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家中どこでも快適テレビ視聴

【レビュー】iPad/iPhoneが3波フルセグテレビに − Softbank「デジタルTVチューナー」を試す

公開日 2011/12/27 11:35 編集部:風間雄介
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ながら見モードは、iPad/iPhoneを縦持ちすると、上にテレビ画面、下にウェブ画面を表示し、テレビを見ながらウェブを楽しめる機能。テレビを横目(上目?)で見ながらウェブを閲覧するという用途にも使えるし、テレビの内容についてTwitterで感想をつぶやく、という使い方もできる。使用する人のスタイルに合わせて便利に使えるだろう。ちなみに「ながら見」モードは設定でON/OFFが切り替えられる。

iPadで「ながら見」モードにしたところ。上画面でテレビ、下画面でウェブを楽しめる

本機はデータ放送、双方向通信機能に非対応。これは個人的に問題と思わないが、EPGが表示できないのはとても残念に感じた。「ながら見」モードを使えばブラウザで番組表を見ることは可能だが、そこから直接選局が行えるわけではない。第一、前述のように本機はチャンネル切り替え時間が非常に長いので、ザッピング的な視聴はほぼ不可能。その上EPGも無いので、使う前の心理的なハードルが上がり、見たい番組だけを見る、決め打ち的な使い方になってしまいがちなのだ。

ちなみに選局操作は二通り用意されている。放送局一覧をリスト表示して選択する方法が一つ。もう一つは放送画面が表示されているときに横方向にフリックし、現れたチャンネル名を左右にスワイプしたり、上下スワイプで放送を切り替える方法だ。ちなみに前者も後者も表示されるのはチャンネル名だけで、放送中の番組情報を確認することはできないのは不便だ。ただし番組を視聴中に上のバー部分を押すと、その番組の詳細データを見る事はできる。

プルダウンしたリストで選局するUI


フリック&スワイプで選局するUI


EPG機能はないが、視聴中の番組の詳細を見る事は可能だ

フリック&スワイプで選局するUIは美しいが、選局までに要する手間が増えるだけで、率直に言ってギミックの域を超えるものではない。この画面に放送中の番組名や番組内容が表示されたら、少しは使いでのある機能になったと思うのだが。このあたりは今後の改善を期待したいところだ。



今回「ワイヤレスTVチューナー」を試してみたが、選局に時間がかかること、EPGに非対応なことはやや残念に感じた。逆に言うと、この二点しか大きな不満点はなかった。iPadをすでに持っていて、家中どこでも使えるテレビが欲しいなら、ぜひ検討すべき製品だ。

とにかく、iPadやiPhoneでテレビが見られる便利さは想像以上だ。自宅で試用しているときにも、子供が別の番組を見ている際、iPadを抱えて別室に引き込もり、見たい番組を視聴することが何度もあった。

これまでチャンネル争いに負けたときはテレビのある部屋に行く必要があったのが、iPhoneやiPadならベッドやソファーに寝転んで見たり、リビングの片隅に座ってイヤホンで視聴するなど、使用する場所やシチュエーションを選ばない。iPadやiPhoneを防水ケースに入れたら、ソフトバンクBBがアピールするようにお風呂テレビとして活用することもできる。

しかもワンセグとは異なり、フルセグならではの高画質な映像が楽しめるし、BS/110度CSデジタルも見られるから、とても快適に使いこなせる。

番組をエンコードするのは本体側なので難しい面もありそうだが、今後のアップデートでチャンネル切り替えが高速化すること、EPGに対応することを期待したい。また録画機能の追加も技術的には可能なようだが、これが実現したら、ますます本機の魅力が高まることになるだろう。

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