<特別ヘッドホン鼎談>SHURE「SRH1540」を編集部員3名が本音で語り尽くす
■アルカンターラが気持ち良い…装着性は高評価
杉浦: 本体の話をしていくと、私は最初に手に持ったとき、見た目のイメージより軽かったのが印象的でした。あと、細かいところですがスライダーも調整しやすかったですね。みなさん装着感はどうでしたか?
小野: 僕は耳が大きくて、眼鏡もかけているので、正直ヘッドホンのイヤーパッドは合う合わないが結構あるんです。だから普段はイヤホン派ってのもあるんですが…。でもSRH1540のイヤーパッドは側圧が強くないので、装着時に眼鏡が上に持ちあがることもないし、大きい耳もすっぽりと包み込んでくれて良いですね。あと素材に使われているアルカンターラの装着感が良い。
小澤: アルカンターラの着け心地はすごく良いですよね。SRH1540の装着感は、僕が今まで試したSHUREヘッドホンの中では最高に良いです。100点。というか実は僕、これ買っちゃったんですよ。
杉浦: え! 早く言って下さいよ(笑)。購入の決め手は何だったんですか?
■小澤、SRH1540とSRH940の違いを語る
小澤: まず、もともと密閉型のヘッドホンを探してたんです。カフェでノマドするとか、外出先で音楽を聴きながら仕事することが増えて、それで密閉型かなと。あと、僕が普段外で音楽聴くときのプレーヤーはiPhoneなんで、ポタアン無しでiPhoneにヘッドホン直挿しでもそれなりに鳴らしてくれるモデルが欲しかったんです。
小野: その辺の条件はクリアしたと。
小澤: もうばっちり。もちろんポタアンはあるに越したことないんですが、無くてもSRH1540はそれなりに楽しめます。あとは予算とのバランスですね。5万円前後の密閉型ヘッドホンでこれくらいのものって、意外とライバル機種が少ないんですよ。開放型も含めたら色んなモデルが候補に上がってくるんですけど。あとはさっきも言いましたけど、バランスが良くて、低域が充実しているところですよね。ロックを気持ちよく聴くには最高です。
杉浦: そういえば、同じSHUREの密閉型の「SRH940」も持ってましたよね? 比べるとどうですか?
小澤: 全く別ものです。なので用途にあわせて使い分けてます。例えばSRH1540は低音が充実してますが、逆に言うとSRH940ほどモニターライクじゃない。中高域の解像感でいうと、SRH940の方が勝っているところもあって、細かいところまで見える感じ。なのでモニターライクな聴き方をしたいなら、SRH940を選択するのもアリですよね。