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【特別企画】くつろぎのひとときを彩るウッドコーンコンポ

美しいウッドの響きに心安らぐ、魅惑のカフェスタイル − JVC「EX-S3」を聴く

公開日 2013/03/27 11:00 取材・執筆/高橋 敦
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くつろぎのひととき、その“質”にこだわる、すべての音楽ファンに。JVC独創の木の振動板「ウッドコーン」を搭載した、新しいカフェスタイル・コンポ「EX-S3」なら、もっと心地よく、そして温かく、美しい響きで、大好きな音楽が味わえます。

時を忘れて聴き惚れる「ウッドコーン」の響き

家で音楽を聴く。一口にそう言っても、その楽しみ方やそこに求めるものは人によって様々。じっくりと音楽を聴き込みたい人もいるだろうし、もっとリラックスした雰囲気で楽しみたい人もいるだろう。JVC(ビクター)の「EX-S3」は後者に向けたシステム。「大人のおうちカフェ」「カフェ・スタイル」をコンセプトに、自宅でのくつろぎの時間を演出するルックスとサウンドを備えた、コンパクトオーディオだ。


その最初のポイントはインテリアとのマッチングのよさ。ロースタイルで、本体もスピーカーも高さは120mm。背が高くないので、本棚やベッドサイドに置いても圧迫感がない。本体とスピーカーはぴたっと揃えればコンパクトに設置できて、空間に余裕のあるレイアウトが可能になる。部屋に合わせて自由なレイアウトが可能だ。部屋に合わせてといえば、もちろんカラーバリエーションも取り揃えている。全4色、どれも温かみのある色合いが特徴。またスピーカーの天板には天然木を採用しており、その温もりも心を落ち着けてくれる。本体とスピーカーの天板の丸みも雰囲気を和らげてくれる要素だ。



もうひとつのポイントはリラックスできるサウンド。それを生み出すのは、JVC独創の「ウッドコーンスピーカー」だ。木製の振動板だからこその自然で豊かな音がくつろぎを深めてくれる。そのチューニングは前モデルのEX-S1からもさらに進化。ドライバーユニット背面にウッドブロックを設置して振動を抑えることで、よりクリアな響きと低音を実現している。



その他にもオーディオとしての作り込みは入念だ。本体は各部分に異なる金属を使うことで共振を抑えて、細かな音まで描き出す解像度や空間の広がりを向上。さらに上位モデルからのノウハウ投入に加え、内部の回路はフルデジタル構成に進化。CDやiPodからのデジタル信号は途中でアナログ信号に変換されることなく、デジタルのままデジタルアンプで増幅されてスピーカーに送り出される。途中で変換を行わないことで、音質の変化を最小限に止めているのだ。



実際のその音を聴くとたしかに心が和む。とくにボーカルを中心としたポップスを聴くと、いつまでも聴いていたくなるような心地よさだ。ボーカルの姿は目の前にふわっと浮かびあがり、その歌声は柔らかくほぐれている。聴き手の心にそっと触れてくれるような、優しい手触りだ。そしてその周りに広がる空間の広さと豊かさにも感心させられる。ドラムスやベースはボーカルの後ろで低音の厚みを発揮し、ギターやコーラスは左右に綺麗に広がる。音楽のすべてのパーツがあるべきところに収まり、音場が”見える”。これは本格的なオーディオでこそ得られる感覚だ。ジャズを聴けばひとつひとつの音色の描き込まれたリアリティに引き込まれるし、ロックを聴けば、しなやかなグルーヴに心を揺らされる。音に穏やかさがあり、聴き疲れることは全くない。くつろぎすぎて時を忘れてしまいそうな、そんな愛すべきオーディオシステムだ。

JVC EX-S3
【SPEC】 <本体>●主な搭載機能:iPod/iPhoneドック、CD、FM/AM、USB録音/再生、外部入力(ステレオミニ)ほか ●実用最大出力:30W+30W ●入出力端子:iPodドック(30ピン)×1、USB×1、ステレオミニ×1、ヘッドホン出力×1、iPod/iPhone用ビデオ出力×1 ●外形寸法:214W×120H×262Dmm ●質量:2.2kg <スピーカー部>●ユニット:85mmウッドコーンフルレンジ ●外形寸法:143W×120H×251.5Dmm ●質量:2kg(1本)



【問い合わせ先】
JVCケンウッドカスタマーサポートセンター
TEL/0120-2727-87
http://www.jvckenwood.co.jp

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