<山本敦のAV進化論>第6回
【レビュー】「SLINGBOX 350 HDMI SET」を海外出張で使い倒す − 「リモート視聴」とどっちが便利?
幸い、今回のホテルは滞在期間中は無料、登録の更新も不要でインターネットを使うことができるという場所だった。宿泊する部屋に到着して、荷物を置いて一服してからWi-Fiにつないでみたのだが……やはり不安が的中してしまい、ネット接続ができなかった。
はじめは自宅のレコーダー側の問題かと思い、接続状態も確認してみたのだがこちらは何の問題もないようだ。イベントの主催社に確認してみたところ、やはり他の参加者からもネットがつながらないという報告が集まっているという。あきらめてこの日は取りあえず寝て、朝起きてもう一度試してみることにした。
時差ボケで早朝の4時頃に目が覚めてしまったので、あらためてインターネットにつないでみた。今度は無事Sling Playerにテレビ番組が表示された!これで何とか今回のレポートが成立できそうだ。
スピード測定アプリで調べた結果、下りの通信速度は12Mbps前後で安定している。視聴はNEXUS 7とPCの両方で試してみたが、どちらもOK。機器の仕様上、一台のSLINGBOXへ同時に接続できる端末は1台までとなる。
画質はHD/HQを選択すると映像と音がブツブツ切れてしまう。標準画質のSQだと安定して問題なく視聴を楽しむことができた。アプリの画面上にデータの転送速度が小さく表示されるのだが、平均値はだいたい600kbpsぐらいだろうか。TV SideViewも360p以下の画質設定で安定した映像が見られた。画質はいずれも多少の粗さが目立つものの、再生時の安定度を鑑みれば7インチのタブレットで楽しむ分には十分なクオリティだ。
チューナーからのライブ視聴でお昼のニュース番組やスポーツニュースを観賞。トルコへは初めて来たが、馴染みのない国で、日本のテレビ番組がいとも簡単に見られるのは、なんだかとても不思議な感覚だ。1日めの仕事が終わってから、録画しておいたドラマ「BORDER」の第3話を見て就寝した。
■SLINGBOXとTV SideViewとの違い
Sling Playerのユーザーインターフェースは多機能だがシンプルにまとまっており、とても使いやすかった。ライブ視聴時は画面を上下にスワイプすればチャンネルが切り替えられる。