<安蔵靖志のAV調査隊>第1回
4Kカメラ、買うならどっち? ソニー“HandyCam”「FDR-AX100」VS パナソニック“LUMIX”「DMC-GH4」
■動画の画質はハンディカムの方が有利か
撮影後に、ソニーの4Kテレビ「BRAVIA X8500Bシリーズ」を使って2機種の画質をチェックした。
当初はセンサーサイズや画素数とのバランスなどもあり、LUMIXの方が有利かと思えたが、比較した結果はそう単純なものではなかった。
どちらも、もちろん4Kテレビのスペックを活かす画質に仕上がっているが、ハンディカムの方が細かいディテールを、よりしっかりと描き出す。細部にシャープネスをかけすぎたようなギラギラした感じではなく、自然に描かれているのが好感触だ。
LUMIXはディテールのフォーカスが若干物足りない場合があった。フォトスタイル(カラーモード)は「スタンダード」で撮影したが、色合いが“記憶色”寄りで、木々の緑や柱の朱色が鮮やかになる傾向がある。
<SONY「FDR-AX100」(左)とPANASONIC「DMC-GH4」(右)の画像>
(画像は圧縮してあります。クリックすると拡大)
LUMIXは色相調整の機能を搭載しており、コントラストやシャープネス、NR(ノイズリダクション)、彩度、色相を調整できるようになっている。これを使って彩度を落としてみたりしたが、それでもやはり、実際に筆者が見た色よりも若干濃いように思えた。せっかく色相調整ができるのだから、もっと調整の幅が広ければ、より楽しめるのではないか。
ただし、今回LUMIXでテストしたのは使い勝手の良い高倍率ズームレンズのため、ほかのレンズでテストした場合には、また違う結果が出るはずだ。ハンディカムはレンズ一体型のメリットを生かして徹底的に画質を追い込んでいる結果、ハイレベルな画質を実現している。LUMIXはレンズ交換が可能なため、当然だがレンズによって画質が変化するわけだが、一方で、複数のレンズを使ってさまざまな撮影ができるというのは、ハンディカムにない大きな魅力と言える。
次ページでは、実際に撮影した画質の印象の違いを、撮影した場面ごとに確認していこう。
撮影後に、ソニーの4Kテレビ「BRAVIA X8500Bシリーズ」を使って2機種の画質をチェックした。
当初はセンサーサイズや画素数とのバランスなどもあり、LUMIXの方が有利かと思えたが、比較した結果はそう単純なものではなかった。
どちらも、もちろん4Kテレビのスペックを活かす画質に仕上がっているが、ハンディカムの方が細かいディテールを、よりしっかりと描き出す。細部にシャープネスをかけすぎたようなギラギラした感じではなく、自然に描かれているのが好感触だ。
LUMIXはディテールのフォーカスが若干物足りない場合があった。フォトスタイル(カラーモード)は「スタンダード」で撮影したが、色合いが“記憶色”寄りで、木々の緑や柱の朱色が鮮やかになる傾向がある。
<SONY「FDR-AX100」(左)とPANASONIC「DMC-GH4」(右)の画像>
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LUMIXは色相調整の機能を搭載しており、コントラストやシャープネス、NR(ノイズリダクション)、彩度、色相を調整できるようになっている。これを使って彩度を落としてみたりしたが、それでもやはり、実際に筆者が見た色よりも若干濃いように思えた。せっかく色相調整ができるのだから、もっと調整の幅が広ければ、より楽しめるのではないか。
ただし、今回LUMIXでテストしたのは使い勝手の良い高倍率ズームレンズのため、ほかのレンズでテストした場合には、また違う結果が出るはずだ。ハンディカムはレンズ一体型のメリットを生かして徹底的に画質を追い込んでいる結果、ハイレベルな画質を実現している。LUMIXはレンズ交換が可能なため、当然だがレンズによって画質が変化するわけだが、一方で、複数のレンズを使ってさまざまな撮影ができるというのは、ハンディカムにない大きな魅力と言える。
次ページでは、実際に撮影した画質の印象の違いを、撮影した場面ごとに確認していこう。