使い勝手はどう進化した?
【レビュー】UI刷新/機能を大幅追加した「iTunes 11」を試す
■操作感は好印象。旧バージョンに近い表示にも戻せる
個人的には今回の刷新によるルックスと操作感は意外と好印象。テキスト主体の表示と比べて一覧性では劣るので、目当ての曲が決まっているときにそれをピックアップして再生する作業には合わない。個人的に常用はしないだろう。しかし何となくざっとスクロールし、そのとき目に留まったアートワークのアルバムを再生するなどの、ラフな使い方にはフィットしそうだ。
「アーティスト」表示は、ウィンドウ左側にアーティスト名が縦にリスト表示され、そのうち誰かをを選択すると右側にそのアーティストの作品がずらっと縦にリストアップされる。大きめのアートワークと収録曲が同時に表示され、情報の一覧性も悪くない。
こちらは従来のリスト表示をよりビジュアル重視に進化させたものという印象だ。当然ではあるが、アーティスト単位で曲やアルバムを探して再生したいときには使いやすい。
さて新表示形式は個人的には意外と好感触だ。しかし「やっぱりこれだめだ…前の方がいい…」と感じる方もいるだろう。
その場合には旧バージョンでのリスト表示とほぼ同じ表示形式である「曲」表示を選び、「表示」メニューから「ステータスバーを表示」「サイドバーを表示」のふたつを有効にすれば、以前のバージョンのルックスと操作感にかなり戻せる。
ただ、この「曲」表示で、なおかつアートワークのサムネイルを表示させる設定が、ちょっと見当たらない。リスト表示と言えどもアートワークも少しは楽しみたいのだが…。