【特別企画】施工例に見る“響きの良い部屋”作りのヒント
「音のDAIKEN」の実力と「いい音 いい部屋 体感ツアー」の魅力
“音のものさし”は部屋作りにどう役立てられた? |
「いい音 いい部屋 体感ツアー」参加によって“音のものさし”を確立したおふたりは、その体験を実際の部屋作りでどのように役立てたのか。
体感ツアー参加後、鎌田さんは図面を携えてDAIKENショールームに足を運び、要望を伝える。その具体的な要望は、「(1)映画も音楽も楽しめる空間にしたい」、「(2)後から機材等を納めて細かい音の調整はしていくので、好みの音に近づきやすいようにしてほしい」というもの。これを受けて、DAIKENはややライブ気味に音環境を設計する。
リフォームということで、部屋の構造に制約はあったが、ひとつひとつクリアして、初夏にオーディオ/シアタールームは完成にこぎつけた。
鎌田邸のオーディオ/シアタールームはDAIKEN秋葉原ショールームの防音室に似た設えの専用室だ。天井には同社の「オトテン」を、壁には「オトカベ」を採用。近い将来設置される予定のサラウンドスピーカーの背後のことも考えた設計がなされた。
「これから機材も含めて音の調整を追い込んでいきます」と語る鎌田さん。ラグやソファなどのインテリアを導入した後に、各種調音材を試してみたいとのこと。
楽器ではボディ、スピーカーではキャビネットといったように、何事も小手先のテクニックではなくベースとなる部分が最も重要だ。その“ベースとなる部分”とは、住宅で言えばまさに基礎にあたり、オーディオでは部屋自体だ。部屋自体がしっかりと設えられていれば、その後の追い込み次第で好みの音に近づけることは十分可能だ。「音のDAIKEN」のトータルソリューションによって、鎌田邸のオーディオ/シアタールームのベースとなる部分は十分に設えられた。ここから鎌田さん父子の音の味付けが始まる。
「『いい音 いい部屋 体感ツアー』に参加して以来、天井はどうしよう?壁の処理はどうしよう? という、つくる楽しみが続いていました。ある程度、部屋自体の音環境に目処がたったので、次は機器の設置はどうしよう? そもそもどこを基準にバランスをとり始めよう?と活かす楽しみに変わってきています」と鎌田さんは楽しそうに語る。
部屋全体をトータルで捉えることの重要性 |
「体感ツアーに参加して、防音について身をもってわかりましたので、具体的にこのくらいのグレードにしてほしいという話ができるようになりました」という高橋さんも、その後に図面を携えて実際の部屋作りをDAIKENに相談。
「(1)大音量で映画やオーディオを楽しむので、防音のグレードはプレミアム防音にしてほしい」「(2)映画視聴を主体にしてピュアオーディオも楽しめるように響きをコントロールしてほしい」という要望を伝えた。既に専用室の間取りもほぼかたまっており、機材の具体的な構想もできつつあったという。
こうした要望を受けDAIKENでは、大音量派の高橋さんに合わせて防音性能はプレミアム防音相当に設えた。また、映画が主体なので、ややデッド気味に響きをコントロールするためのソリューションを提案。「オトテン」や「オトカベ」を組み合わせ、部屋全体で高橋さんの要望に応えられるようにした。
工務店は防音工事や専用シアターの施工は初めてだったが、同社が、工事がはじまる前に工務店に注意点を伝えに現場に足を運び、棟梁に納まりや荷重等について綿密な打ち合わせを行ったという。さらに防音工事の最中にも現場に足を運んで、施工の確認を行った。
こうして完成した専用シアター、その出来に高橋さんは大満足。「ホームシアターが完成して最初に映画を見た時は驚きました。音場が映画館よりも圧倒的にいいんです。わたしは大音量派ですが、音漏れを気にしなくてよいので最高の環境ですね」と語る。「映画館を超える音場」を、150インチ、4Kの映像がつくりだす臨場感に満ちた大画面映像とともに、存分に堪能しているという。週に2〜3回は映画を視聴するなど、頻繁に活用している。ピュアオーディオはこれから追い込んでいきたいとのこと。
「音のDAIKEN」のソリューションによって、高橋邸の専用シアターの基本的な音環境は整った。ベースが整ったのだから、オーディオも追い込めば追い込むほどよくなっていくことは間違いない。
体感ツアーへの参加を機に自分のなかでの“いい音に対するものさし”を確立し、DAIKENとともに満足のいくシアタールームを作り上げた鎌田さんと高橋さん。今回の取材を通して取材班が改めて感じたのは、個々の建材を単品で考えるのではなく、それぞれの組み合わせを含めて部屋全体をトータルで考えることの重要性だ。
様々な建材を単純に取り揃えるだけでなく、その施行まで含めて表面には表れない部分こそを大切に考えて総合的な提案を行えるDAIKENの姿勢と、体感ツアーで“音に対するものさし”を確立した鎌田さん・高橋さんの考え方がしっかりマッチした結果、おふたりにとってそれぞれ満足度の高い部屋ができあがったと言えるだろう。
製品単体のスペックを気にするのではなく、組み合わせ・施行といった段階まで含めて部屋全体をトータルで捉えることの重要性、そして、満足度の高い部屋作りを行うための“音のものさし”確立の重要性を改めて感じさせられた取材だった。
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