<山本敦のAV進化論>第6回
【レビュー】「SLINGBOX 350 HDMI SET」を海外出張で使い倒す − 「リモート視聴」とどっちが便利?
PCでのセットアップに特段複雑な手順はない。ユーザーアカウント登録して、PCでテレビ番組を視聴するためのブラウザプラグイン「SlingPlayer Web」をインストールする。Macでの推奨環境はMac OS X 10,8以上とされているが、筆者の10.6.8でも問題なく再生できた。今回筆者はGoogle Chromeにインストールした。
プラグインのインストールが終わったら、ホームネットワーク上のSLINGBOXの検索が始まる。見つかったらSLINGBOXのセットアップに進む。設置する国や入力端子の設定などを続けて行う。
セットアップメニューには自宅で使っているレコーダー機器のリモコン選択がある。今回は自宅で使っているソニーのレコーダー「BZT-ET1100」と組み合わせてテストを行ったが、まだSLINGBOXのメニューに当機種が登録されていなかったので、一つ前の機種である「BZT-ET1000」で設定しておいた。リモコンの内容が異なっているが、大抵の操作は行えるので問題はなさそうだ。外出先からレコーダーの電源投入、ライブ放送のチャンネル選択、録画番組の再生などを、自宅でレコーダーを扱うのと同じ感覚で行えるのがとても便利だ。リモコン信号のレスポンスはネットワーク環境により若干異なるため、そこは少し扱いに慣れが必要だ。
セットアップが完了したら、SLINGBOX経由でレコーダーの映像が宅内・宅外、そして海外でも視聴可能になる。SLINGBOX使用時に必要なネットワーク環境として推奨されているのは、上下ともにHD画質利用時で2Mbps以上、SD画質利用時で600Kbps以上、モバイル利用時で250Kbps以上のインターネット回線速度。Wi-Fi経由だけでなく、携帯電話回線からも視聴ができる。ただし4G LTEの場合は通信容量制限を気にする必要がある。
■海外でも日本のテレビ番組が快適に視聴できた
今回はIFAグローバルプレスカンファレンス(レポート記事一覧)のため海外出張に出かける機会を得たので、SLINGBOX 350の活躍を海外で試してみることにした。ソニーのBDレコーダーとTV SideViewの組み合わせによるリモート視聴機能との使い勝手も比較してみた。なお後者のリモート視聴機能については本連載第1回目(関連記事)で詳しくレポートしている。