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人気5.1chシステムに待望のブラックモデル − ソニー「BDV-N1B」レビュー
■「サッカーモード」は本物のスタジアムを測定した本格志向
そして、BDV-N1Bがサッカーの視聴にうってつけの機能を搭載していることにも注目したい。
現在のサッカー中継は、特に海外中継はステレオ音声が主流だが、BDレコーダーで録画しておいた日本代表の試合を再生し、BDV-N1Bの「サッカーモード」をオンにすると、サラウンドスピーカーまでサポーターの声が広がり、スタジアムの雰囲気を再現する。
なお、この「サッカーモード」はブラジルW杯の舞台にもなるサンパウロ「モルンビースタジアム」の音場を測定して作られたもので、スタジアムの歓声の成分をDSPで検出してエンハンス、そして本物のスタジアムと同じような臨場感が得られるように演出するという、まさに本物志向のものだ。ちなみに、サッカーモード「入」+ナレーション「OFF」の設定では実況音声だけをカットできるので、よりスタジアムの臨場感を重視するなら試合展開と歓声のみでどっぷり浸かるのもいいだろう。
忘れてはならないのが、BDV-N1BはBluetooth接続とNFC、そして音楽のネットワーク再生にも対応しているということ。筆者所有の「Xperia Z」をかざすと、すぐにBluetoothのペアリングが行え、きゃり〜ぱみゅぱみゅの音源を再生すると磁性流体スピーカーならではのハイスピードなサウンドと、音楽的にもマッチする心地良い低音再生が堪能できた。
昨年からBDV-N1に注目していたが、今回BDV-N1Bが漆黒のカラーリングをまとって登場したのを機に再検証してみたところ、やはり「良いものは良い」という結論に至った。
映画の空間再現性と忠実な音再現はバーチャル5.1chシステムに比べ一日の長があるし、遊べる「サッカーモード」の存在も大きい。そしてスマホの音楽再生システムとしても使える汎用性を加味すると、かなりお買い得感がある。テレビと組み合わせるサラウンドシステムとして「導入するならリアル5.1ch」という人に、BDV-N1Bは間違いのない選択肢として推奨したい。
(折原一也)