【特別企画】施工例に見る“響きの良い部屋”作りのヒント
「音のDAIKEN」の実力と「いい音 いい部屋 体感ツアー」の魅力
たどり着いた結論は部屋自体の音環境の整備 |
今回ご登場いただくのは、20年以上前に作ったオーディオルームをリノベーションで“響きのよい”シアタールームへと生まれ変わらせた鎌田さんと、定年を機に故郷へ戻り自宅を新築した際にシアタールームを構築した高橋さん。おふたりとも、DAIKENが年に数回開催している「いい音 いい部屋 体感ツアー」の第1回参加者だった。おふたりは何を考え同ツアーに申し込み、そして実際に参加して、どんな部分に魅力を感じたのだろうか。
鎌田さんは、もともとお父さまがオーディオファンであり、20年以上前の新築時に20畳ほどのスペースを取ってつくりあげたオーディオルームを、リフォームを機に響きのよいシアタールームにリノベーション。
長いオーディオ歴を重ねた末に「部屋自体の音環境こそが一番重要」という結論にたどり着いた鎌田父子は、「いろいろなクオリティアップを試してきましたが、一番重要なのはベースの部分、部屋自体の音環境をしっかりと整えておかないといけないと思いました」と考え、情報収集を開始。DAIKENのホームページで「いい音 いい部屋 体感ツアー」の告知を見て、またとない機会と感じさっそく体感ツアーに申し込む。
「(「いい音 いい部屋 体感ツアー」では)防音室をつくることによって音漏れがどれだけ減るかを確認したり、DAIKENさんのいろいろな建材を見せていただきました。フラッターエコーやブーミングなど音響障害の具体的な抑え方を確認できたり、音に関してたいへん勉強になりました。部屋の音環境に関してそれまで知識は持っていましたが、頭でしか理解してなかったことが身を持って体感できました。とても貴重な機会でした」と鎌田さんは語る。
各種ソリューションの説明だけでなく、実際に体感でき、音と部屋に関する“ものさし”を持つことができてよかったとのこと。同ツアーは、機器の聴き比べなどハード類を中心とした一般的な視聴会とは異なり、“音”に対する参加者自身の考え方(=“ものさし”)を確立させることを大きく意識している点もポイントだろう。また、具体的なイメージを掴むことができ、具体的な話も交わせたので、「いい音 いい部屋 体感ツアー」を存分に楽しむことができたという。「カタログを見ながらニコニコして帰ってきたのを覚えています」と語る。
一方、もともとはマンションのリビングシアターでテレビを中心に5.1chのシステムを組んでいた高橋さんは、定年後に故郷に戻って自宅の新築を検討。いつかは防音の対策をして、音響のコントロールもしっかりと施した専用のシアタールームがほしいと考えており、その長年の夢を実現させようというタイミングで「いい音 いい部屋 体感ツアー」が開催されることを知り参加したという。
「グレードの異なるふたつの防音室で実際に音漏れの比較体験ができたり、音に関する様々な体感ができたことがとても役に立ちました」と語る高橋さん。
それまでオーディオやホームシアターに親しみ、オーディオに関する知識はあったが、防音や音響コントロールなど、空間の音環境自体を実際に体感することはほとんどなかった。そのため、「いい音 いい部屋 体感ツアー」に参加することで、音に関する“ものさし”を実際に体感でき、どの程度の防音性能が必要なのか、音の響きをどのような形で整えていけばよいのかなど、シアターの具体的なイメージを思い描くことができるようになったという。
「専用シアターをつくるにあたって、もともと防音対策は行うつもりでしたが、どの程度まで音を漏らさなければよいのか、具体的にはわかりませんでした。しかし、体感ツアーに参加して、防音について身をもってわかりましたので、具体的にこのくらいのグレードにしてほしいという話ができるようになりました」(高橋さん)
鎌田さんはリノベーション、高橋さんは新築とそれぞれに事情は異なるが、おふたりに共通するのは「いい音 いい部屋 体感ツアー」に参加することによって、自分のなかでの“音に対するものさし”を確立したということ。なお、ここで重要なのは体感ツアーの参加で得られるものが「参加者自身のなかでの」いい音に対する考え方ということだ。音に対する好みは人によって千差万別であり、「これが正解」というものはない。自分にとっての「いい音」および「いい部屋」とは何かを考えるヒントを体感ツアーでは提供しているのだ。