【レビュー】「iOS 7」AV機能の進化・変化を総チェック!
■「ビデオ」アプリのインターフェースも改良
ビデオコンテンツの再生を受け持つ「ビデオ」アプリも、例えば特に、iTunes Storeのビデオレンタル・販売を活用している方にとっては重要なアプリだ。こちらもインターフェースのレイアウトが変更されており、また動作も細かなところでは変更されている。
まずはリスト画面から見ていこう。
リスト画面から作品をタップすると、iOS 6ではすぐにその作品の再生が開始されるが、iOS 7ではその作品のデータやチャプタの画面が表示される。iPadのビデオアプリはiOS 6のときからすでにこのような動作・機能であったので、それに追いついた格好だ。
再生中の画面のコントロール要素のレイアウトも変更されている。画面上部の「完了」(再生終了して戻る)ボタンや再生位置バーは同じ配置だが、画面下部のボタンの並びが異なる。
基本的にはiOS 7の方が、レイアウト的にも色合いにしても、ビデオの本編が隠されている感じが薄れて好印象だ。しかしiOS 6には用意されていたチャプター呼び出しボタンが見当たらない。見たところボタンを追加する空きスペースは十分にあるのだが…
■カメラ機能は大幅刷新
機能の進化という意味では「カメラ」アプリがいちばん目覚ましいと言えるだろう。個人的にも待望していた機能が搭載されたので非常に喜んでいる。
まずカメラの呼び出し方法だが、従来通りの方法としては「アプリアイコンをタップ」「ロック画面のアイコンを上にスワイプ」が用意されている。そして加えて前述のように、今回からはコントロールセンターからの起動も可能だ。どんな画面(場面)からも同じアクションで呼び出せることで、迷いなく素早い操作を行えるだろう。
では基本画面を確認していく。
インターフェース面の大きな変更点は、撮影モードの切り替えが左右のスワイプ操作に変更されたことだ。ビデオ・写真・スクエア・パノラマの切り替えを同じ動作で行えるため、わかりやすい。従来は写真とビデオの切り替え、パノラマへの切り替えはそれぞれ別のボタンから行う形式だったが、それをひとつにまとめた格好だ。細かなボタンやメニューではなく画面全体のスワイプで切り替えられるので、操作性も向上したと言えるだろう。
そしていまさらりと触れたが、新たに「スクエア」撮影モードが追加された。筆者は個人的にスクエア撮影が好きなのでこれは実に嬉しい。従来も撮影後の写真をスクエアにトリミングする機能は用意されていたが、撮影時にスクエアの画角を見ながら撮影できる方がやはり圧倒的に自然だ。