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【特別企画】ポータブルだけでなく据置利用にもマッチ

USB-DAC機能を高めたヘッドホンアンプ、iBasso Audio「D55」の実力を探る

公開日 2013/05/10 11:10 野村ケンジ
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「D55」は、192kHz/24bitに対応したUSB-DAC機能を搭載するiBasso Audioの新ヘッドホンアンプ(関連ニュース)。最新の32bitDACや「PLD XMOS」を新たに搭載するなど、高品位なパーツを備えている。本機のポータブル、据え置きヘッドホンアンプとしての実力に迫る。

USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ iBasso Audio「D55」¥OPEN(市場予想価格33,000円前後)

DAC機能を大幅に強化、高音質を実現した優秀機

ほとんどがポータブルヘッドホンアンプのクオリティが最優先で、付け足しレベルのUSB-DAC機能を搭載するモデルが多い中、今回紹介するiBasso Audioの「D55」は、そんなイメージを一新する。

本機は、iBasso Audioとヒビノインターサウンドのコラボによる最新のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプだ。旭化成エレクトロニクス社製32bit DAC「AK4480」やXMOS Semiconductor社製「PLD XMOS」などを搭載し、最高192kHz/24bitのUSB Audio Class 2.0に対応。アシンクロナスモードで動作してジッターエラーを抑制するなど、USB−DAC機能を大幅に強化した。同時に、LR独立のオペアンプやハイ/ミッド/ローの3段階ゲイン切替などの機能も健在だ。

ゲインはハイ/ミッド/ローの3段階の切り替えが可能。多様なイヤホン、ヘッドホンに対応できる

USB端子はミニBタイプを採用。最大で192kHz/24bitの入力に対応している

音質チェックで、DAPとアナログ接続してみたところ、S/N感に秀でた細部の見通しの良いサウンドを聴かせてくれた。本ブランドならではの抑揚のダイナミックさや勢いの良さは健在で、普段よりいくぶんノリの良くなった演奏が楽しめる。なかでも女性ボーカルが素晴らしく、この感情表現が如実に伝わってくるさまを一度でも味わってしまうと、もう「D55」ナシではいられないだろう。

一方、USB-DACとしての実力も目を見張るほど進化。高解像度で高S/N、キレが良くダイレクト感の高いサウンドだ。同価格帯のUSB-DACに迫る音質のため、据え置き用のDACとしても十分活用できる優れた製品だ。

「D55」×ヘッドホンでハイレゾ音源を聴く!
 〜S/Nに優れた高解像なサウンド〜


これまでのオプション的なUSB-DAC機能を搭載したモデルとは別次元の世界。ハイレゾ音源を聴くと、S/N感に優れ、解像度感も高いピュアサウンドが堪能できる。加えてユニークだったのがゲイン切替。ミッド/ハイに比べて、ローはかなりソリッドかつ高解像度なイメージ。曲中や好みに応じて使い分けるのも楽しい。

「D55」×スピーカーでハイレゾ音源を聴く!
〜ハイレゾならではの空気感を再現〜


USB-DACとしてのクオリティの高さは、スピーカーを接続したときに真価を発揮する。192kHz/24bitまで対応しているうえ、S/N感がとても良好なため、ハイレゾ音源ならではの空気感、空間的な広がり感がしっかりと再現する。加えて音のキレもよく、高域も煌びやか。おかげでサックスやトランペットが、突き抜けた印象的な音色を聴かせてくれる。


「D55」SPECIFICATIONS
●対応サンプリング周波数/bit:44.1kHz〜192kHz/16bit、24bit
●DAC:旭化成エレクトロニクス AK4480
●周波数特性:10Hz〜100kHz
●S/N:115dB
●ヘッドホンインピーダンス:8〜300Ω
●入力端子:USB×1(ミニB)、ステレオミニ×1
●出力端子:ステレオミニ×1
●外形寸法:51W×21H×92Dmm
●質量:120g

【問い合わせ】
ヒビノインターサウンド(株)03-5783-3880

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