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鴻池賢三が「LC-46XL10」でチェック

シャープ「AQUOSクアトロン プロ」XL10ライン、“4K相当”の実力を検証

公開日 2013/11/22 13:25 鴻池賢三
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「クアトロン プロ」による4K相当の表現力は本物だ

46型モデル「LC-46XL10」で画質を評価した。本機はフルHDに加え、4K/30p入力に対応する。入力映像信号がフルHD以下の解像度の場合は、独自の超解像エンジンで4Kにアップスケーリングして表示する。

視聴を行う鴻池氏

ブルーレイによるデモ映像を再生すると、明らかにフルHDとは次元の異なる高精細な映像美が現れた。岩や髪など、ディテールが緻密で、画面に近寄っても細部まで精細に描かれる。文字の輪郭に目を遣っても、その高精細さは明白で、曲線が滑らかでピクセルのギザギザが目立たない。超解像エンジンの4K化品質、「クアトロン プロ」による4K相当の表現力は本物だ。一歩引いて映像全体を見渡すと、情報量の多さが醸し出す柔らかな空気感と自然な立体感が心地良く、46型と比較的小画面に繰り広げられる精緻な映像は、新鮮かつ心に沁みる美しさを備えている。

「クアトロン プロ」による表示。文字の輪郭が滑らかだ

通常の3原色パネルではこのように輪郭がギザギザになる

そのほか、ピンボケなどを含む、撮影条件の芳しくない音楽ライブを収録した市販のブルーレイ映像でも確認した。正確には、撮影技術が未熟という訳ではなく、ライブの臨場感を高めるべく、カメラワークに曖昧さを残し、ピンボケ、カメラブレが激しい映像である。ライブの映像は、暗いステージに立つアーティストにスポットライトを浴びせるなど、コントラストの面でも厳しい映像ソースである。

クアトロンモデルと「クアトロン プロ」のLC-46XL10を並べて比較したが、クアトロンモデルでは撮影映像のピンボケがコントラストの低下につながり、暗部と明部が二極化して、平坦な画になりがちである。一方「クアトロン プロ」では、アーティストの衣装にちりばめられたスパンコールがスポットライトで輝く様子がスカッと抜けてピーク感を持ち、コントラスト感も立体感も高い。本機に備わった4Kアップスケーリングの詳細は明らかにされていないが、シャープ独自の超解像技術を採用しているとの事で、ポテンシャルの高さを感じた。「クアトロン プロ」による4K相当の表示性能とも相性は良いようだ。

なお入力映像の解像度がフルHD未満の場合、「超解像 分割駆動エンジン」の動作モードが切り換えられる。デフォルトの「モード1」では、明部で一定の明るさを超える部分のみ分割駆動を行わない。明るさが稼げ、消費電力の低減にもつながる。「モード2」は、全ての画素を分割駆動するので、「クアトロン プロ」の高精細能力が最大に発揮される。分割駆動は、となり合うピクセルの上半分と下半分を交互に点滅し、白黒格子的な駆動を行うため、画面輝度は半分になるが、照明を落とした部屋では適度な減光効果になるし、画面を明るくしたければ、映像調整メニューからバックライトを強める事で対応できる。

「超解像 分割駆動エンジン」は「しない」「モード1」「モード2」から選択できる

THXの認証も取得している

さらに分割駆動をオフにする事もでき、この場合、従来のクアトロンと同等の解像度と広い視野角特性が得られる。独りでテレビの前に陣取って高精細な映像を堪能する、あるいはファミリーでテレビを囲むなど、視聴状態に応じて切り換える事ができるので、ライフスタイルに応じた最適な画質を引き出せる。

4K信号入力時の映像も確認したが、4K映像は解像度の間引きを行わずストレートに表示されるので、さらに鮮烈な画を見せる。今後登場する、4K放送や4K出力パソコンとの組み合わせも楽しみだ。

「クアトロン プロ」は、映像クオリティと手頃な価格を両立し、コストパフォーマンスに優れた技術で、フルHDと4Kの架け橋になると確信する。特に「LC-46XL10」は、サイズ面でもコスト面でも、4Kワールドを体感させてくれる先鋒となるだろう。この冬は「クアトロン プロ」に注目だ。

(鴻池賢三)

XL10のプロモーション映像に要注目!

AQUOS クアトロン プロ XL10のプロモーション映像がこちらのスペシャルサイトで公開された。映像クリエイターのハナブサ ノブユキ氏が主宰する話題のライブパフォーマンスユニット「enra」を起用。AQUOS クアトロン プロの「4原色技術」による豊かな色表現力を、「赤」「緑」「青」「黄」で構成された4原色による鮮やかなパフォーマンスでアピールする。またウェブサイトでは、「超解像 分割駆動エンジン」を初めとしたXL10の様々な特徴を、「enra」のパフォーマンスを通じてわかりやすく紹介している。

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