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JVC「NX-W5」を聴く ー シックで落ち着いたオールインワンコンポ

公開日 2013/12/19 10:00 高橋 敦
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シックだがしかし個性的でもあるデザインを与えられたオールインワンコンポ。

NX-W5(ダークウッド)

NX-W5(ナチュラルウッド)

本体下部に大きなスリットが設けられており、そのスリットが上からの照明で照らし出される。そこに操作ボタンとディスプレイが用意されているという形だ。ニュアンスとしては「かつてモダンと呼ばれていた雰囲気」だろうか。新しいような懐かしいような、絶妙の雰囲気だ。

様々な場面での利用が想定されているが、照明、木材繊維素材をベースに木目で仕上げたキャビネットなどが醸し出す雰囲気は、寝室には特に合うと思う。時計表示とスリープ及び目覚ましタイマーの搭載もそれを意識しているのではないだろうか。

メインの再生ソースはBluetoothとCD。スマートフォンとの組み合わせでは前者でのワイヤレス再生が、身軽だし操作しやすい。普段はこれが中心になるだろう。

一方でCDを買ってすぐに(PCを経由してスマートフォンに転送するなんて待ちきれずに)聴きたいというようなときには、CDをそのまま再生することもできる。他にiPhone/iPodとUSBメモリーに対応するUSB端子、AM/FMにも対応。

基本的な音調は、正直に言えば少し地味だ。見た目の落ち着きとマッチした傾向とは言える。しかしその地味さがポイント。本機にはサウンドモード(FLAT/POP/CLASSIC/ROCK/JAZZ/GAME)とHBS(重低音)、サラウンドといった音質調整機能が用意されている。それらを活用して音を好みに仕上げる下地としては、元々の地味めの音調はそれに適しているのだ。

おおまかな印象としては、サウンドモードと重低音強調は効き具合が派手すぎずに塩梅が良くて使いやすい。サラウンドはかなり派手に効いて音が真横から聴こえるほどに感じられる。効果をもう少し弱めたモードもほしいくらいだが、エレクトロ系サウンドをこれで派手に広げると面白かったりする。

まずはその雰囲気にピンと来たかどうか。そこでピンと来た方は、機能性や音質の面もチェックして検討してみてほしい。

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