[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第49回】“破格”のバランス駆動ポタアン、ラトック「REX-KEB01F」− ケーブル改造も実践!
■実践してみた:ケーブル改造手順を、写真付きでイチから紹介!
では、SHURE「SRH1840」のケーブルをサンプルに、ケーブル改造手順を写真で紹介しよう。SRH1840にしたのは「改造可能な交換用ケーブルを最も安価に入手できたのがこれだったから」という至って経済的な理由だ。(※高橋敦注:さて決まり文句ではあるが、以下の作業ではケーブルの破損等もありえることを理解の上、実行の際は自己責任で行うこと!)
…という流れだ。導線が超細くてプラグの内部端子も超小さいので、僕レベルのハンダ工作技術というか不器用さだと、正直かなり雑な仕上がりになってしまった。しかし作業内容自体は、線や端子が細かいこと以外は、ケーブル自作をするような方にとってはおなじみのものだろう。上記の手順写真を見て「ああこんな感じね」と軽く流せた方にとってはたいした難易度ではないかもしれない。
なおメーカーの方の話としては、改造済みケーブルの発売も今後あるかもしれないとのこと。道具もないし手先も起用じゃないし、ハンダ作業は遠慮したい…でもこの製品には興味がある、という方はその動向にも注目だ。なお早速、本機にゼンハイザー「HD25 1-II」向けのバランスリケーブルを同梱したモデルが6月下旬に発売されることがアナウンスされている。このHD25 1-II向けリケーブルは単品販売も予定しているとのことだ。
さらに一方で、電子工作のスキルがある方向けの情報としては、本機はコンデンサー交換などを想定してスペースに余裕のある大きめのケースを採用してあり、回路図も公開予定だという。マニアックな方はそちらの動向に注目だ。
さて、改造したバランス対応ケーブルを使って、SRH1840との組み合わせでの音質をチェックしてみよう!