【レビュー】「iOS 7」AV機能の進化・変化を総チェック!
まずは従来のiOS 6での音楽再生の操作画面を呼び出す手順を確認しよう。ロック画面からの場合は「ディスプレイがオフになっている状態またはロック画面でホームボタンをダブルクリック(ロック画面のまま音楽再生を操作できる)」だ。
そして他の操作を行っている画面からの場合は「ホームボタンをダブルクリックして起動中のアプリの一覧を表示し、そのリストの左端までスワイプ(そこに操作パネルが用意されている)」だ。
それがiOS 7ではどうなったか。前者の「ロック画面からホームボタンダブルクリック」に代わって導入されたのは、「ロック画面自体に音楽再生機能を統合」という手段だ。ロック画面そのものに再生中の曲の情報とアートワーク、そして操作ボタン類が表示される。なのでホームボタンかスリープボタンを一回押すだけでそれらにアクセスできるようになった。ボタンを押す回数が少し減っただけだが、やはりこれは使いやすい。
後者の「ダブルクリックで起動中アプリ一覧を呼び出して〜」に代わるのは、まさにコントロールセンターだ。前述のようにどんな場面からでも画面下から上に向かってのスワイプ(↑)で呼び出せるので、迷わず一発で音楽再生操作に移動できる。
そしてコントロールパネルとロック画面の音楽再生操作機能は、多少ながら機能面でも強化されている。再生時間表示と再生位置表示バーが用意されているのだ。
再生位置表示バーはミュージックアプリでの場合と同じように、タップ&ドラッグすることで再生位置を移動できる。音楽再生ではそれほど多用する機能ではないとは思うが、例えば楽器の耳コピや語学学習素材ときなどには便利かもしれない。
ちなみにこれは従来通りだが、タップした指をタップしたまま上下にスライドさせることで、移動速度を遅くして、より細やかに再生位置を指定することができる。
コントロールパネルでの音楽再生操作は、例えば外出時だと、リモコン付きイヤホンを使っている方にとってはあまり重要な機能ではないかもしれない。しかしリモコンなしのイヤホンを使っている方はお世話になることが多いだろう。ここが強化されたことはもちろん大歓迎だ。