[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第74回】「人気声優×人気ヘッドホン」総当たりテスト! 帰ってきた好評(?)企画、今年はヘッドホン編
■声優別試聴曲一覧&試聴ヘッドホンを一挙に紹介!
選曲の基本は前回同様「原稿執筆開始時点での最新シングル」。ただし「最新作がアルバムの場合はアルバムからの選曲もあり」とした。
そしてヘッドホンだが、今回は皆様の症状の重篤度に合わせた2パターン各2モデルの計4モデルをセレクト。俺様わ4機種迄なら同時にオッケェエエ!!
まず「自宅でも外出中でも声優さんの声を高音質で脳に流し込み続けたいでも外見上はスマートさを装いたいでもとにかくいつでも声優さんの声を脳に流し込み続けていたい」という重症の方に向けたオンイヤー型を2モデル。
そして「自宅に引きこもって声優さんの声を最高音質で脳に流し込み続けたいおしゃれもコスパもその他の要素はいらないただただ最高音質で声優さんの声を脳に流し込み続けていたい」という重症の方に向けた大型ハイエンドを2モデル。
後者は気軽には手を出しにくい価格だが、前者は1万6000円から2万1800円ほど。安くはないが、1クール作品のBDボックスと同程度の出費で数年は使い倒して満喫できる。では各モデルを淡々と紹介していこう。
Sony「MDR-10RC」は小型軽量にしてコスパの高い「10R」シリーズのオンイヤーモデル。実売目安1万6000円程度。低音を少しプッシュしつつ「現代のスタンダード」志向でバランスを整えた万能型のはずだが、声優さんの歌だけに注目するとどうなるのか?
Sennheiser「MOMENTUM On-Ear」はルックスと音質を兼ね備えた人気モデル「MOMENTUM」のオンイヤー版。実売目安2万1800円程度。カラバリ多数。基本性能の高さをひけらかさない落ち着きとまとまりが持ち味。歌中心の聴き方との相性はよいと予想するのだが…
AKG「K712 PRO」は開放型スタジオモニターハイエンド。実売目安4万3000円程度(*4万7800円)。モニター機らしい厳密さを備えつつAKGらしい穏やかさも備えてリスニング用としての適性もある。女性ボーカルのみに特化して評価する今回においては特に期待できそうなモデル。
Shure「SRH1540」は密閉型スタジオモニターハイエンド。実売目安4万9800円程度。これぞモニター機と言えるシャープな描写力の面においては最高レベルにあるひとつ。その厳しい再現性は声そして歌に対して吉と出るか凶と出るか?
この連載の実売目安は基本は某大手量販店の価格なのでポイント還元10%を引いて考えていただきたい。ただしK712 PROは主に楽器店等でのみの販売となっており、ポイントが付かない分を計算してプラスすると*マークの価格。
■みんなお待たせ!いよいよヘッドホン編のスクランブルテスト開始!
で、以降がやっと本編だが今回も記事はやはり長大。でもそんなの読んでる暇ねーよという方も心配はノンノンノートルダムだ。各声優さんごとのページへの直リンを以下に用意した。お好きな声優さんだけのつまみ読みもOKなので安心アンコールワット。しかし、毒も喰らう、栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ血肉に変える度量こそがオーディオには肝要だ。お時間の余裕のあるときには一通り読んでいただければ嬉しい。
<声優さん&試聴曲>※クリックで各レビューにジャンプ!
・上坂すみれ「げんし、女子は、たいようだった。」
・戸松遥「PACHI PACHI PARTY」
・中島愛「ありがとう」
・花澤香菜「恋する惑星」
・ゆいかおり「Jumpin' Bunny Flash!!」
・小松未可子「虹の約束」
・田村ゆかり「微笑みのプルマージュ」
では、本編スタート!