モードを「標準」や「低画質」モードに変えても約20秒程度必要で、映像モードによる違いは無さそうだ。ちなみに2.4GHz帯でも5GHz帯でも、チャンネル切り替えスピードは変わらなかった。

iPhone 4Sでは、起動してチューナーとの接続が完了するまでが約20秒、映像が映るまでが約30秒と、iPad 2に比べやや速かったが、チャンネル切り替えは21〜22秒程度で、逆に若干遅くなった。iPadとiPhoneとで試した時間帯が異なっており、ネットワークの混み具合が関係した可能性も高い。デバイスによる差はほぼ無いと考えて良いだろう。

ちなみに今回はiPad 2とiPhone4Sで使ってみたのだが、同時に接続することはできないものの、片側のアプリを閉じておけば、もう1台での接続も問題なく行えた。

■ウェブとテレビを同時に楽しめる「ながら見」モード

機能面もチェックしていこう。まず、本機ならではの機能としてテレビとウェブを1画面で見られる「ながら見」モードを紹介したい。

次ページながら見モードの使い勝手は?

前へ 1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: