<山本敦のAV進化論>第3回
iPhoneでテレビを見る3つの方法、それぞれのメリット/デメリット
内蔵リチウムイオン充電池は約2時間の満充電でフルセグ受信が約4時間、ワンセグ受信なら約6.5時間の連続で楽しめる。映画、バラエティの特番、サッカーやプロ野球の試合などは十分に番組の終わりまで視聴できそうだ。なお、iPhoneから外部チューナーへの給電ができないので、使い始める前にはバッテリーを常時満タンにしておきたい。
ポータビリティが高く操作が簡易なので、まるで元からiPhone/iPadにテレビ機能が内蔵されているような、自然な使い心地が本機の大きな魅力だと感じた。ピクセラの営業本部 第三営業部 営業第一グループ グループリーダーである岡本恭孝氏に本機の企画意図をうかがったところ、「外出先や移動中にもスポーツの試合をリアルタイムで観戦したいときなど、ライブ受信の使い心地を高めることが大きな狙いとしてあった。昨年秋にNTTドコモがiPhoneの取り扱いを開始してから、iPhoneユーザーが確実に増えている。iPhone/iPadのエントリーユーザー、女性層にも気軽にテレビが楽しめる使い心地のよさと、持ち運びの手軽さをアピールしたい」と語ってくれた。
そのほか、「ながら見」も便利な機能の一つだ。iPhone/iPadをインターネットにつないだ状態で機能をONにすると、縦に構えた本体の上側にテレビ画面、下側にWebブラウザーが表示される。例えば情報系番組で紹介された商品やショップの関連情報を調べたり、スポーツ番組のハーフタイム中にネット検索を楽しむのにも便利だ。
■フルセグ録画ができるアクセサリー端末も登場
iPhone/iPad向けのフルセグ対応チューナーには、ソフトバンクBBの「SoftBank SELECTION」から発売された「ポケットフルセグ録画対応テレビチューナー」(関連ニュース)もある。
前述したピクセラのチューナーはLightningコネクタで直接iPhone/iPadに装着するタイプだが、こちらはiPhone/iPadにワイヤレスで接続。また、専用アプリ「ポケットフルセグ」はフルセグを見るだけでなく、本体に挿入したmicroSDカードに録画もできるのが特徴。録画しておいた番組を、空いた時間に見られるのが便利だ。内蔵バッテリーでiPhoneを約1回分充電できるのもよい。
スマートフォンの大画面化がトレンドと言われる中、iPhoneも次期モデルでは画面のサイズアップを計画しているという噂もある。一方で、画面が大きくなるほどワンセグの映像では画素の粗さが目立つようになる。例えばサッカーなどスポーツ番組ではボールの動きや選手の背番号が見づらく、観戦に集中することも難しくなってしまう。今後、大画面スマホのテレビ機能はフルセグ対応がスタンダードになっていくだろう。