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厚みのある音調で濃い口の表現が魅力

“ミュージックマニアック”の軽量オンイヤーヘッドホン「AH-D340」

公開日 2013/01/29 10:31 高橋 敦
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2012年にヘッドホンおよびイヤホンの新シリーズを一挙に立ち上げて注目を集めたデノン。“ミュージックマニアック”と“アーバンレイバー”の2つのシリーズそれぞれに、先行モデルよりも小型軽量化を果たした新モデルが追加された。

AH-D340

「AH-D340」は高音質ヘッドホンのラインナップである“ミュージックマニアック”シリーズに新たに追加されたモデルだ。同シリーズの先行モデル「AH-D600」との比較では、125gの軽量化を達成している。本機専用に設計されたドライバーは40mm口径で「AH-D600」と比べると小型化されているが、ネオジウム・マグネットによって強力な駆動力を確保している。シリーズのコンセプトであるフラットなチューニングも継承した。

ドライバーは、軽量かつ剛性に優れたABC樹脂を採用したハウジングに納められている。また、軽量化と同時に、パッドを低反発素材とした独自のペンタゴナルシェイプのイヤーカップによっても装着感を向上させている。ケーブルは着脱式で、iPhone/iPod/iPadのコントロールに対応したマイクリモコンを搭載している。

iBasso Audioのヘッドホンアンプ「D12 Hj」と組み合わせて試聴を行った。本機の音調は全体に厚みがあり、“濃い口”だ。中でも、上原ひろみ『MOVE』のジャズピアノはやや硬質に響き、緊張感を高めている。シンバルは鋭さを出し過ぎずに、これも厚みのある描写だ。エレクトリックベースはブリブリという弾力のある音色で、ドライブ感を強めてくれる。

相対性理論『ミス・パラレルワールド』で確認した女性ボーカルは、高音の艶や響きがやや強調される印象であった。音質を追求しつつ軽量化したオンイヤータイプの本機は、“ミュージックマニアック”シリーズならではの高品位なサウンドを、場所を選ばず楽しませてくれるモデルだ。

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