[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第52回】Androidとデジタル接続! iBasso Audio新ポタアン「D zero-SE」レビュー
■今回の主役はAndroidからのデジタル入力に対応するポタアン
いまやポータブルヘッドホンアンプ分野の定番ブランドと言ってよいであろう、iBasso Audio。USB-DAC機能も一体化した製品はポータブル用途のみならず、PCと組み合わせてデスクトップでも活躍する。最新モデルの「D55」あたりは192kHzまでのハイレゾ対応だったりするし、大型ヘッドホンにも対応できる駆動力を備えているし、むしろデスクトップでこそ本領を発揮する。
そのiBasso Audioの新作が「D zero-SE」だ(実売1万3,800円程度)。こちらは名刺ケースより小さい筐体を持っており、完全にポータブル用途に向けたヘッドホンアンプだ。
しかしコレ。どう見ても完全にポータブル用のサイズ感なのに、なぜかUSB-DAC機能も搭載されている。しかも48kHz/16bitまでの対応という、いまどきにしてはアピールが弱いというか、正直微妙なスペックだ。
…しかし! これにはもちろんちゃんとした理由というか用途がある。実はこいつのUSB-DAC機能は、Androidスマートフォンとの接続に対応しているのだ! 本機とスマートフォンをUSB接続することで、音声信号の処理の大部分を、スマートフォン側ではなく本機側のより高精度な回路で行うことができる。結果、スマホの音質が向上するのだ。
また、ポータブル用途ではハイレゾ対応である必要性も薄れるので、48kHz/16bitまでの対応でも大きな問題はない。
これまでiPhoneやiPodとのデジタル接続に対応したポータブルアンプはいくつかあったが、Android対応は皆無だった。特殊なアプリを使うなどによって普通のUSB-DACをAndroid端末と接続するワザもあるにはあったが、それはあくまでも裏ワザで、一般的なものではなかった。製品仕様として正式にAndroid端末のデジタル接続に対応するD zero-SEは、Androidユーザーにとってまさに待望の製品と言えるだろう。
しかし、ここで一点注意しなくてはならないことがある。
いまやポータブルヘッドホンアンプ分野の定番ブランドと言ってよいであろう、iBasso Audio。USB-DAC機能も一体化した製品はポータブル用途のみならず、PCと組み合わせてデスクトップでも活躍する。最新モデルの「D55」あたりは192kHzまでのハイレゾ対応だったりするし、大型ヘッドホンにも対応できる駆動力を備えているし、むしろデスクトップでこそ本領を発揮する。
そのiBasso Audioの新作が「D zero-SE」だ(実売1万3,800円程度)。こちらは名刺ケースより小さい筐体を持っており、完全にポータブル用途に向けたヘッドホンアンプだ。
しかしコレ。どう見ても完全にポータブル用のサイズ感なのに、なぜかUSB-DAC機能も搭載されている。しかも48kHz/16bitまでの対応という、いまどきにしてはアピールが弱いというか、正直微妙なスペックだ。
…しかし! これにはもちろんちゃんとした理由というか用途がある。実はこいつのUSB-DAC機能は、Androidスマートフォンとの接続に対応しているのだ! 本機とスマートフォンをUSB接続することで、音声信号の処理の大部分を、スマートフォン側ではなく本機側のより高精度な回路で行うことができる。結果、スマホの音質が向上するのだ。
また、ポータブル用途ではハイレゾ対応である必要性も薄れるので、48kHz/16bitまでの対応でも大きな問題はない。
これまでiPhoneやiPodとのデジタル接続に対応したポータブルアンプはいくつかあったが、Android対応は皆無だった。特殊なアプリを使うなどによって普通のUSB-DACをAndroid端末と接続するワザもあるにはあったが、それはあくまでも裏ワザで、一般的なものではなかった。製品仕様として正式にAndroid端末のデジタル接続に対応するD zero-SEは、Androidユーザーにとってまさに待望の製品と言えるだろう。
しかし、ここで一点注意しなくてはならないことがある。
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